スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

貧血

貧血を起こしたときの対処法、応急処置法

更新日:2017/03/30 公開日:2017/03/30

この病気・症状の初診に向いている科
血液内科

貧血は、自覚症状なく進行することがあります。深刻な症状が現れ、その場での対処が求められることもあります。本記事では貧血の諸症状と対処法、および対策についてドクター監修のもと説明します。

貧血は、自覚症状なく進行することがあります。あるいは、普段から不調を感じているものの医療機関にかからず、貧血が原因だと知らずに過ごしていたり、貧血のせいだろうと思いつつも適切な対処をせずにいたりといった場合も考えられ、悪化が懸念されます。重度の貧血になると危機的な症状が現れることもあります。ここでは貧血の諸症状と対処法、および対策について説明します。

貧血を起こしたときの対処法

貧血であるかどうか、また、その重症度は、赤血球に含まれるヘモグロビンの濃度を計測することで確かめられます。この血中ヘモグロビン濃度はHb濃度とも呼ばれ、1dL当たり何gあるかをg/dLという単位で表します。正常ならば、男性で13.5~17g/dL、女性では11.5~15g/dL程度ですが、これを下回ると貧血であるとされます。正常よりもヘモグロビン濃度が低ければ、貧血の症状が現れてもおかしくないと言えるでしょう。

貧血で起こる症状

貧血では頭痛、めまい、吐き気や、全身のだるさ、集中力の低下などさまざまな症状が起こり得ます。これらの症状は、全身の細胞のミトコンドリア機能の低下、さらに脳をはじめとする各臓器に酸素が行き渡らないことによって引き起こされるとされます。酸素不足を補うために心臓が無理をして血液をたくさん送り出そうとすることで、心臓に負担がかかって頻脈や動悸、息切れといった症状が出ることもあります。血中のヘモグロビン濃度が下がれば下がるほど貧血は重症となり、現れる症状もひどくなることが多くなりがちです。

各症状への対処法

ヘモグロビン濃度の低下に従って起こり得る症状と、その対処は次のとおりです。

8g/dL程度では全身の細胞に酸素を供給する機能が低下し、それを補うために心臓が無理をする結果、動悸や息切れなどを引き起こしやすくなります。激しい運動を控えて安静にするなどの対処が考えられます。

7g/dL程度になると、脳細胞も酸欠の状態になり、頭痛やめまい、耳鳴りをはじめとする症状が出現するおそれがあります。場合によっては集中力の低下や、失神することなどもありえます。また、身体のすみずみが酸欠となることで、全身のだるさや手足の冷えが感じられるともいわれます。頭痛やめまいに対しては、急に立ち上がったり動いたりせず、ゆっくりした動作で行動することが症状の緩和を助けます。身体の冷えやむくみ、だるさがある場合は保温によって血行をよくすることで改善が見込めます。空調や毛布、暖かい衣服、足湯などの利用も有効とされます。意識がもうろうとする場合は人を呼ぶなどして、倒れる前に助けを求める必要があります。

5g/dL程度では全身の細胞が明らかに酸欠状態となり、口内炎や食欲不振、吐き気、便秘といった症状が出やすくなります。この時点で、体内の鉄分量は正常の半分以下となっていますから、すみやかに対策を行うことが求められます。つらい症状から医療機関を受診し、ここまで進行していながら初めて気づくケースもあります。病院では点滴や投薬により鉄分補給が行われたり、食事の改善を指導されたりするでしょう。

3g/dLにまで低下すると、命の危険すらあると考えられています。身体の調節機能が保てず、心不全や昏睡を引き起こしかねません。一刻も早く治療が必要とされますから、自分で対処するというよりは医療機関を受診することが望まれます。

他人が貧血を起こしたときの応急処置法

周囲の人が貧血によって異常を訴えたとき、応急処置としてできることについてふれます。あまりにも重症と判断される場合は自分だけで対処しようとせず、救急搬送なども考慮することをおすすめします。

悪寒や身体の冷えを訴える場合は、身体を温めるよう毛布をかける、暖房を利用するなどの方法で症状の緩和に努めます。めまいや吐き気に対しては、無理に活動させず、横になって休むよう促すとよいかもしれません。さらに、意識がぼんやりする、ふらつきが見られるようなら、倒れてケガをする危険性もあります。あらかじめぶつかりやすい物を片付ける、トイレなどに行くための移動時に付き添うといったことで転倒予防になります。失神や心不全、昏睡などを起こして重篤な状態と判断される場合は急いで医療機関に連絡し、病院搬送や応急処置の相談を行うことが求められます。

貧血を起こさないための対策方法

鉄分不足の重症度によっては、貧血は命に関わることもあります。一方、予防や対策は鉄分の補充というシンプルなものとなります。主に動物性たんぱく質を中心とした食事から鉄分を摂ることが考えられ、吸収効率を上げるとされるタンパク質、ビタミンCを同時に摂るとよいとされます。赤身の肉や魚に多く含まれる、吸収しやすいヘム鉄という鉄分の摂取を中心に積極的に食べることがすすめられます。

外食やお惣菜などが中心の食生活でも、鉄分が不足する傾向にあります。調理方法や食材の組み合わせによって、吸収の効率が変化する場合もありますから、留意するとよいでしょう。サプリメントも上手に活用して足りない栄養素は積極的に補給しましょう。

貧血の基礎知識についての関連記事

貧血 サブテーマ

貧血の基礎知識 記事ランキング

fem.リサーチ