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色覚異常

色覚異常の遺伝の仕組みとパターン

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/23

鎌田絵里子先生

この記事の監修ドクター

上野毛眼科 医師

鎌田絵里子先生

色覚異常は遺伝性なので、親に色覚異常があると、子供も色覚異常となる可能性があります。しかし、必ずしもその全ての子供が色覚異常を起こすとは限りません。ここでは、色覚異常の遺伝の仕組みについてドクター監修のもと、詳しく解説します。

自分が色覚異常である場合、子供にも色覚異常になるのか気になることでしょう。ここでは、色覚異常の遺伝について解説します。

色覚異常は遺伝するの?

色覚異常は遺伝性ですが、染色体の条件によっては遺伝しないこともあります。人間は、両親からそれぞれ22対合計44本の常染色体と、1対合計2本の性染色体を受け継ぎます。さらに、性染色体にはX染色体とY染色体があり、XとYを1本ずつ持っている場合は男性になります。X染色体を2本持つ場合は女性になります。

色覚異常の遺伝子はX染色体に含まれます。そして、X染色体を2本持つ女性の場合、その内1本にだけ色覚異常の遺伝子が含まれていても、色覚異常にはなりません。2本ともに色覚異常の遺伝子が含まれている場合は、女性でも色覚異常が現れます。男性はもともとX染色体を1本しか持っていないため、これに色覚異常の遺伝子が含まれていれば色覚異常が現れます。つまり、持っているX染色体全てに色覚異常の遺伝子が含まれていなければ、色覚異常は現れないということです。

遺伝のパターン

色覚異常が遺伝するパターンは次の通りです。

(1)父親のみ色覚異常

男児には色覚異常は受け継がれませんが、女児は全員が保因者です。保因者とは、遺伝はしていますが症状は現れない状態です。

(2)母親のみ色覚異常

男児は全員が色覚異常となり、全ての女児が保因者となります。

(3)母親のみ色覚異常の保因者

男児は半分の確率で色覚異常に、女児は半分の確率で保因者になります。

(4)父親が色覚異常で母親が保因者

男児・女児とも半分の確率で色覚異常になり、女児に限って残りの半分は保因者です。

(5)両親ともに色覚異常

この場合は、生まれてくる全ての子供が色覚異常となります。

このように、色覚異常の遺伝は父親よりも母親の影響を受けることが多いです。女性の10人に1人は色覚異常の保因者だともいわれています。

色覚異常は決して珍しくない

日本人の内、男性の20人に1人、女性の500人に1人が色覚異常といわれています。色覚異常の保因者は、女性の10人に1人の割合です。これは、男女20人ずつ合計40人のクラスで、色覚異常を起こしている男子が1人に加えて、保因者の女子が2人いる割合になります。こういったことから、色覚異常は、決してまれなものではないことがわかります。

色覚異常は遺伝性ですが、両親ともに色覚異常でない限りは、生まれてくる全ての子供が色覚異常を起こす訳ではありません。こういった遺伝のパターンを知ることで、ある程度予測を立てることも可能になります。

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