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効果と特徴によって使い分けるべき美白成分

更新日:2017.09.18
公開日:2017.01.31
ドクター画像
この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

昨今ではさまざまな美白グッズが販売されています。しかし、その方法や成分は製品ごとに異なります。美白効果があるとされる成分にはどのようなものがあり、それぞれどのような特徴があるのか。ドクター監修の記事で詳しく解説します。

昨今では多数の美白グッズが販売されていますが、一口に美肌グッズといっても、それに含まれる成分にはさまざまなものが存在します。今回の記事では、化粧品ごとに異なる美白に対するアプローチ方法や、美白効果をもたらす成分の具体例などを解説します。

美白成分は使い分けが必要

美白成分にはさまざまな種類があり、それぞれに肌に対して異なった働きかけをすることで美白効果を狙います。自分の目的や体質にあった美白成分を選ぶことが美しい肌になるためには大切です。

美白への3つのアプローチ方法

美白効果があるとされる成分は、主に次の3つのアプローチ方法で肌に働きかけています。

メラニンの生成を妨げる

メラニンは酵素チロシナーゼの活性化によって生成されますが、この活性化を妨げることでメラニンを作りにくくします。そのため「美白になる」というよりも「美白を保つ」という意味合いが強く、シミやくすみを薄くして美白を目指したい方には他の美白成分をおすすめします。

メラニンを漂白・還元する

シミやくすみを薄くするとされる美白成分はこちらのアプローチ方法によるものです。メラニン色素を漂白・還元することで、シミやくすみを薄くします。

メラニンなどの、古い角質が剥離するよう働きかける

新しい表皮細胞が増殖するよう働きかけることで、角質などの古い細胞を落とし、新しくて白い肌になるようにするアプローチです。この方法は美白効果だけでなく、ニキビやかぶれなどの肌荒れや傷を治癒させるのにも効果があるとされています。

美白化粧品の注意点

美白効果を目的とした化粧品には、共通して「あくまでも医薬部外品や単なる化粧品である」という注意点があります。

医薬部外品は効果を保証されたものではない

医薬部外品とは、病院で処方される薬のように、誰にでも必ず効果が認められるものではありません。効果や効能は実証されてはいるものの、医薬品とくらべて効き目は穏やかであるとされています。薬用化粧品と称されるものも、同様に有効成分(今回の場合は美白効果)が配合されたものではあるものの、医薬品ほどの強い効果があるわけではないとされています。

具体的な美白成分

具体的な美白成分には、以下のようなものがあります。

アラントイン

アラントインは穀物の胚芽やタバコの種子などに含まれる成分です。一時期かたつむりを原料とした美容品が話題となりましたが、かたつむりの粘液にもアラントインが多く存在します。アラントインには肌の新陳代謝を手助けや、肌荒れを予防する効果があるとされており、美白以外にも皮膚に関するトラブルの治療や、さまざまな美容効果があるとされています。

コウジ酸

味噌や醤油などに含まれる、麹菌を由来とした成分です。メラニンを生成するために必要となるチロシナーゼを抑制する働きがあります。プラセンタエキスなども同様の働きをします。

ハイドロキノン

もともとは皮膚科などの専門家による治療でのみ使用されていましたが、近年では市販の美白グッズにも配合できるようになったものです。

トラネキサム酸

トラネキサム酸はアミノ酸の一種です。メラニン色素の生成を妨げたり、肌の炎症をおさえたりする働きがあるため、肌荒れやシミの予防・改善に効果があるとされる成分です。蕁麻疹の治療などの医療現場でも利用されています。

ビタミンC誘導体

ビタミンCを誘導体という状態にしたものです。ビタミンCは化粧品にそのまま配合すると壊れてしまいがちですが、誘導体にすることでその欠点を克服しました。ビタミンCはメラニンの生成を妨げるだけでなく、還元作用もある非常に優れた成分です。一方で、肌を乾燥させる作用もあるため、保湿成分を含む美容液と併用したり、乾燥肌の方は使用を避けるなどの工夫が必要となります。

相性を確かめてからの使用が大切

美白成分は効果が強いものが多いため、人によっては肌にトラブルを引き起こす場合があります。普段から肌が荒れやすい人や、肌がデリケートだという自覚がある場合は、使用する前にパッチテストで問題がないか確認することをおすすめします。ひどい赤みやかぶれが出てなかなか収まらないなどの、大きな問題が起こった場合はすぐに使用をやめて、皮膚科のドクターに相談しましょう。

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