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顔面神経麻痺

顔面神経麻痺とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/16

突然、片目が閉じられなくなったり、水を飲もうとしたら口の片側からこぼれてしまったなど、このような症状が現れたら「顔面神経麻痺」かもしれません。ドクター監修の記事で、顔面神経麻痺がどんな病気なのか解説します。

顔面神経麻痺とは、顔の表情をつくりだす神経が麻痺することです。具体的にどのような病気なのかを解説します。

顔面神経麻痺とは

顔には、額、眉間、目の周り、鼻、頬、唇、口の周りなど、全部で23種類ほどの「表情筋」という筋肉があります。これらの表情筋の動きをつかさどっているのが「顔面神経」という神経です。

顔面神経は、脳から指令を発して、頭蓋骨の耳の部分(側頭骨)の中を通り、頬にある耳下腺(じかせん:唾液腺のひとつ)を貫いて、顔に分布しています。この道筋のどこかの顔面神経が損傷を受け、脳からの指令がうまく伝わらなくなると、表情筋を動かせなくなるのです。

また、顔面神経は、涙腺・鼻腺・唾液腺に分泌刺激をもたらしたり、味を認識したりする役割もあります。そのため、麻痺することで、涙や唾液の分泌量が減ったり、味覚障害が起きたりすることもあります。

顔面神経麻痺の代表例は「ベル麻痺」と「ハント症候群」

顔面神経麻痺には、さまざまなものがありますが、「ベル麻痺」と「ハント症候群」が代表例です。

ベル麻痺

顔面神経麻痺の約70%を占めるのが「ベル麻痺」です。ベル麻痺は、前ぶれもなく顔の半分が動かせなくなります。多くの場合は、数か月で完全に回復します。発症の原因は、はっきりとはわかっていませんが、口唇ヘルペスをもたらす「単純ヘルペスI型ウイルス(HSV−1)」の再活性化によって起こるのではないかと考えられています。

ハント症候群

顔面神経麻痺で、ベル麻痺の次に多いのが「ハント症候群」で、全体の10〜20%を占めます。ハント症候群の原因は、水疱瘡になったときに「水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)」が神経に定着することで引き起こされます。体調不良などによって免疫が低下すると、潜んでいたウイルスが活発になり、顔面神経付近にヘルペスとして発症します。そのヘルペスが、神経を圧迫して顔面神経麻痺につながります。

ベル麻痺では、顔面神経麻痺だけが起こりますが、ハント症候群の場合は、耳の周りに帯状疱疹の水ぶくれができたり、耳全体が赤く腫れたり、耳の近くが強く痛んだりするのが特徴です。また、顔面神経とともに内耳神経も侵され、めまい、ふらつき、難聴をともなうこともあります。ハント症候群は、比較的に、後遺症が残りやすいといわれています。

顔面神経麻痺の診療科目は?

顔面神経麻痺の診断や治療は、耳鼻咽喉科が専門になります。顔面神経は、耳のまわりを通っているため、中耳炎などが原因で起こることがあるためです。しかし、脳の病気が原因の場合もありますので、そのような場合は脳神経外科などでMRIの撮影が必要になることもあります。

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