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胆石症

胆石は溶かすことができる?胆石症に効果がある薬について

更新日:2018/06/15 公開日:2016/10/25

胆石症は軽度の場合、薬の服用によって治療できることもあります。また、救急外来で運ばれてきた胆石症患者にも、痛みを和らげる目的で投薬がなされます。今回はドクター監修のもと、胆石症治療に用いられる薬について説明します。

胆のう内にできた胆石症の治療方法は、体内に胆石を残したまま胆石の縮小を試みる保存的治療と、胆石を体外へ取り出す手術治療の2つに大別できます。

胆石の大きさや成分によっては手術を要さない治療が可能

胆石症の治療は、胆石の大きさや患者の年齢、健康状態によって方法が異なります。基本的に胆石のサイズが大きく数が多く分布している場合、胆のうに炎症が見られる場合、患者の年齢が若く再発の可能性が高い場合は手術治療が選択され、胆のうを全摘出します。しかし、胆石のサイズが小さい場合、炎症が見られず胆のうの機能が正常な場合などは、体への負担が少ない保存的治療を試みるケースが多いです。保存的治療には、衝撃波を腹部に当てて胆石を破砕する体外衝撃波結石破砕療法(以下、ESWL)と、薬の服用によって胆石を溶かす方法があります。いずれもコレステロール胆石にのみ有効な手段です。

具体的には、胆石の大きさが10~15mm程度の大きさの場合は投薬で、15~20mm程度の大きさの場合はESWLが選択されています。ESWLで胆石を細かく破砕した後に、薬によって消滅させるケースもあります。コレステロール胆石は、おおよそ成分の70%がコレステロールですが、よりコレステロールの純度が高い純コレステロール石もあれば、コレステロール純度が低く石灰化が進んだ混合石も存在します。コレステロールの純度が低くなるほど薬で溶けにくく、ESWLでも破砕が困難になることから、除去しきれなかった胆石の成分によって胆石症の再発を招く可能性もあります。

胆石は胆汁で溶かす

胆石を溶かす薬は胆汁酸(ウルソデオキシコール酸)と呼ばれるもので、もともと脂肪を分解する胆汁と同じ成分をしています。しかし、前述したとおり石灰質の少ない(=純度の高い)コレステロール胆石かつ直径が15mm未満でなければ薬の効果は期待できません。また、胆のうの機能が正常であり、胆のう内に胆石が浮いている状態であれば、薬で溶かせる胆石であることが期待できます。なお、胆のうの機能が正常であるかどうかは、造影剤を点滴することによって判明します(胆道造影検査)。しかし、薬による保存治療の場合、胆汁酸を長期にわたり飲み続けなければ胆石は消滅せず、消えたと思って油断して薬を止めた結果、再発したケースも多く見られます。一般的に、薬の効果を評価するには6~12か月ほど必要と考えられており、その間、患者は服薬を継続しなくてはなりません。

急激な痛みを緩和する鎮痛剤と鎮痙(ちんけい)剤

胆石症の痛みに耐えきれず病院を訪れた場合、まずは患者の痛みを緩和する処置が行われます。主に痛みを抑える鎮痛剤、けいれんを抑制する鎮痙剤(抗アセチルコリン剤)が使用されます。

鎮痛剤の代表的なものはジクロフェナクナトリウム(坐薬)で、解熱や炎症を抑える効果もあります。鎮痙剤には、神経伝達物質(アセチルコリン)の分泌を抑え、消化器官の働きを抑制する効果のある臭化ブチルスコポラミン、臭化ブトロピウム、臭化チキジウムなどがあります。これらはあくまで一時的な痛みを緩和するための投薬であり、痛みが和らげば薬を使い続ける必要はありません。また、これらの薬の一部は、緑内障、前立線肥大、心疾患(心臓の病気)を持つ患者には投与できないため、急病の際でも既往歴をしっかりと医師に伝える必要があります。

以上のように、胆石症の治療方法、苦痛を緩和するために用いられる薬はいくつか存在します。胆石症の程度によって、薬の効果が及ばないこともありますが、胆のうや肝臓の一部を切除することなく治癒できる可能性もあります。

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