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症状別のテーピングの巻き方

更新日:2016/12/09 公開日:2016/08/25

テーピングの効果には、可動域の制限、障害部位の補強、血流改善などがあります。そんなテーピングの使用方法は、肉離れや外反母趾など、症状によって異なります。具体的なテーピングの巻き方について、ドクター監修の記事で説明します。

テーピングは、ケガの予防や、ケガをしたときの応急処置などで多く利用されます。テーピングの効果や、症状別のテーピングの巻き方について、詳しくみていきましょう。

テーピングの効果

テーピングの効果には、可動域の制限、障害部位の補強、血流改善、心理的な安心感などがあります。具体的には、捻挫や脱臼、靭帯損傷などをした場合に患部を固定し、症状悪化を防ぐこと、肩こりの痛みを軽減するために関節の動きを促進し、血流を良くするといったことがあげられます。

このような効果から、利用者が安心して活動できるという心理的な良い影響も考えられます。

症状別でみるテーピングの巻き方について

テーピング法は、症状によって巻き方が異なります。

まず、テーピングには基礎部分(テープのスタート地点などの目安)となる患部の上下や左右に貼るアンカーテープ、関節や筋肉を固定したりサポートしたりするためのサポートテープなどがあります。

サポートテープは目的や形がたくさんあり、それぞれに名称がついています。筋肉を圧迫するためのXサポートや、足首の固定に使用するスターアップとホースシュー、サーキュラーやフィギュアエイトといった巻き方もあります。かかとを固定する場合はヒールロックという巻き方、膝関節(ひざかんせつ)をサポートする場合は、縦サポートやらせん状に巻いていくスパイラルテープという方法もあります。

これらを固定したい部位や目的に合わせて、複数組み合わせます。

また、テープ自体にも伸縮性のあるタイプや非伸縮性のもの、ステッカーのような形で神経に作用するスパイラルテープといった種類が存在します。

複数の巻き方やテープの種類があるため、症状に対して適切であるかを理解しておく必要があります。より良い効果を得るため、あらかじめ適切な方法をトレーナーなど、テーピングに詳しい人間に指導してもらっておくとよいでしょう。

肉離れに対するテーピング(大腿部)

肉離れは大腿部と下腿部に多く見られます。肉離れはスポーツ中に発生する事が多く、筋肉に筋力以上の力が加わったことで筋肉が部分断裂した状態をいいます。肉離れを起こすと、体重をかけたり関節を動かしたりすることで痛みが発生します。

1.大腿部の後面(お尻から膝にかけての筋肉:ハムストリングス)が肉離れを起こしている状態で、テーピングを用いて痛みを和らげたい場合は、まず痛みのある部分をはさむように腿の側面、左右両方に縦方向でテープを貼ります。次にその左右のテープ(アンカーテープ)を橋渡しするようにテープ(Xサポートテープ)を巻いていきます。このときは縦のテープに対して垂直に貼らないようにし、×を描くように巻いていきます。下端からはじめて、上端に届くまで×を重ねるように複数繰り返し貼っていきます。

2.ポイントは交差する部分が痛みのある部位の真上にくるようにすることです。次の×を描く際は、前に貼ったテープの上部1/3程度に重なるように貼ります。

3.左右のアンカーテープを結ぶようにテープの幅の半分くらい重ねて、左右から横方向に水平に貼っていきます。Xサポートテープから強く引っ張りながら貼りましょう。

4.最後は最初のアンカーテープと同じ位置にテープを貼って完成となります。

肉離れは、再発が多く、重症化する場合もあります。テーピングのみでなく、専門の医師や理学療法士から適切な治療、運動する際の注意点を聞くなどの指導を受けることをおすすめします。

外反母趾に対するテーピング

外反母趾についてもテーピングを用いることが可能です。外反母趾とは、足の親指(母趾)の先が人差し指(第2趾)の方に曲がり、親指の付け根が外側に飛び出たような状態をいいます。付け根の関節の内側が突出し、その突出した部分に痛みが生じます。つま先の細い靴、ヒールの高い靴、サイズの合っていない靴を長時間履くと変形が起こります。

1.外反母趾に対するテーピング方法は、まず3.8cm程度の太さのテープを15cmに切り、三又になるように切り込みを入れていきます。内側のくるぶしの部分がテープのスタート地点ですが、切り込みはこのスタート地点として貼る部分以外を残して深めに入れておきましょう。

2.次に、真ん中のテープを親指に巻き付けます。足裏を通ってさらに親指と人差し指の間を通り、親指の爪側へ。次は甲側の一本を同じように巻き付け、最後に足裏側に残った一本を前の二本とは逆方向から巻きます。

3.最後にサポート用のテープを甲部分に巻きます。先に巻いた三又のテープの上にかかるように、横方向に巻いていきます。テープは3本使いますが、指の付け根側から順にそれぞれ端を1/3程度重ねて巻いていくがポイントです。テープの長さは足裏に巻き付けられるほど長めにとりましょう。

他にも、足首を捻挫したときのテーピング方法については『足首を捻挫したときのテーピング使用方法』を参考にしてください。

また、腰痛に対するテーピング方法は『腰痛を緩和させるテーピングの巻き方』を、膝に対するテーピング方法は『膝の痛みをやわらげるテーピングの巻き方』を参考にしてください。

テーピングの注意点

テーピングは、市販で販売されているため、簡易的に使用することができますが、正しい位置に正しい巻き方をしなくては効果が期待できません。圧迫具合や固定方法についても、専門医でなければ判断が難しいです。ただし、医師はテーピングの巻き方そのものについての知識に乏しい事が多いため、具体的な巻き方についてはトレーナーなどテーピングの方法に習熟した人間と相談して、自身の症状に合ったテーピング方法を指導してもらう必要があります。

また、テーピング使用中は、そのままの状態で入浴することが可能です。しかし、テープを貼っている部分をあまりこすりすぎないようにします。かゆみやかぶれが出てきたらすぐにはがして、医師に相談してください。

テーピングは、あくまで痛みなどの症状を緩和するものであり、テーピングをしただけで病気や怪我が治るわけではありません。根本的な解決には、痛みの原因となっている病気や怪我の治療を必ず行うことが大切であるということ理解しておきましょう。

監修協力:医療法人石井会渋川伊香保分院・いっしん 柔道整復師 前原隆哉

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