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香辛料でおなじみ、オオウイキョウ

更新日:2016/12/09 公開日:2016/09/26

オオウイキョウ(巨茴香)は古来より、アーユルヴェーダ医療の中心にある生薬です。今回はオオウイキョウとはどういったものなのか、効能や服用時の注意点などについて、東洋医学に詳しいドクターの監修記事で解説します。

オオウイキョウ(巨茴香)

オオウイキョウは、地中海沿岸に分布するセリ科の多年草です。根からの浸出液を使っており、辛味があります。フェンネルの近縁種です。

オオウイキョウの特徴

複数の揮発性硫黄化合物を含むため、ニンニクやドリアンに似た強烈なにおいがあります。香辛料として油で加熱すると強烈なにおいは消え、タマネギのような風味に変わります。インドでは香辛料として幅広く使われ、ウスターソースの原料としても使われています。

オオウイキョウに期待される効果効能

東洋医学の観点においては、興奮作用、駆風(胃や腸に溜まったガスを除く)作用、鎮痙(内臓や筋肉の痙攣を抑える)作用、鎮痛作用、駆虫作用、催淫作用、防腐作用があるとされています。消化不良、腸内ガス発生、鼓腸(こちょう:腸内にガスが溜まっている状態)、腸の疝痛(せんつう:痛み)、便秘、関節炎、リウマチ、百日咳、痙攣、てんかん、ヒステリー、動悸、喘息、麻痺、寄生虫症に用いられます。

アーユルヴェーダでは、食生活におけるお肉や脂肪分の取り過ぎにより、体の中に溜まった宿便を取り除き、胃腸管につまった食物を除去する消化剤になります。腸内細菌叢をきれいにし、カンジダ症に役立つ可能性があります。腸内ガスを排出させ、腹痛や疝痛を緩和します。寄生虫、特に回虫やぎょう虫を取り除く効用があります。ペーストは、腹痛や関節炎の鎮痛のために塗り薬として用いられます。香辛料として用いる場合は、特にレンズ豆やそら豆などの豆類を消化しやすくし、腸内ガスの発生を抑えます。気管支炎、喘息、百日咳などに粘液や痰を取り除くのにも使われます。精神を落ち着かせる作用もあります。

服用時に注意すること

オオウイキョウが含有する4-ヒドロキシクマリン誘導体には、ワルファリンに似た抗凝血(こうぎょうけつ)作用があり、大量に摂取すると出血性の中毒を起こす可能性があります。幼い子供、乳幼児、また脾臓の衰弱が重症である場合は避けましょう。高熱や蕁麻疹、吹き出物が出ているときや胃酸が過多の場合には、使用を控えてください。胃腸の弱い人、妊婦には使いません。

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