スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

救命処置・応急手当

子供(乳児・小児)の心肺蘇生法

更新日:2018/03/08 公開日:2016/05/20

年齢問わず、心肺蘇生の手順は同じです。ただ、1歳以上16歳未満の小児では胸の厚みの1/3を目安にしっかり胸骨圧迫し、1歳未満の乳児では二本指による胸骨圧迫を行います。ドクター監修のもと、子供の心肺蘇生法について解説します。

赤ちゃんが物をのどにつまらせた場合はどうしたらよいのでしょうか。その対処法について解説します。

窒息の対処法について

もしなにかをのどにつまらせてしまった場合の対処法について解説していきます。まず、窒息が疑われたら、早急に119番通報し、状況を伝えます。

意識がある場合

救急隊が到着するまでに意識がある場合、胸部突き上げ法や背部叩打法を交互に繰り返し行ない、応急処置をとります。

意識がない場合

一次救命処置の心肺蘇法を行ないます。適切な心肺蘇生が行なえるかどうかが、その後の救命率に影響があるため、一人では行なわず、周囲の人に協力を促し、手分けして救命処置を行なうようにします。

窒息には背部叩打法(はいぶこうだほう)

小児の場合

つまり方が軽ければ、激しく咳込んでいるうちに異物が吐き出されることがあります。強い咳は異物を出そうとする生理的な行動なので、そのまま続けることが大切です。異物を除去できないとき、1歳以上16歳未満の小児や妊婦には背部叩打法を行います。左右の肩甲骨の中心あたりの背中を強く、何度も叩きます。その際、異物がつまっている人は前かがみの姿勢や頭を下げることで、異物が排出されやすくなります。ただ、異物が除去できずに意識がなくなったときには、すぐに心肺蘇生に入ります。

1歳未満の乳児の場合、強い力はかけられません。成人の場合とは異なり、腹部ではなく、指を使った胸部突き上げ法と背部叩打法を組み合わせて行います。

乳児の場合

1歳未満の乳児の場合、異物の除去は慎重に行います。うつ伏せにして救助する人の太ももに乗せ、片手で下あごを支えます。もう一方の手は、左右の肩甲骨の中心部分を手のひらで軽く5回叩きます。次に、乳児の頭と首を支えながら仰向けにし、頭を下にした逆さまの状態で胸部(胸骨の下半分)を二本指で5回、軽く圧迫します。

異物が除去されるまで、このような乳児向けの胸部突き上げ法と背部叩打法を交互にくり返します。意識や反応がなくなったり、心臓が停止したりしたときには、心肺蘇生に移ります。

小児の心肺蘇生法

心肺蘇生は、基本的には成人と小児(1歳以上16歳未満)でも同じです。胸骨圧迫と人工呼吸を継続することが大切です。成人の胸骨圧迫は5cmの深さまで圧迫しますが、小児の場合は胸の厚みの1/3程度を目安にしっかり沈み込むように胸骨の下半分のあたりを圧迫します。心肺蘇生は成人と同じく、胸骨圧迫と人工呼吸を30:2でくりかえし、反応がなくなり、一人で心肺蘇生を行っているときには、5サイクル(2分間)行ったのちに119番通報します。

乳児の心肺蘇生法

1歳未満の乳児の胸骨圧迫は、人差し指と中指の二本指で行います。圧迫する位置は成人と同様、胸骨の中心部です。圧迫の強さは小児と同様、胸の厚みの1/3程度を目安に十分に沈み込むよう圧迫します。テンポも、1分間に100~120回で30回連続して圧迫します。幼児への人工呼吸は、口を大きく開けて乳児の口と鼻を包み込む「口対口鼻人工呼吸」で息を吹き込み、2回続けて行います。心肺蘇生のサイクルは、年齢に関係なく胸骨圧迫と人工呼吸を30:2です。

また、1歳未満の乳児にもAEDは使用可能です。小児用の電極パッドがないときには大人用のもので代用できます。

一次救命処置についての関連記事

救命処置・応急手当 サブテーマ

一次救命処置 記事ランキング

fem.リサーチ