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便失禁

高齢者だけじゃない!若くても起こる便失禁とは

更新日:2018/06/08 公開日:2016/05/20

実は若い人にも悩んでいる人が多い便失禁便失禁とは、どのような症状を指すのでしょうか。便失禁の原因や治療法も含めて、ドクター監修の記事でお伝えします。

便失禁は高齢者だけに起こるものではありません。

便失禁の症状とは

便失禁とは、排便をコントロールできず、無意識あるいは意思に反して便を排泄してしまう状態のことを言います。下痢状や固まった便など、漏れる便の状態や量、漏れ方もさまざまです。

便失禁の症状がある人は、現在500万人ほどいると考えられています。65歳以上の約7%が便失禁に悩んでいるという報告もあります。ところが、30~60代の女性においても、便失禁の症状があらわれている人が少なくありません。便が漏れるという症状を恥ずかしく思い、家族に打ち明けられずにひとりで悩んでいる人も多いでしょう。

しかし、便失禁は治療することで症状が軽減する可能性があります。まずは消化器内科や肛門科、泌尿器科、婦人科などで相談をして内服処方を受けるとよいでしょう。それで改善が見られない、もしくは専門検査を受けたい場合には排便機能センターなどの専門施設への紹介状を作成してもらい、そちらを受診しましょう。

便失禁の原因

便失禁を発症する原因には、次のようなものが考えられます。

  • 加齢による肛門周囲の筋力の衰え
  • 出産による肛門の筋肉や神経へのダメージ
  • 直腸の病気や手術
  • 肛門の病気や手術
  • 過敏性腸症候群
  • 糖尿病や神経疾患
  • 認知症や脳梗塞による感覚異常
  • 下剤の服用によるもの

しかし、原因があきらかにわからない便失禁もあります。

詳しくは、『どうして便が漏れるの?便失禁の原因』をご覧ください。

便失禁の種類

便失禁には、大きく3種類があります。便意を感じずに便が漏れる「漏出性便失禁」と、便意があっても我慢ができない「切迫性便失禁」、そして、漏出性便失禁と切迫性便失禁の両方がみられる「混合性便失禁」です。

漏出性便失禁

肛門には、内括約筋(かつやくきん)という筋肉があります。この筋肉は、自分の意思では動かすことはできず、無意識に働きます。内括約筋の衰えやその周辺の骨盤底筋群の筋力が衰え、便意を感じずに便が漏れます。これが漏出性便失禁です。

切迫性便失禁

内括約筋の外側にある外括約筋は、自分の意思で動かして便意を我慢することができます。この筋肉が衰えると便意を感じても我慢できません。これが切迫性便失禁です。

便失禁の治療

便失禁を治療する方法はいくつかあります。

生活習慣の改善

便の状態を整える食習慣や決まった時間の排便習慣、衰えている筋力を鍛える運動習慣を身につけることが便失禁の改善に有効です。

詳しくは、『便失禁の治療(1)生活習慣の改善』をご覧ください。

骨盤底筋体操

便失禁の原因のひとつである肛門をしめる筋肉(肛門括約筋)を鍛える方法です。

詳しくは、『便失禁の治療(2)骨盤底筋体操』をご覧ください。

薬物療法

下痢や軟便を改善する薬剤や、肛門括約筋に働きかける薬剤、便秘症が原因による便失禁のための薬剤などがあります。

詳しくは、『便失禁の治療(3)薬物療法』をご覧ください。

仙骨神経刺激療法

小型の装置をおしりのふくらみに埋め込んで、排便に深く関係している仙骨神経に電気刺激を与える方法です。これにより、肛門括約筋の収縮を促します。

詳しくは、『便失禁の治療(4)仙骨神経刺激療法』をご覧ください。

バイオフィードバック療法ほか専門的治療

肛門の正しいしめ方や力の入れ方を訓練します。ほかにも、肛門に栓をして便漏れを防ぐ方法や、大腸にたまっている便を洗い出す方法もあります。

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