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角膜炎

アカントアメーバ角膜炎とは

更新日:2017/05/11 公開日:2016/06/22

星合繁先生

この記事の監修ドクター

ほしあい眼科 院長

星合繁先生

アカントアメーバ角膜炎とは、アカントアメーバという微生物に感染することで生じる角膜炎を指します。今回はドクター監修の記事で、アカントアメーバ角膜炎の特徴や原因、さらに、予防法などについて解説します。

アカントアメーバ角膜炎とは

アカントアメーバ角膜炎とは、アカントアメーバと呼ばれる微生物に感染することによって生じる角膜炎を指します。洗面所に生息しているアカントアメーバが、コンタクトレンズに付着し、感染するケースが多くみられ、感染者のほとんどがソフトコンタクトレンズ使用者です。

コンタクトレンズの普及などにより、昔に比べて、アカントアメーバ角膜炎は増加しています。細菌性角膜炎と似た症状に加え、激しい目の痛みを感じることが特徴です。最悪の場合、失明の恐れもあります。

細菌性角膜炎について詳しくは、『細菌性角膜炎とは』をご覧ください。

アカントアメーバってなに?

アカントアメーバとは、川や沼、池などの水があるところや、土壌、砂場などに生息する微生物です。家の中では、主に洗面所や台所などの水回りに存在することが多いとされています。

アカントアメーバ角膜炎の原因は?

冒頭でお伝えした通り、アカントアメーバ角膜炎に感染している人の約90%が、ソフトコンタクトレンズを使用しています。ソフトコンタクトレンズをしっかりと洗浄していないことや、正しく使用していないことなどが、主な原因とされています。

また、アカントアメーバは細菌を餌としているため、仮にコンタクトレンズに付着したとしても、正しく洗浄が行われている状態なら、エネルギー源となる細菌も少なく、繁殖力は低くなり、感染の危険性も小さくなります。逆にいえば、洗浄を怠ったり、適切でない洗浄の仕方をしているコンタクトレンズにはアカントアメーバが大量に繁殖しやすくなります。洗浄をしないでコンタクトレンズを使用すると、感染の危険性が高くなるので必ずしっかり洗うようにしましょう。

アカントアメーバ角膜炎の予防について

現時点で、アカントアメーバ角膜炎の特効薬と呼べるものは開発されていません。そこで、わずかでも効果を期待して抗真菌薬などを用いたり、病変した角膜を削るなどの治療法がとられていますが、目に見える効果を得るには至っていないのが実情です。

こうしたことから、アカントアメーバ角膜炎については、感染する前の予防がとても重要となります。もっとも注意したいのは、主要な原因と考えられるソフトコンタクトレンズの取り扱いです。洗浄・保管を正しく行う、使用期限を守る、など基本的な事項を確実に守ることで、アカントアメーバの増殖を防ぐことは可能です。

また、コンタクトレンズを洗浄する際は、手にアカントアメーバや細菌などが付着している可能性があることから、必ず先に手を洗うことを心がけましょう。洗浄力が弱くなってしまうため、消毒液を継ぎ足して使わないようにすることも重要です。

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