たるみ・ほうれい線の原因とケア方法
ほうれい線は予防できる?スキンケアとエクササイズ方法
更新日:2017/12/04 公開日:2016/11/30
この記事の監修ドクター
聖心美容クリニック東京院 院長
伊藤康平 先生
人の見た目年齢を左右する「ほうれい線」。ほうれい線があるだけで、残念ながら老けている印象を相手に与えてしまいます。最近では20代前半という若さでもほうれい線に悩む方が増えています。これは、ほうれい線ができる原因が老化だけではないからです。まずはほうれい線について十分な知識を持っていただき、そして今すぐにでも対策を始めましょう。
ほうれい線ができる原因
ほうれい線は老化の症状だから仕方ないと思っている方も多いですが、加齢は原因のひとつでしかありません。実はそれ以外の原因も多数あるといわれています。
顔の筋肉の衰え
実は、ほうれい線が出てくる一番の原因が表情筋の衰えといわれています。普段、表情筋のうち使われているのはたった3割程度といわれ、残りの7割は使われていないようです。筋肉は使わないとどんどん細く衰えるものです。筋肉で支えきれなくなった頬は下がっていき、その結果としてほうれい線が現れます。
年齢などによる肌の衰え
加齢や生活習慣の乱れ、間違ったスキンケアなどにより肌の再生力が衰えると、皮膚が薄くなります。薄くハリのなくなった肌は皮膚を支えきれず重力に引っ張られるままたるみ、これがほうれい線となります。
肌の乾燥による水分量の低下
紫外線や空気の乾燥などにより肌の水分量が減少し、肌のキメが乱れることでほうれい線になります。
遺伝
遺伝・骨格によりほうれい線ができやすい方もいるようです。
ほうれい線ができやすいか簡単チェック
その他、ほうれい線ができやすい行動・タイプのチェックリストです。
□ 丸顔タイプである。
□ 頬がやわらかくつまみやすい。
□ 横向きになって寝ることが多い。
□ 髪をポニーテールにすることが多い。
□ 紫外線対策をせず外出する。
□ 痩せたり太ったりを繰り返している。
□ 洗顔後、肌がつっぱる。
□ 猫背、うつむきがちである。
□ 肩こり、首こりがひどい。
□ 気がつくと口が半開きになっている。
□ 頭皮が固く動かない。
□ 食べるとき、片方ばかりにかたよって噛むくせがある。
□ 二重あごやエラの張りが気になる。
□ 目の下のくま、毛穴が目立つ。
□ パソコンやスマホをよく使用し、前傾姿勢になる時間が長い。
□ 頬杖をつくくせがある。
□ 目が疲れやすい。
このチェックシートにいくつも当てはまるという方は要注意です。治せる部分は意識して治すようにしましょう。
ほうれい線を予防するスキンケアと対策方法
では、ほうれい線の予防と対策に効果的な方法とはどのようなものがあるのでしょうか。詳しくご説明いたします。
毎日のスキンケアは保湿がポイント
乾燥がほうれい線の原因のひとつであることから、肌の水分を守ることが大事です。そのためには、保湿ケアを怠らないようにしましょう。同時に紫外線対策も忘れずにするようにしてください。
有効成分としてセラミドにヒアルロン酸、塗るボトックスといわれるアルジルリンも注目されていますので、スキンケア用品を買うときには注意して見るとよいでしょう。
規則正しい食事と睡眠を
一日の睡眠平均時間は6時間~7時間半が理想的といわれています。良質な睡眠がとれると肌のターンオーバー(生まれ変わり)が正常に行われ、結果ほうれい線の予防に効果があるといわれます。また、寝るときの姿勢が横向きであると重力でたるんだ肌がくせになってしまうので、できるだけ仰向けの方がよいでしょう。
食事ではコラーゲンを含む手羽先や豚足、コラーゲン生成を助けるビタミンCやベータカロテンも効果的です。これらの食材を意識しながら、バランスのよい食事を心がけてください。
表情筋を鍛えるエクササイズ
筋肉は年齢に関係なく鍛えることができます。効果的とされる簡単で実践しやすいエクササイズをまとめましたので参考にしてください。
口を膨らませる風船エクササイズ
- 息を吸い込み、口は閉じて頬を大きくふくらませます。ふぐをイメージしてみてください。
- 口を閉じたまま、片方の頬に空気を送ります。その状態で5秒間キープします。
- 次に、もう片方にも同じく空気を送り込み、5秒キープしてください。
- さらに口の上(鼻の方)へ空気を送り込み、5秒キープしてください。
- 歳後に、口の下(あごの方)へ空気をおくりこみ、5秒キープをしましょう。
これを一日3セットほど繰り返します。
ベロを回転させる舌回しエクササイズ
- 口をしっかり閉じたまま舌を歯茎と裏唇の隙間に入れ、歯に沿ってぐるぐる回します。
- 時計回りにゆっくり20回、ほうれい線を伸ばすイメージで動かしてください。
- 次は反時計回りにゆっくり20回まわしてください。
これを一日3セット、できれば毎食後におこないましょう。顔を大きく動かすので人前では難しいかもしれませんが、トイレの中などちょっとした隙間時間にするのもよいでしょう。
口元を大きく使う「あ・い・う・え・お」エクササイズ
- 「あ・い・う・え・お・か…」と、一文字ずつ口を大きくゆっくり動かして発音します。
- 「あ」から「ん」まで五十音、一文字10秒ほどかけて発音してください。
上記は簡単なエクササイズですが、それでもなかなか続かないという方のためにより簡単な方法があります。
- 上を向いて舌を突き出す。
- かたい食べ物をよく噛んで食べる。
- 口笛を吹く。
- 風船やペットボトルをふくらませる。
このようなエクササイズにより表情筋を鍛えることで、血流やリンパの流れがよくなり、ほうれい線だけでなくさまざまな美容効果も期待できます。
しかし注意すべきは、やりすぎると逆効果となる恐れがあることです。少し鍛えることを意識して実践するだけで十分なのであまり無理をせず、なによりも継続することが大事です。
老化は自然現象ですので止めることはできません。ですが緩やかにすることはできます。意識して予防と対策をした人と、そうでない人とでは後々で確実に差がでてきます。実年齢より若く見られた方が嬉しいに決まっています。そのためにもほうれい線の予防とおすすめの対策を今すぐにでも実践してみてください。
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