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顔面神経麻痺

顔面神経麻痺の原因について

更新日:2018/06/07 公開日:2016/06/16

顔面神経麻痺は、急に顔の半分が動かなくなり、顔がゆがんだり、目や口が閉じられなくなったりする病気ですが、どうして、このようなことが起こるのでしょうか?ドクター監修の記事で、顔面神経麻痺の原因を解説します。

顔面神経麻痺は、顔の筋肉の動きを支配する顔面神経が麻痺して、顔半分が動かなくなる病気です。ここでは、顔面神経麻痺の原因を解説します。

顔面麻痺でもっとも多い「ベル麻痺」の原因

顔面神経は、脳幹から発し、頭蓋骨の耳の部分(側頭骨)の中にある「顔面神経管」を通り、耳たぶの後ろにある耳下腺(じかせん:唾液腺のひとつ)を貫いて顔面に分布しています。この道筋のどこか部分が侵されて、顔面神経麻痺になります。多くの場合は、側頭骨の部分で障害が起きています。

中でももっとも多いのは、顔面神経管の中を通る顔面神経が、炎症を起こして腫れることによる「ベル麻痺」です。顔面神経管は、骨でできた細い管なので、この中で顔面神経に腫れが生じると、顔面神経管に外側から圧迫される形になります。その結果、顔面神経が余計にうっ血してしまい、大きく腫れ悪化するという悪循環に陥るのです。

ベル麻痺は、何の前触れもなく、ある日突然起こるのが特徴です。炎症が生じる原因は、まだはっきり解明されていませんが、口唇ヘルペスを起こす「単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)」の再活性化が原因ではないかと考えられています。

ウイルスの再活性化とは、過去に体内に侵入して、じっと潜伏していたウイルスが、宿主の一時的な免疫力の低下をきっかけに、再び活動し始めることをいいます。

ラムゼイ ハント症候群の原因

ベル麻痺の次に多いのは、「ラムゼイ ハント症候群」による顔面神経麻痺です。ラムゼイ ハント症候群では、顔面神経麻痺に伴って、耳介(じかい:耳の外に出っ張っている部分)や耳の穴に帯状疱疹による水ぶくれが現れたり、強い耳の痛み、耳鳴り、めまい、難聴などが起こったりするのが特徴です。

ラムゼイ ハント症候群は、顔面神経管の中に潜んでいた「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」が、精神的・肉体的疲労により再活性化することで起こると考えられています。水痘・帯状疱疹ウイルスは、水ぼうそうにかかったときに体内に侵入します。

その他の原因

顔面神経麻痺は、「ベル麻痺」と「ラムゼイ ハント症候群」によるものが大半ですが、ほかにも、頭蓋骨の骨折、耳・顔面の手術時の損傷などが原因で起こるもの、先天性・内分泌性・代謝性疾患によるもの、顔面神経が走る道筋に腫瘍性疾患があることによって起こるものなどもあります。

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