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栄養失調

お腹がふくらむ原因は栄養失調?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/24

栄養失調のひとつであるクワシオルコルは、お腹のふくらみが特徴的です。発展途上国の子供に多く見られますが、日本でも発症する可能性はあるのでしょうか。クワシオルコルについての基礎知識をドクター監修のもと解説します。

お腹がふくらむことが特徴的な栄養失調は、クワシオルコルと呼ばれ、ガーナの言葉で「母乳から離された子供」という意味を持ちます。アフリカの発展途上国では、弟や妹が生まれたことで、栄養が不十分なのに乳離れをせざるを得なくなった子供が発症する例が多いことが、この言葉の由来です。

クワシオルコルとは

エネルギーは比較的保たれているものの、タンパク質の摂取が不十分な状態です。これが原因で、骨格筋からのアミノ酸放出が抑制され、血中アミノ酸が低下。肝臓で合成されるアルブミン、トランフェリンなどが大きく減少し、低アルブミン血症を引き起こします。症状としては、お腹のむくみが特徴的です。脂肪酸の酸化低下やリポタンパク質が合成されないことが原因で、脂肪肝を合併することもあります。

クワシオルコルの診断

脂肪組織や骨格筋はある程度保たれており、お腹のむくみの存在もあって体重減少が顕著ではないため、身体計測上では一見、異常が少ないように見えます。しかし、内臓タンパクの著しい低下、免疫力の低下により、クワシオルコルの患者は危険な状態になっています。適切な治療を行わないと短期間で死亡してしまいます。

クワシオルコルの治療

早期に処置を開始すれば、治すことは可能です。そのために、お腹にむくみが確認されたら、すみやかに栄養介入を始める必要があります。最初は、炭水化物、糖分、脂肪を摂取していき、力がついてきたらタンパク質を含む食物を摂ります。ビタミンやミネラルのサプリメントを医師から勧められる場合もあります。

日本でのクワシオルコル

クワシオルコルは、主に発展途上国の子供に発症するもので、日本ではほとんど見られません。ただし、敗血症にかかったり、手術でストレスを受けたりして、同じような低栄養状態になるケースは確認されています。

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