スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

栄養失調

湿疹の原因は栄養失調?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/24

多くの女性が気になる、湿疹などの皮膚の病気や、肌荒れ、ニキビなどの皮膚の異常。その原因は実にさまざまですが、そのひとつとして考えられるのが栄養失調です。栄養失調が肌に与える影響について、ドクター監修のもと解説します。

栄養失調になると、栄養素が不足した体にさまざまな不調が起こります。皮膚のトラブルや病気もそのひとつです。たとえば、皮膚に湿疹が出る原因も栄養不足である可能性があります。

なぜ栄養失調による湿疹が出るのか

人間の皮膚はタンパク質でできています。そのため、タンパク質が不足すると、体にぶつぶつができる湿疹の症状が出る場合があります。また、糖質、タンパク質、脂質などを効率的に利用するために必要な栄養素であるビタミンB群不足も、原因のひとつです。中でも、ビタミンB2は血流をよくし、皮膚を再生する役割があり、ビタミンB6はタンパク質の代謝に関与します。人間の皮膚は28日間で古いものから新しいものに生まれ変わりますが、ビタミンB群が不足すると、この代謝機能が衰えてしまうため、湿疹などの皮膚の異常が発生してしまいやすくなります。皮膚の真皮や皮下組織内の出血によって起こる紫色の出血班である紫斑は、ビタミンCの不足によって起こりやすいといわれ、高齢者によくみられます。

また、通常は薄いピンク色である爪が白くなったり、爪が平坦になったり柔らかくなったりするのは、鉄欠乏の症状です。鉄はコラーゲンの代謝に関与しています。採血の時に青アザを作ったり、些細な外圧で知らないうちにアザができてしまう若い女性が典型例です。

栄養失調による皮膚のトラブルを防ぐには

皮膚の機能を高める栄養素を積極的に摂取するとよいでしょう。主な栄養素には、先に触れたタンパク質やビタミンB群のほかに、下記のようなものがあげられます。

ビタミンA

皮膚の形成や、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ働きがあります。

ビタミンC

タンパク質、鉄とともに、コラーゲンを作る栄養素です。

ビタミンE

体が酸化するのを防ぐ働きがあります。

亜鉛

皮膚の細胞を正常に分裂させ、新しい皮膚を作り上げる働きをします。

鉄分

細胞内のミトコンドリアにおける効率のよいエネルギー産生のための要となる栄養素です。タンパクやビタミンCとともに、コラーゲン生成の必須成分です。

ラクトフェリン

ラクトフェリンは母乳・涙・汗・唾液などの外分泌液中に含まれる鉄結合性の糖タンパク質です。ラクトフェリンは鉄を奪い去ることで、細菌の増殖を抑制してくれます。ラクトフェリンの鉄飽和度が高まるに従って抗菌活性は低下します。この鉄依存性のメカニズムとは別に、ラクトフェリンはグラム陰性菌の細胞膜の主要な構成成分であるリポポリサッカライド(LPS)と結合することで、細胞膜構造を脆弱化し、抗菌活性を示します。乳酸菌やビフィズス菌などの腸内細菌は、生育の鉄要求性が低く、ラクトフェリンは抗菌活性を示さないあるいは、むしろ増殖を促進します。ラクトフェリンは腸内環境を整える成分として注目を浴びています。腸内の免疫異常は皮膚の異常と関連があるため、腸内環境は大切です。

これらの栄養素は肌の健康維持には欠かせない働きを持っています。食事でとりきれない分はサプリメントで補うなど工夫し、それぞれの栄養素をバランスよく摂取しましょう。肌の健康については、日常生活の中で常に意識することが大切です。

栄養失調の症状についての関連記事

栄養失調 サブテーマ

栄養失調の症状 記事ランキング

fem.リサーチ