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不正出血

腰痛をともなう不正出血の原因は?

更新日:2018/04/23 公開日:2016/08/23

不正出血とは、月経と関係なく性器から血が出ることです。これだけでも不安なのに、腰痛も起きているとなると、何かの病気かもと悩む人は少なくないでしょう。ここでは、不正出血と腰痛の原因を考えながら、腰痛をともなう不正出血について解説します。

腰痛をともなう不正出血では、腰痛と不正出血の両方に共通する何らかの原因がある場合と、腰痛と不正出血が同時に起こっているけれどもお互いに関係はない場合の2パターンが考えられます。まずは腰痛を起こす原因と不正出血を起こす原因のそれぞれを確認していきましょう。

腰痛が起こる原因

腰痛と一言でいっても、その原因は数多くの病気が考えられます。ここでは代表的なものを紹介します[1]。

脊椎や腰の病気

腰痛の原因として最もシンプルに思いつくのが、腰部や脊椎の病気ではないでしょうか。これらはケガ(外傷)や炎症、変性、腫瘍、そして妊娠によるものに分類されています。主なものを示します。

  • ケガ(外傷):腰部椎間板ヘルニア(外傷や骨の間のクッションが押し出されて起こる病気で、しばしば爪先まで痺れがある坐骨神経痛を伴う)や骨折など
  • 炎症:細菌などによる脊椎炎など
  • 腫瘍:がんの脊椎転移、多発性骨髄腫など
  • 変性:変形性脊椎症、腰部椎間板変性症、腰椎無分離すべり症など
  • 妊娠性:姿勢性腰痛(重心が前方に偏るため)、骨盤輪不安定症(関節や靭帯の弛緩のため;分娩時スムーズに娩出するために骨盤が緩む。骨盤は複数の骨で構成され、骨同士が靭帯で連結している)

内臓の病気

腰痛を起こす内臓の病気もあります。原因となる内臓は主に消化器と泌尿器、そして生殖器です。

  • 消化器:胃炎、膵炎、胆嚢炎、胆石症、虫垂炎、胃や大腸のがんなど
  • 泌尿器:腎盂腎炎、腎や尿管の結石、尿路の閉塞など
  • 生殖器:子宮内膜炎、子宮筋腫、子宮や卵巣のがん、子宮脱、切迫早産など

その他の病気

これらの他にも、神経の病気、血管の病気、うつ病など心因性の原因で腰痛が起こることがあります。

不正出血が起こる原因

腰痛を起こす病気だけでかなりの数が挙がりました。では不正出血を起こす病気はどうでしょうか。こちらは子宮や卵巣の病気が中心になります[2]。

  • 中間期出血(排卵期の出血;病気ではない)
  • 機能性子宮出血(ホルモンが正しく出ないことによる)
  • 妊娠初期の出血
  • 切迫流産や切迫早産、前置胎盤や常位胎盤早期剥離などの妊娠に関わるもの
  • 子宮頸がん
  • 子宮体がん
  • 卵巣がん
  • 子宮腟部びらん
  • 子宮内膜炎
  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜増殖症
  • 子宮頸管ポリープ
  • 子宮内膜ポリープ
  • 萎縮性腟炎
  • 膀胱炎
  • 尿道口のポリープ など

腰痛をともなう不正出血の原因は?

ここまでに多くの病名を挙げましたが、この中で腰痛と不正出血の両方を起こす原因となり得るものは、妊娠に伴うもの、良性/悪性を問わず子宮や卵巣の腫瘍に関連するものです。腰痛とともに不正出血があった場合は、これらである可能性があります。

ただし、記事の冒頭で述べたように、そもそも腰痛と不正出血が別々の原因で偶然、同時に起きたということも十分に考えられます。例えば、スポーツで腰に負担がかかるとなる腰椎無分離すべり症という病気はどの年齢でも起こるのですが、この病気で腰痛が出たタイミングがたまたま排卵期に一致していて、中間期出血があり、これを不正出血だと認識する場合もあり得ます。

腰痛をともなう不正出血では何科に行くべき?

腰痛と不正出血があったからといって、すぐに子宮がんや卵巣がんなどの婦人科系の病気なのではないかと心配する必要はありません。しかし、たとえ毎年子宮がん検診を受けていても、子宮体がんの検診を受けていない場合が多いですから、不正出血(月経以外の出血、性交後の出血)があるなら、まず婦人科・産婦人科を受診しましょう。診察の結果、泌尿器科や整形外科を勧められることもあるでしょう。また、妊娠している、あるいは妊娠しているかもしれない、という場合は婦人科受診を勧めます。

これまでに挙げたように、腰痛と不正出血の原因はそれぞれ数多くあり、整形外科医や産婦人科医に診てもらわないと実際のところは分かりません。どちらに先にかかるべきかはケースバイケースですが、妊娠の可能性がある人は産婦人科を優先した方がいいでしょう。その上で、必要があれば他の診療科を紹介してくれるはずです。

実は不正出血ではない場合もある

不正出血があると性器からの出血と思いがちですが、実は外陰部、尿道、肛門からの出血であったことがあり得ます。この場合は泌尿器や消化器の病気も候補になってきます。本当に性器からの不正出血なのかどうか確信が持てない場合は、まず産婦人科に行って確認してもらうとよいでしょう。

参考文献

  1. [1]今西由紀夫. 腰痛. 臨婦産 2005: 59(4); 495-497
  2. [2]岡井崇. 不正性器出血. 標準産科婦人科学 第4版. 医学書院 2011; 6

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