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耳のトラブル

耳の聞こえにくさの原因にも!?耳垢栓塞とは

更新日:2018/06/20 公開日:2017/04/04

森本雅太先生

この記事の監修ドクター

森本耳鼻咽喉科 院長

森本雅太先生

耳垢栓塞(じこうせんそく)は、耳垢がつまり外耳道を塞いでしまった状態のことです。耳垢栓塞になると、耳を塞がれたように音が聞こえにくくなります。ここでは、耳垢栓塞の原因から治療・予防方法を、ドクター監修の記事で解説します。

耳垢栓塞(じこうせんそく)は、耳垢が外耳道を塞いでいる状態のことで、わかりやすくいえば耳垢(じこう・みみあか)がつまってしまった状態のことです。ここでは、耳垢栓塞の概要について、詳しく解説します。

耳垢栓塞とは

耳垢が耳穴を塞いでしまって起こるのが耳垢栓塞です。本来耳垢は、自然に外部に排出されることが多いのですが、これがなんらかの理由で行われずに耳垢がたまり、つまってしまうと外耳道を塞いでしまいます。耳垢栓塞になると、耳に閉塞感や違和感、難聴を訴えるようになります。

耳垢の役割について

耳垢は、外耳道の入り口側の外耳道軟骨部にある耳垢腺や皮脂腺から分泌された分泌液と、外から入ってきたほこり、はがれ落ちた皮膚などが混ざり合ってできたものです。耳垢がたまりすぎるのはよいことではありませんが、耳垢には大切な役割があります。たとえば、耳垢は酸性で殺菌作用があります。また、脂肪が含まれているため、外耳道の敏感な皮膚を保護する役割を担っています。さらには、耳垢には苦みがあり、昆虫などの侵入を防ぐのに役立っています。

耳垢栓塞になったら

耳垢栓塞になった場合、放っておけば自然に治癒するということはありません。病院で外耳道など耳の中を傷つけないように、つまった耳垢を除去してもらうことが治療の基本になります。自分自身で無理をして耳垢を除去しようとすると、かえって耳の中を傷つけてその他の症状を引き起こす原因にもなりかねません。

耳垢栓塞の症状について

耳垢栓塞の症状には、プールやシャワーなどの後で、耳に水が入った時に、たまっていた耳垢がふやけて外耳道を圧迫したことで気づくことが多いといわれています。その他にも、テレビを見ている時にふと音が聞こえにくくなったと感じて、難聴を疑い医療機関を受診することで医師に指摘されることもあります。耳垢栓塞になると、音が聞こえにくくなる他、耳に閉塞感や違和感を覚える、耳鳴りがする、耳のかゆみ、痛みを感じるといった症状が現れます。

耳垢栓塞の原因について

耳垢栓塞の原因として指摘されていることに、間違った耳掃除があります。耳掃除をする際に、耳かきや綿棒で強く掃除すると、外耳道を傷つけたり、取り除こうとしていた耳垢を逆に奥へと押し込んでしまったりといったことがあります。また、こうしてたまっていた耳垢が、プールやお風呂に入ることで耳に水が入った時に、耳垢が水を吸収して膨張し外耳道が完全に塞いでしまうため、耳垢栓塞を引き起こすことがあります。

耳垢栓塞の治療法

普段の耳掃除は、耳かきや綿棒などを用いて自分でしている方が多いでしょう。しかし、耳垢栓塞になりつまってしまった耳垢を自分で取ることは困難ですし、無理に取り除こうとすると外耳炎の原因になります。治療するには、すみやかに耳鼻科へ行くことが大切です。病院では、耳垢が固くなって取れない場合には、まず耳垢水を点耳して耳垢をやわらかくします。その後に専門の器具を用いて耳垢を取り除くことになります。

耳垢栓塞の予防法

耳垢は病気ではありません。耳垢には耳や皮膚を保護する重要な働きがあります。耳垢を無理に除去しようと躍起になり、耳掃除を過度に行うと、かえって耳を傷つけたり、耳垢栓塞の原因になったりということもあるので注意が必要です。

耳垢栓塞になりやすい人とは

耳垢は、その形状によって湿性耳垢と乾性耳垢にわけられます。日本人では一般的にカサカサと乾燥した灰白色、麟層状の乾性耳垢の人が多く、一方で、西洋人では褐色でアメ状の湿った湿性耳垢が多いといわれています。日本人には乾性耳垢の人が84%程度、湿性耳垢の人が16%ほどです。そして耳垢栓塞になりやすいとされているのは、湿性耳垢を持つ方です。粘性の耳垢の方以外でも、代謝の早い子供や、高齢者の方、外耳道が狭い方などは耳垢がたまりやすく、耳垢栓塞になりやすいので注意が必要です。

セルフケアで耳垢を掃除する場合

何よりも大切なのは、耳をいじりすぎないようにすることです。家庭での耳掃除の頻度は月に一回程度で十分です。どうしても違和感や異物感、閉塞感などが気になる場合には、近くの耳鼻科を受診しましょう。

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