スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

耳のトラブル

耳瘻孔の治療法と再発率について

更新日:2018/06/20 公開日:2017/04/04

森本雅太先生

この記事の監修ドクター

森本耳鼻咽喉科 院長

森本雅太先生

耳の周辺に穴が開いている耳瘻孔(じこうろう)は、多くの人に見られる先天性疾患の1つです。耳瘻孔とはどのような状態なのかをはじめ、耳瘻孔の具体的な症状や治療方法、再発する確率について、ドクター監修の記事で解説します。

耳に小さな穴がある耳瘻孔(じこうろう)は、先天性の病気です。痛みがなく、聴力への悪影響もほとんどないことから、そのままにしている人もいるかもしれません。本記事では、耳瘻孔の症状や治療法について詳しく解説します。

耳瘻孔とは

耳瘻孔とは、生まれつき耳の周囲に小さな穴が開いて、その下方に管や袋状のものがあり、その管の先端は耳介軟骨で終わっている状態のことです。耳を形成するとき、母親の胎内で異常が生じたことが原因といわれています。遺伝性に見られるものもあり、耳の異常の中では頻度の高い病気です。また、ほとんどの場合が両耳に見られ、形状は人によって異なります。しかし、穴が開いているだけで、聴力に支障をきたすことはほとんどないといわれています。そのため、特に症状が出ない限りはそのままの状態で様子を見ますが、細菌に感染して化膿を起こす可能性もあるので、常に清潔を保つことが大切です。

耳瘻孔化膿症

耳瘻孔からは、においのあるチーズのような分泌物が出てくることがあります。これは、汗やあかなどの分泌物が溜まったもので、強いにおいを放った状態で外に出てきます。生涯続いたり、耳の小さい穴から細菌が侵入して感染をくり返す場合もあります。この耳瘻孔が化膿する症状を、耳瘻孔化膿症といいます。先天的疾患の1つで、日本人の約3%に見られます。

耳瘻孔の治療について

耳瘻孔から感染を起こすと、治療が必要になります。痛みを発症し腫れている場合は、抗生物質を内服して経過を観察しますが、症状がひどい場合は切開して膿を出すこともあります。また、感染により、耳瘻孔のある方の顔が腫れることもあります。

細菌に感染して膿が出てきたときに自宅でできる応急処置として、オキシドールを用いる方法があります。患部を風呂できれいに洗い流した後、中の液体を指で押し出します。その後、オキシドールで拭きとります。ただし、症状がひどい場合や、何度も同じ症状をくり返す場合は、必ず専門の医療機関で診察を受けましょう。細菌に感染しないためには、常に清潔を心がけることが大切です。不潔にしておくと化膿する可能性が高くなるので、十分注意が必要です。

耳瘻孔は再発するのか

一度でも感染を起こしたことがあれば、再感染を起こす確率が高くなります。この場合は、手術で耳瘻孔を完全に摘出することで症状が解消されます。耳瘻孔の摘出は感染の治療が完全に終えた後に行うことが一般的です。また、大人の手術の場合は局所麻酔で行われますが、子供の場合は全身麻酔が必要なケースが多くなります。

耳垢栓塞の基礎知識についての関連記事

耳のトラブル サブテーマ

耳垢栓塞の基礎知識 記事ランキング

fem.リサーチ