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多嚢胞性卵巣症候群

肥満が関係する?多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因とは

更新日:2018/01/29 公開日:2016/10/28

藤東淳也先生

この記事の監修ドクター

藤東クリニック 院長

藤東淳也先生

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は不妊を引き起こす代表的な排卵障害ですが、その明確な原因はわかっていないのが現状です。さまざまな要因が考えられる多嚢胞性卵巣症候群の原因を、ドクター監修のもと解説します。

不妊の原因として代表的な多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)は排卵障害のひとつで、婦人科系の中でも患者数が多く見られる病態ですが、その明確な原因はわかっていません。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に関係しているさまざまな要因を解説します

多嚢胞性卵巣症候群の原因

さまざまな要因が考えられる中で、代表的なものが以下になります。

脳下垂体から分泌されるホルモンの異常

脳下垂体から分泌されるホルモンのうち、黄体化ホルモン(LH)は排卵を促し、エストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌を促進し、卵胞刺激ホルモン(FSH)は卵胞を育てる働きをしています。その黄体化ホルモン(LH)のほうが過剰に分泌されることで、卵胞刺激ホルモン(FSH)との分泌バランスが崩れてしまい、卵胞が正常に発育できないと考えられています。

糖代謝異常

低インスリンダイエットでも知られるインスリンは、すい臓から分泌されるホルモンで血糖値を下げる働きをします。血液中のブドウ糖をエネルギーに変換する役割を担っているのですが、このインスリンが正常に働かない状況が生じることで、働きを補おうとしてインスリンの量が増加し、それが男性ホルモンの増加を促進しているのではないかと考えられています。

インスリンが正常に機能しない状況は、血糖値が高い状態が続く、すなわち、糖質(ごはん、パン、甘いものなど)を摂りすぎた場合にも見られます。それは、肥満になりやすい理由の1つでもあります。肥満が不妊につながることにはなりませんが、肥満によってホルモンバランスが乱れ、月経異常を引き起こし、多嚢胞性卵巣症候群に陥りやすいといえるでしょう。実際、欧米では多嚢胞性卵巣症候群の患者に肥満が多いといわれています。

アンドロゲン過剰症

男性ホルモンとも呼ばれるアンドロゲンの過剰分泌は、多嚢胞性卵巣症候群の代表的な原因のひとつと考えられています。アンドロゲンの分泌量が増加することによって、卵胞の発育を抑制し、排卵を妨げているといわれています。

血中の男性ホルモン増加によって、口の周りや手足、背中などの毛が濃くなったり、ニキビが増えたりする男性的特徴の症状が現れるというわけです。

多嚢胞性卵巣症候群の症状について、詳しくは、『多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)はどのような症状が現れる?』をご覧ください。

遺伝的要因

血縁者に多嚢胞性卵巣症候群を発症した人がいると、発症率が高くなるのではないかという考えもあります。ただし、肥満や糖代謝異常、ストレスなどほかの要因が重なった場合に生じやすくなると考えられており、体重のコントロールやライフスタイルの改善などを心がけることで予防も可能です。

女性の身体はちょっとしたことでもホルモンバランスを崩しやすく、それが上記のような原因を誘発するケースも考えられます。バランスのよい食生活や規則正しい生活を心がけるなど、ライフスタイルを改善することで、多嚢胞性卵巣症候群にかかるリスクを減らしましょう。

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