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糖尿病

糖尿病性腎症とはどのような病気?

更新日:2018/06/22 公開日:2017/04/22

糖尿病はさまざまな合併症を引き起こします。今回はその中でも、特に引き起こしやすいとされる糖尿病性腎症という病気に関して、具体的な症状や原因、治療の方法などドクター監修の記事で解説します。

糖尿病は慢性的に血糖値が高い状態が続く病気として知られていますが、高血糖の結果、さまざまな身体のトラブルや合併症を引き起こします。今回の記事では、合併症の代表例である糖尿病性腎症に関して、症状や治療、予防の方法などを解説します。

糖尿病性腎症とは

まずは糖尿病性腎症がどのような病気なのかを解説します。

糖尿病によって起こる3大合併症のひとつ

糖尿病の主な合併症は3つあります。手足のしびれや、感覚が鈍くなる糖尿病性神経障害、視力の低下や失明のおそれもある糖尿病性網膜症、そして腎臓にトラブルが起こる糖尿病性腎症です。これらの3大合併症の中でも、糖尿病性腎症は一番遅くにあらわれるとされています。

他の病気の併発や透析が必要になることも

糖尿病性腎症がさらに進行すると、ネフローゼ症候群や慢性腎不全などの、他の病気を引き起こす場合があります。透析を始める理由になる病気の中では糖尿病が一番多く、透析患者の5人に2人は糖尿病性腎症を患っているというデータもあります。

糖尿病性腎症の症状

糖尿病性腎症は初期に自覚できるような症状がほとんどありませんが、病気が進行してくると、次のようなことを感じるようになります。

むくみの悪化や昏睡

腎臓のはたらきが落ちることで処理できる毒素の量が減ってしまいます。体内に毒素がたまることによって、むくみがひどくなったり昏睡を引き起こしたりするとされており、その対策として人工的に血液をろ過する透析治療が必要になります。

高血圧

腎臓のろ過能力が低下すると、健康なときよりも多い量のタンパクが尿とともに排出されるようになります。本来以上にタンパクが排出された結果、血中のタンパク量が不足し、高血圧や高コレステロール症などの症状があらわれます。

糖尿病性腎症の原因

次のような流れで発症するのではないか、と考えられています。

動脈硬化の進行

糖尿病で高血糖の状態が長く続くと血管にも負担がかかり、動脈硬化が進みます。その結果として腎臓のまわりの細かな血管が壊れ、腎臓の老廃物をろ過する働きがうまく機能しなくなることが理由ではないか、という説があります。

腎臓に負担がかかっている

糖尿病以外にも、高血圧や脂質異常症などの腎症を悪化させる原因となる要素があります。

糖尿病性腎症の治療

糖尿病性腎症には以下のような治療方法があります。

食事療法

過度なタンパク質の摂取は腎臓の負担となるため、タンパク質の制限を行います。また、これによって摂取カロリーが不足するので、それを補うために炭水化物や脂質を多めに取るようにします。ナトリウムが身体に溜まりやすくなるところまで病気が進行している場合には、塩分の制限も必要とされています。

血糖値はインスリンや内服薬でコントロールする

糖尿病性腎症では、糖尿病の症状である高血糖だけなく、同時に腎臓関連の治療も行わないます。そのため血糖値を下げるアプローチは食事ではなく、インスリンや内服薬によって行う場合があります。

透析療法

糖尿病性腎症が進行すると、最終的には透析を受けることになります。機械を使って本来腎臓の仕事である血液のろ過を行うことになりますが、これを生涯継続することが必要です。

腎移植

不具合のある腎臓そのものを移植手術で取り替えるというアプローチです。ドナーの問題もあるため必ずできるわけではありませんが、透析が必要な状態まで進行した患者にも有効な場合があります。

糖尿病性腎症の予防

糖尿病性やそれによって引き起こされる腎症を予防するためには、以下のような点に気をつけることが大切です。

暴飲暴食は控える

腎臓の負担を減らすために、節度のある食生活を維持する必要があります。また、タバコに関しては動脈硬化の原因にもなるので控えます。

ストレスの少ない生活をおくる

ストレスは高血糖の原因となるだけでなく、暴飲暴食や不眠にもつながります。適度な休憩や睡眠、スポーツなどの解消法を持つことでストレスを溜め込まない生活を心がけることが重要です。

早期発見と早期治療が大切

糖尿病性腎症はその症状や検査の数値から、病気の状態を5つの期間に分類して治療を行いますが、第3期以降まで進行すると完治は難しいとされています。しかし、糖尿病性腎症の第1期、第2期においては、この病気を患っていると自覚できる症状がほとんどなく、その症状が進行してからでないと自分では気がつきにくいとされています。

糖尿病は発見が遅くなるため、治療のスタートも遅くなりやすいです。この病気を予防するためには日々の生活における対策だけでなく、定期的な健康診断などで身体にトラブルが起こってないか確認する習慣が大切です。糖尿病を患っていることに早く気がつけば、合併症である糖尿病性腎症を引き起こす前に治療を始めることができます。

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