スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

糖尿病

糖尿病性腎症の食事について気をつけたいこと

更新日:2018/05/11 公開日:2016/06/17

糖尿病性腎症では、腎症の進行状態に応じて糖尿病の食事制限とは異なる腎臓病向けの制限が必要です。ここでは、腎臓に負担をかけない食事や制限の内容など、糖尿性腎症の食事で気をつけなければならないことをドクター監修のもと説明します。

糖尿病性腎症を進行させないための食事や制限事項について説明します。

腎臓にやさしい食事を

腎症の進行を防ぐには、タンパク質や食塩の摂取を控えて腎臓の負担を少なくする、腎症治療のための食事療法が必要となります。腎臓の機能にあわせ、第2期までは糖尿病食を、腎症の症状が発生する第3期以降はタンパク制限を中心とした腎臓病の食事制限に切り替えます。高血圧を防ぐため塩分制限も必要です。

腎症が進行すると、タンパク質を制限することによりエネルギーが不足しますので、エネルギー確保のために炭水化物や脂質の摂取量を増やす点が従来の糖尿病の食事制限とは異なります。

状態に応じてタンパク質制限が必要

腎症でタンパク質制限が必要となるのは、タンパク質が窒素代謝物という老廃物を出すためです。腎機能が低下していると糸球体に負担がかかるため制限を行います。制限の目安としては、第2期1.0~1.2 、第3期0.8~1.0、第4期0.6~0.8(タンパク質g/体重kg/日)です。第1期でもタンパク質の摂り過ぎには注意が必要です。

炭水化物・脂質を多めにとる

腎症が進行し、タンパク質制限が必要となった場合、摂取カロリーが不足しますので、その不足分を炭水化物や脂質で補う必要があります。血糖値については、食事ではなくインスリンや内服薬の調整によってコントロールを行います。

塩分制限について

高血圧がある場合は第1期からの制限が必要です。 おおむね1日6g以下に抑えるように心がけましょう。腎機能が低下し腎症の症状があらわれはじめた第3期以降の場合には、ナトリウムが体に溜まりやすくなります。そのため、高血圧の既往症がない場合でも塩分の制限が必要です。制限の目安としては、第3期7~8、第4期5~7、第5期7~8(食塩g/日)です。

カリウムの摂取には注意が必要

カリウムはナトリウム排泄に必要ですが、腎臓が弱ってくるとカリウムの排泄が上手くいかず、血中濃度が上がって不整脈の原因となります。そのため、血清カリウム値5.5mEq/L以下を目標に制限が必要です。制限の目安は第3期から軽度制限を開始し、第4期以降は1.5(カリウムg/日)とします。

食事でタンパク質を制限すると、自然とカリウムの制限になりますが、カリウムの多く含まれる野菜や果物の食べ過ぎには注意が必要です。カリウムは水に溶けやすいので、素材を水で洗う、煮汁は捨てるなどの工夫で摂取量を減らすことができます。

糖尿病性腎症が始まると、これまでの糖尿病の食事制限とは正反対ともいえる腎臓病食へ切り替えることとなりますので混乱してしまうかもしれません。栄養士から栄養指導を受け、制限の内容や意義を正しく理解しましょう。栄養士が在籍する病院であれば、キメ細かい指導を受けることができます。

糖尿病がもたらす糖尿病腎症の症状や治療法についてについての関連記事

糖尿病 サブテーマ

糖尿病がもたらす糖尿病腎症の症状や治療法について 記事ランキング

fem.リサーチ