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色覚異常

色覚異常の種類と分類方法

更新日:2017/03/27 公開日:2016/05/23

鎌田絵里子先生

この記事の監修ドクター

上野毛眼科 医師

鎌田絵里子先生

色の見え方、感じ方が、多くの色覚正常といわれる人とは異なっている「色覚異常」。色覚異常の種類はさまざまです。ここでは色覚異常にはどのような種類があり、どのように分類されるのかをドクター監修のもとで解説します。

色覚異常とは

色の見え方、感じ方が、多くの色覚正常といわれる人とは異なっているのが「色覚異常」です。色覚異常は、色の区別が困難であるだけで、色が分からないわけでも、白黒の世界をみているわけでもなく、異常の程度に応じた色の世界を持ち、多くの場合、自分の色の誤認しやすい特徴を理解し自覚することで、日常生活を不自由なく送ることができます。

色覚異常には、先天性と後天性があり、ほとんどが先天性であるといわれています。その多くは遺伝が原因とされていて、色覚以外の視機能には異常が見られないことがほとんどです。日本人の男性20人に1人、女性500人に1人が色覚異常といわれています。

白内障など他の目の疾患とともに誘発して色覚異常が起こることもあります。このような後天性の色覚異常の場合については、原因となっている病気を治療することにより、色覚異常が改善することもあります。

色覚異常は色覚をつかさどる錐体のどれに異常があるのかによって3つに分類されます。どのような種類の色覚異常があるのか解説します。

色覚異常の判別の仕方

目の網膜には、赤の光に反応するL-錐体、緑の光に反応するM-錐体、青の光に反応するS-錐体の3つの錐体が存在しています。色覚異常とは、この3つの錐体の内、どれかひとつでも、働きが不完全だったり欠損したりといった異常がある場合のことを指します。正常に機能している錐体の種類や数により以下のように分類されます。

杆体1色型色覚

杆体1色型色覚とは、色を全く識別することができない色覚異常です。3つの錐体は存在していても、それら全てが機能を果たしていない状態です。一方で、暗い場所で働く杆体は、正常に働いています。

この色覚異常は数万人に1人の割合で発生するといわれています。杆体1色型色覚の場合、視力が非常に悪く、さらには少ない光でも強いまぶしさを感じます。

錐体1色型色覚

錐体1色型色覚とは、3つの錐体の中でもひとつしか機能していない状態です。機能している錐体の種類に応じて、次の3つに分類されます。

  • L-錐体(赤錐体)1色覚
  • M-錐体(緑錐体)1色覚
  • S-錐体(青錐体)1色覚

赤と緑錐体1色覚はそれほど視力に影響はみられませんが、青錐体1色覚は視力も悪く、杆体1色型色覚と似ています。

錐体1色型色覚でも、杆体は正常に機能しています。

2色型色覚

2色型色覚は、3つの内ふたつの錐体が正常に機能している状態です。また、杆体は正常に機能しています。2色型色覚は次の3つに分類されます。

  • 1型2色覚……赤の錐体が機能していない状態
  • 2型2色覚……緑の錐体が機能していない状態
  • 3型2色覚……青の錐体が機能していない状態

異常3色型色覚

ふたつの錐体が正常な状態の2色型色覚に、異常な第3の錐体が加わったのが異常3色型色覚です。この3つ目の異常な錐体は雑種錐体とも呼ばれます。

L-錐体(赤錐体)の代わりにM型の雑種錐体が働いたり、M-錐体(緑錐体)の代わりにL型の雑種錐体が働いたりします。

L-錐体(赤錐体)の働きが弱いものを1型3色覚、M-錐体(緑錐体)の働きが弱いものを2型3色覚、S-錐体(青錐体)の働きが弱いものを3型3色覚と分類します。

このように、色覚異常と言ってもさまざまな種類があります。その種類によって見え方も違ってきますので、まずは受診して正確な診断を受けることが大切です。

詳しくは『病院で受ける色覚検査の種類と内容』をご参照ください。

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