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味覚障害

味覚障害の原因

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/20

味覚障害の原因は多岐に渡ります。日常生活に関係するものから、口の中の病気や全身疾患、心因性によるものなど、実際にどのような原因で味覚障害が引き起こされるのかドクター監修の記事でご紹介します。

味覚の異常は、年齢や性別、食事をはじめとした生活習慣、口腔や全身の病気、薬剤の服用、ストレスなどの心因性などの影響によって起こります。

日常生活に関する原因

主に次のようなことが味覚症状の原因となります。

薬剤の副作用

薬剤の種類によっては、味覚障害を引き起こす副作用があります。

加齢によるもの

年齢を重ねると味を感じる感覚器の機能が衰えてきます。特に60歳以降になると、唾液腺細胞が減少して唾液分泌量が少なくなることで味覚を感じにくくなります。

高齢になると、薬剤の服用が増えることも原因のひとつと言えるでしょう。

食生活

亜鉛が不足すると舌の表面にある味蕾という味を感じる細胞の新陳代謝が十分に行われなくなります。偏食やダイエットに注意してください。

また、亜鉛が体内に吸収されるのを妨げる食品添加物がファストフードやコンビニ弁当、加工食品に多く使われています。アルコールを分解するために亜鉛が使われてしまうので、過度の飲酒にも気をつけましょう。

風邪などによる嗅覚の低下

味覚と嗅覚は密接な関係にあります。そのため、鼻づまりなどで嗅覚が低下すると味がわからなくなることがあるのです。

疲労・ストレス・風邪など

自律神経やホルモンバランスがくずれると味覚障害を引き起こすことがあります。

口腔内の異常

口腔乾燥や舌炎などの炎症のほか、舌の表面に白い苔(こけ)のようなものなどが厚く付着する舌苔(ぜったい)ができることによっても味覚が阻害されます。

味覚障害をともなう病気

味覚障害を引き起こす病気は次のように多岐に渡ります。

<口腔の病気>

舌炎

味蕾のある下の表面が炎症で赤くなり、味覚障害を起こします。飲食時のやけどや義歯による傷、ウイルス感染、抗菌薬の長期服用など原因はさまざまです。

免疫不全によって起こる舌カンジダ症や、鉄欠乏性貧血によるものもあります。

口内乾燥症(ドライマウス)

唾液分泌の減少や、口呼吸により口腔粘膜の水分が失われるために起こります。加齢や生活習慣病、早食いの習慣、ストレス、薬の副作用などが原因です。

歯周病

歯肉から血や膿(うみ)が出るような重度の歯周病になると、苦味や鉄の味を感じることがあります。

<全身疾患など>

貧血

鉄分の不足により酸素を体中に運ぶヘモグロビンが減少しているため、めまいや倦怠感が起こる前に舌の表面がつるつると赤くなり味覚障害を発症することがあります。腎臓の機能が低下して、亜鉛の排出量が増えて味覚障害を引き起こすこともあります。

糖尿病

合併症のひとつである神経障害として、味覚を伝達する神経に障害が起こることがあります。

腎臓病

腎障害によるたんぱく尿で亜鉛の排泄量が増えることがあります。また、ドライマウスや味蕾の減少も腎障害のひとつです。

肝臓病

亜鉛排出量の増加や、亜鉛を体内に吸収する機能が低下することがあります。

顔面神経麻痺

顔面の神経が麻痺すると、まれに味覚障害が起こることがあります。

脳梗塞・脳出血

大脳や小脳、脳幹部に障害が起きることで、味覚障害をともなうことがあります。

薬剤性

降圧薬や抗うつ薬、抗腫瘍薬など、薬剤によっては亜鉛が細胞に取り込むのを妨げられる亜鉛キレート作用が起こることがあります。このような薬剤を長期的に服用していると尿から亜鉛が多く排泄されて亜鉛不足になるのです。

がんや胃食道逆流症など味覚障害を引き起こす病気はほかにもあります。

<心因性によるもの>

ストレスやうつ病は自律神経の交感神経を刺激するため、唾液の分泌が抑制されて口腔乾燥症(ドライマウス)を引き起こすことがあります、また、抗不安薬や抗うつ薬といった薬剤が原因の可能性もあります。

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