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顔面神経麻痺

顔面麻痺の回復を助けるためのセルフケア

更新日:2017/07/26 公開日:2016/06/16

顔面神経麻痺の回復を助けたり、後遺症を予防したりするためには、病院での治療だけでなく、セルフケアをすることも大切です。ドクター監修の記事で、顔面神経麻痺のセルフケアの方法や注意点を紹介します。

顔面神経麻痺の回復を促すセルフケアや、注意事項について紹介します。

筋肉を伸張させるマッサージ

顔面神経麻痺は、顔の表情筋を動かす顔面神経が損傷を受け、顔半分の表情を動かせなくなる病気です。筋肉は、動かさないままでいると、やがて固まってしまいます。表情筋が固まるのを防ぐには、手のひらや指の腹を使って、やさしくマッサージをするのが効果的です。

マッサージでは、筋線維を伸張させることが大切なので、表情筋を収縮方向に沿って、縦横、もしくは円を描くように行います。1日に2〜3回、5〜15分ずつ程度行うとよいでしょう。力を入れて無理にこすると、症状が悪化する可能性があるので、気持ちいいと感じる程度の強さで行います。

血行をよくするために温める

表情筋に動きがなくなると、筋肉の血行も悪くなり、症状を悪化させる要因になります。特に、麻痺が出てから1〜2週間は、1日に2回、温めたタオルを麻痺した側の顔に当て、血の巡りをよくしましょう。お風呂で湯船につかるときも、顔に蒸しタオルをかぶせ、顔を温めるとよいでしょう。また、表情筋のマッサージも、顔を温めてから行うことをおすすめします。

運動訓練

顔面神経麻痺の後遺症でもっともよく見られるのは、口を動かしたときに目も一緒に動いてしまう「病的共同運動」という現象です。これは、神経が再生する際に、間違った回路でつながってしまうことで起こります。(詳しくは、『顔面麻痺の後遺症について』の記事でご紹介しています)。

病的共同運動を予防するためには、顔面神経麻痺の発症時から、上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん:上まぶたをあげて開眼する筋肉)を使って、開瞼運動(まぶたを開く練習)をしましょう。ただし、額の筋肉をあげて目を開くと、かえって病的共同運動が強まるので注意が必要です。また、できるだけ目と口を一緒に動かさないこと、食事や会話のときは、意識的に目を見開くことも大切です。

やってはいけないこと

マッサージや運動訓練で表情筋を強く大きく動かすと、症状が悪化したり、後遺症が強く出たりする可能性があるので、医師の指導に従って、正しい方法で行うようにしましょう。また、電気刺激や低周波は、後遺症を出やすくするので、顔面神経麻痺に有害とされています。こういったものをリハビリに使わないようにしましょう。

顔面や耳の後ろを長時間冷やし続けたことで、顔面神経麻痺になる人もいるようです。冷たい風などで、麻痺した側の顔を冷やさないように注意しましょう。

ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点

  1. 1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
  2. 2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
  3. 3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
  4. 4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。

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