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児童・高齢者・障がい者福祉

子供を地域で守る「児童虐待防止対策」とは?

更新日:2016/11/01 公開日:2016/10/31

年々増加しているという児童虐待の相談。福祉関係者だけで児童への虐待を完全に防ぐことは難しく、地域との協力は不可欠です。地域で子供を守る「児童虐待防止対策」について、社会福祉士監修のもとで詳しく説明します。

児童虐待相談の対応件数は年々増加をしています。平成24年では児童相談所での虐待対応件数は66,701件となり平成11年の件数と比較すると5.7倍程度まで増えているのです。その中で子供を守るためのさまざまな対策が「児童虐待防止対策」として取り組まれています。加害者にならないように、被害者になってしまわないように、そして傍観者にならないように「児童虐待防止対策」について理解しましょう。

悲劇を予防する「児童虐待防止対策」とは?

児童虐待防止対策では「発生の予防」「早期発見と対応」「子供の保護や自立支援、保護者の支援」の3つの段階において、児童が被害にあわないようなさまざまな対策を行っています。具体的にはどのような事を課題としているのでしょうか?

発生の予防

「児童虐待防止対策」において発生を予防することはとても大切なことです。保護者が虐待を行うまでに気になるレベルでの正しい支援が大切だと考えられています。特に育児時の孤立や育児不安がつのってしまい虐待へとつながることがあるので、育児に対する不安が解消できる場や相談できるところが必要です。

早期発見と対応

「児童虐待防止対策」では、少しの対応の遅れが大きい影響を与えてしまうことがあります。児童相談所や市町村での相談体制が不足しているという問題点を改善して、虐待が深刻になる前に早期発見をして対応をするのが大切です。

子供の保護や支援、保護者の支援

現在4割の自治体で児童の一時保護は定員を超えているといわれています。社会的な養護体制の質や量の向上をはかることで子供をより適切に一時保護する必要があります。また、同時に保護者への支援も行っていくことが再発防止につながります。

子供の保護や支援、保護者の支援では上記を「児童虐待防止対策」の課題としています。これらは福祉関係者だけで把握をすることが難しく、教育、保健、医療や警察、そして地域が協力体制をつくり実施していくことが大切になります。

「児童虐待防止対策」の対象者とは?

全ての児童およびその親権者、保護者が対象者です。

「児童虐待防止対策」の具体的な施策とは?

では、「児童虐待防止対策」では具体的にどのような施策に取り組んでいるのでしょうか?3つの段階に分けてご紹介します。

発生の予防

・こんにちは赤ちゃん事業

こちらは生後4か月までの乳児がいる全家庭を訪れ、悩みや不安を聞くことで子育ての支援に関する情報を提供するというものです。乳児家庭が陥りやすい孤立を防ぐ役目を持っています。

・集いの場

児童館や公共施設で親子の交流会や育児相談などを行います。

・「児童虐待防止対策」の啓発

早期発見と対応

・児童相談所全国共通ダイヤル(189)を徹底周知

・児童相談所・市町村の体制強化

・虐待についての通告を徹底する

子供の保護や支援、保護者の支援

・子供を一時保護する施設の拡大化

・親子が再度暮らせるようにする保護者への支援

・親権制度が適切に運用されるようにする

「児童虐待防止対策」を広く認知させる児童虐待防止推進月間

「児童虐待防止対策」ではまず多くの人に知ってもらうことが大切だと考えています。だからこそ毎年11月を児童虐待防止推進月間としてさまざまな機関で啓発運動を行っています。ポスターなどで児童相談所全国共通ダイヤルが189という3桁の番号の周知を行っています。

オレンジリボン運動

児童虐待を防ぐために、行政機関だけでなく、全国の民間団体が様々な取組を行っています。

「児童虐待防止対策」での問い合わせ先や相談場所

「児童虐待防止対策」ではどのようなところに問い合わせ、相談したらよいのでしょうか?

児童相談所全国共通ダイヤル189(24時間対応)

こちらの電話番号は虐待を疑った時に児童相談所に相談や通告ができる電話番号です。こちらに電話をかけると自宅近くの児童相談所につながります。匿名で相談や通告をすることができますし、内容の秘密は守られるので安心です。

※一部のIP電話からはつながりませんのでご注意ください。通話料はかかります。

子供の人権110番 0120-007-110

親からの虐待をうけていて誰にも相談ができないという場合、相談員が話を聞いてくれますし、一緒に対策を考えてくれます。もちろん相談された内容の秘密は守られますし、無料で相談できます。受付時間は、平日午前8時30分から午後5時15分までです。

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