スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

咬合性外傷

咬合性外傷とは?

更新日:2017/12/26 公開日:2016/06/22

咬合性外傷とは、咬み合わせに問題により、歯の周りの様々な組織に障害が及ぶことです。例えば、歯痛、歯のぐらつき、歯がしみるなどの症状が出てくる身近な病気です。咬合性外傷の一次性と二次性があり、その違いや、予防法などについて、ドクター監修のもとでわかりやすく解説します。

最近、咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)になる人が増えているといわれています。咬合性外傷の症状は、歯の痛み、ぐらつきやしみる感覚など、とても身近なものです。咬合性外傷に関する知識をつけて、無駄に神経を取られたり、抜歯など過剰な治療にならないようにしましょう。

咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)とは?

1978年のWHOの定義によれば「咬合性外傷とは、対合歯が直接的、あるいは間接的に作り出すストレスによって引き起こされる外傷のことである」と定義されています。

就寝中、無意識でしている歯ぎしりや、左右いずれかの片側で噛むのが習慣になってしまったことなどが原因で起きる病気です。

歯ぎしりなどの強い咬合力(歯を噛みしめる力)が、歯を支えている深部歯周組織であるセメント質、歯槽骨、歯根膜を傷つけます。その結果、歯が痛くなり、グラグラと揺れ、歯が折れたり、知覚過敏などが出やすくなります。

1960年代にはGlickmanらの研究、さらに1970年代になりSvanbergやLindheらの研究によって、以下のことが認められています。

  1. 一時的な咬合性外傷は、歯周炎を引き起こす原因にはならない
  2. 咬合性外傷は歯のぐらつきを増やす一因となる
  3. 咬合性外傷が続くと、歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)ができたり、歯の成分が溶けて(骨吸収)しまいやすくなる。しかし、歯の噛み合わせの悪さと歯周ポケットの深さに関連性があるかどうかはよく分かっていない

咬合性外傷は一次性と二次性に分けられる

咬合性外傷は、一次性と二次性に分類されます。

一次性咬合性外傷とは、歯周病にかかっていない健全な歯周組織に支えられた歯に強い咬合力が加わってできる損傷です。

たとえば、どこか1箇所が当たる、歯ぎしり、片側の歯ばかりで咬むなどが原因です。

二次性咬合性外傷とは、歯周炎が原因で弱った歯周組織に支えられた歯に、普段では問題にならない咬合力が加わってできる損傷です。二次性咬合性外傷の場合は、弱い咬合力でも損傷がおきてしまいます。実際のところ、中等度以上の歯周炎にかかっている方は咬合性外傷を併発していることも少なくありません。

ちなみに何かの拍子に、箸などを思いきり噛んでしまったことはないでしょうか。この後、冷たい水も温湯も歯にしみる、ちょっと舌で歯を押しただけでも痛むなどの症状があれば、咬合性外傷を起こしたと考えられます。強く噛んだため、細菌感染とは関係なく深部歯周組織に損傷が起きてしまったのです。

咬合性外傷を予防するにはどんな方法がある?

まずは歯周病にならないように、丁寧な歯磨きを習慣づけましょう。また、歯周病がなくても歯ぎしりや片側で噛む癖などがあったり、咬み合わせに異常を感じたりすることがあれば、早めに歯科を受診して、咬み合わせの調整を受け、歯周病の予防法を習得しておきましょう。

詳細は『歯の噛み合わせと関係あるの?咬合性外傷の予防法』をご覧ください。

咬合性外傷の基礎知識についての関連記事

関連Q&A

咬合性外傷 サブテーマ

咬合性外傷の基礎知識 記事ランキング

fem.リサーチ