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便失禁

どうして便が漏れるの?便失禁の原因

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/20

便失禁が起こる原因には、いくつかあります。適切なケアや治療を受けるためには、なぜ便失禁が起こるのか、理由を知っておきましょう。ここでは、便失禁の原因について、ドクター監修の記事でお伝えします。

便失禁の原因をご紹介します。

便失禁の原因となるもの

便失禁が起こるには、さまざまな原因があります。

加齢による肛門周囲の筋力の衰え

一番の原因とされているのが、加齢による筋力の低下です。体の筋力が衰えるのと同様に、肛門周囲の筋力も衰えます。便意を我慢するときに、自分の意志で力を入れることができる外括約筋。この筋力が低下すると、便意を感じても我慢できない「切迫性便失禁」となります。また、無意識に働く内括約筋や、その周辺の骨盤底筋群の筋力が衰えると、便意を感じずに便が漏れる、「漏出性便失禁」となります。これらの便失禁の症状が混在する場合、「混合性便失禁」が認められます。

出産による肛門の筋肉や神経へのダメージ

出産時に、自然分娩の会陰(えいん)損傷などにより、肛門括約筋や神経がダメージを受けることがあります。便意を我慢する力が弱まり、特に切迫性便失禁の症状があらわれやすくなります。自然分娩で出産した人の10~30%に便失禁がみられるという報告もあるほどです。出産直後に便失禁が発症することが多いのですが、中高年以降になってから、加齢による肛門周囲の筋力の低下も加わって発症することもあります。

直腸の手術

肛門に近い直腸がんの手術では、直腸やS状結腸だけでなく肛門括約筋の一部を切除することがあります。その影響で便を溜めておくことができないうえに、肛門をしめる筋肉が弱まるので便失禁が起こりやすくなるのです。

肛門の病気・手術

痔瘻(一般的では「あなぢ」と言われることもあります)や裂肛(切れ痔)など肛門近くの病気を治療する際に、肛門括約筋を切ることがあります。そうすると肛門をしめる力が低下して便失禁が起こりやすくなります。

過敏性腸症候群

下痢と便秘をくり返す病気です。直腸が過敏になっているため便意を過剰にもよおし、我慢できずに漏らしてしまう切迫性便失禁を起こすことがあります。

肛門括約筋や神経に問題がなくても、水のような下痢便の場合は排便を我慢することが難しくてもらしてしまうこともあります。

糖尿病や神経疾患

糖尿病性神経障害により、排尿や排便に障害が起こります。また、自律神経に障害が起きると、内肛門括約筋の機能にも問題が生じる可能性があります。

脊髄の損傷や便意を伝達する神経が損傷した場合にも、便失禁の症状があらわれることがあります。

心理的・環境的要因

ストレスによって切迫性便失禁を起こすことがあり、特に若い人に多くみられます。トイレにすぐ行けない、あるいはトイレが汚くて我慢しすぎてしまうといった環境が便失禁の原因となることも少なくありません。

原因があきらかでない場合もある

便失禁のなかには、あきらかな原因が見当たらないものもあります。原因がわからない場合は、特発性便失禁に分類されます。便失禁は、一般的に複数の原因が重なって生じるケースが多いといわれています。ですから、症状をきちんと見極めて適切な治療を受けることが大切なのです。

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