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痙攣性便秘の症状・原因・解消法について

更新日:2017.07.14
公開日:2017.01.18
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この記事の監修者
加藤メディカルクリニック 院長 加藤浩司

便秘には器質性と機能性の2種類があり、さらに、機能性便秘は、弛緩性・痙攣性・直腸性の3タイプに分けられます。ストレスの影響が強いといわれる痙攣性便秘について、症状や原因、解決法を、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

痙攣(けいれん)性便秘は、消化器官の機能異常によって起こる機能性便秘に分類されています。痙攣性便秘にはどのような症状や原因、解消法があるのかを見ていきましょう。

痙攣性便秘とは

腸の動きに異常が見られる機能性便秘には、弛緩(しかん)性便秘、痙攣性便秘、直腸性便秘の3タイプがあります。痙攣性便秘は、大腸のぜん動運動に連続性がなくなり、便の通過に時間がかかりすぎて起こる便秘で、ストレスによる自律神経の乱れが原因と考えられています。

痙攣性便秘の症状

大腸の運動が過剰になるため、以下のような特徴的な症状が起こります。

・うさぎの糞のように、硬くころころとした便が出る
・特に食後、下腹部に痛みが出る
・腹部の張り
・下痢と便秘をくり返す

痙攣性便秘の原因

過度なストレスから、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。そして、副交感神経が興奮しすぎてしまうと、腸のぜん動運動にも支障が起こります。腸の運動が引きつったようになり、便の通りが悪くなって起こる症状が痙攣性便秘です。また、下剤を乱用していると腸が過剰に動くようになり、下痢と便秘がくり返されることもあります。他にも、過敏性腸症候群の便秘型や、大腸憩室(けいしつ)症を合併することがあります。

過敏性腸症候群

大腸や分泌機能の異常によって起こるといわれる病気です。検査をしても、特に異常は認められません。原因は、精神的ストレスや自律神経の乱れとされています。

大腸憩室症

大腸の壁が外に飛び出すことによりできた憩室の中で、細菌が繁殖して炎症を起こす病気です。無症状の場合も多いのですが、下痢、便秘、軟便などの便通異常、腹部の張りなどが見られることもあります。

痙攣性便秘にならないための予防法

一般的に、便秘の予防に有効なのは食物繊維だといわれています。水溶性と不溶性の食物繊維は、いずれも消化液で分解されることなく、腸までたどり着く栄養素だとされています。ただし、便の量を増やすことにより便意を促す不溶性食物繊維は、痙攣性便秘の予防には適していません。

痙攣性便秘の予防には、水溶性食物繊維を多く含む食品を適量とることをおすすめします。理由としては、痙攣性便秘は、ストレスによって腸が刺激を受けてしまう状態なので、刺激の少ない水溶性食物繊維の方が適していると考えられるからです。また、毎朝排便する習慣づけや、便意を我慢しないことも大切です。

痙攣性便秘の解消法

さまざまなタイプの便秘がある中で、痙攣性便秘はとにかくつらい便秘だといわれています。スポーツや趣味に没頭するなど、とにかくストレスを溜めない環境作りが必要です。

規則正しく三度の食事をとる

ストレスによって腸が刺激を受けてしまっているので、腸を刺激しにくい食事を規則正しくとることをおすすめします。脂肪過多、消化が悪い、冷たすぎる、熱すぎる、辛すぎるものは避けましょう。また、不溶性食物繊維、香辛料、アルコール、カフェイン、炭酸飲料も避けた方がよいでしょう。

生活習慣の改善

睡眠不足など、不規則な生活を改めることも必要と言えます。

下剤の使用

市販の下剤を習慣的に服用していくうちに、効かなくなることがあります。また、便秘の症状をくり返すようであれば、受診をおすすめします。病院では、便を柔らかくする下剤と、興奮しすぎた結腸の運動を調整する薬剤での治療を行います。

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