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お尻ニキビの治療に使われる薬の種類と効果

更新日:2017.12.14
公開日:2017.04.01
ドクター画像
この記事の監修者
すがわら皮膚科クリニック 院長 菅原由香子

自分で確認するのが難しいお尻ニキビに悩んでいる方は意外と多いようです。ここでは、お尻ニキビの薬の種類や効果についてドクター監修のもと解説します。また、お尻ニキビの予防について日常生活で気をつけたい点についても解説します。

顔や背中などにできるニキビは特に女性にとっては悩みの種となりやすいものです。中でも人に相談しにくく、自分で状態を正しく確認することも難しいお尻のニキビに、人知れず悩んでいるという方は少なくないようです。ここでは、お尻のニキビの治療に効果的な薬の種類と効果、さらに治療の際の注意点についてご説明します。

お尻ニキビに効果的とされる処方薬

アダパレン

ニキビの治療薬として多くの医療現場で用いられているアダパレンは、毛包上皮の角化を正常化させて新しい面皰(めんぽう)の形成を防ぐ効果が期待できます。面皰を防ぐ効果によって炎症をともなうニキビの形成を予防することができるため、少しでも早い使用によってお尻ニキビを治療、予防することができると考えられます。

抗菌外用薬(ナジフロキサシン、クリンダマイシン)

面皰の段階ではなく、すでに炎症を起こしてしまったお尻ニキビには、クリンダマイシンやナジフロキサシンなどの抗菌外用薬が効果的とされています。ニキビは原因菌の繁殖によって発生する炎症であるため、抗菌作用によって皮膚を原因菌から保護することによって抑えることができます。

NSAID外用薬

炎症を起こしてしまったお尻ニキビには、NSAID外用薬(非ステロイド系抗炎症薬)もおすすめできます。炎症を抑えてニキビを治療する薬にはステロイド外用薬もありますが、こちらは副作用が強く出る可能性があるため、NSAID外用薬のほうがより推奨できると考えられます。

お尻ニキビの治療方法

お尻のニキビは、他の部位にできるニキビと比べ治りにくいとされています。日常生活で仕事やトイレなど、座ることが多い中、お尻にどうしても刺激を与えてしまうからです。そのため、早い段階で医師の適切な治療を受けることが大切になってきます。

お尻にニキビがみられた場合は、前述した治療薬以外にもさまざまな治療方法があります。ニキビの種類や状態によって、適切な治療を行いましょう。

ニキビの主な治療法には、「イオン導入」「レーザー治療」「ニキビ注射」「ピーリング」「治療薬」があります。 詳しくは、『種類別に見るお尻の出来物治療方法』の記事も参考にしてください。

お尻ニキビの予防方法

人によって肌の状態が異なることや、過度なストレス、不規則な生活による睡眠時間の減少などさまざまな要因が重なってニキビができてしまいます。

特にお尻に関しては、長時間座っての作業やPCに向かうことが多くなった現代では、お尻のニキビができやすいとも言えます。それは、長時間、お尻の圧迫による肌への刺激が強く、また皮脂が過剰に分泌されて毛穴を塞いでしまうと、ニキビを作る原因とされるアクネ菌の温床にもなりやすくなります。さらに、肌の中で、お尻は皮脂分泌が多くて角質も厚いといった、ニキビができやすい部位なので、しっかりとした予防を心がけることが大切です。

お尻は非常にデリケートな部分でかつ圧迫や摩擦、ムレなどにより、刺激を受けやすい部位です。ですから、お尻が直接触れる下着は、綿100%でムレないような通気性のよいもの、汗を吸いやすい素材のものを選ぶようにしましょう。そして、トイレの便座やお風呂など、お尻が直接触れる場所ではばい菌が付着している可能性があるので清潔な状態を保ち、お尻の肌のケアを怠らないようにしましょう。

そして、日頃摂取する食事に関しても偏食や極端なダイエットを避け、バランスの取れた食生活を意識しましょう。肌のターンオーバーに関係するタンパク質の不足や、皮脂腺を刺激し増加させる脂質、糖質の摂りすぎには十分に注意するとともに、規則正しい生活を送り、十分な睡眠時間を確保し、肌の新陳代謝をしっかりと促すことで、ニキビの予防や生活習慣病の防止にもつながることでしょう。

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