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貧血

貧血の治療薬について

更新日:2018/05/14 公開日:2017/03/30

この病気・症状の初診に向いている科
血液内科

貧血は、ほとんどが鉄分不足による鉄欠乏性貧血です。食事などから鉄分を補給する他、服薬治療が必要なことも多いとされます。ここでは貧血の治療薬と副作用および服用の注意点について、ドクター監修の記事でお伝えします。

貧血は、ほとんどが鉄分不足による鉄欠乏性貧血といわれています。ここでは貧血の治療薬について詳しく説明します。

貧血の治療薬の種類

貧血は、ほとんどが鉄分不足によるものといわれています。赤血球に含まれるヘモグロビンという色素には鉄分が含まれていて、この鉄分に酸素を結合させて血中を流れることによって全身に酸素を届ける働きをします。ヘモグロビンがなんらかの理由によって不足することで貧血が起こりますが、多くはヘモグロビンをつくるために必要な鉄分の欠乏が原因と考えられています。このことから、ほとんどのケースでは鉄分の補給が治療となることが多いと言えるでしょう。薬による治療も、鉄剤の服薬が主となります。

徐放性鉄剤と非徐放性鉄剤

医療機関で貧血と診断されると、動物性タンパクを中心とした食事療法だけでは鉄分補給が追いつかず投薬治療も行われます。服薬する鉄剤には胃腸での吸収速度などを考慮して、徐放性鉄剤と非徐放性鉄剤という種類があります。なお、これらの薬を飲んでいても胃腸から鉄分をうまく吸収できないときは、重症例では、点滴での鉄剤補給が行われることもあります。

徐放性鉄剤は、胃腸を通過するときにゆっくり鉄分を放出して、少しずつ吸収されるようにできている薬です。成分にはフマル酸第一鉄や硫酸鉄が含まれます。鉄分は通常、吸収の際に胃腸の負担になるとされますが、この薬では胃粘膜に対する刺激が少ないため、空腹でも飲むことができます。

非徐放性鉄剤は、成分にクエン酸第一鉄ナトリウムや溶性ピロリン酸第二鉄が含まれます。徐放性鉄剤と違って、胃酸がなくても吸収できるという利点があります。胃を切除している人、低酸症といって胃酸の酸性度が低い人、高齢などのために胃酸が出にくい人に対して処方されます。

鉄分を食事から摂取するよりも、服薬によって補うほうがより吸収効率が高く、症状の改善や治療が進みやすいと考えられています。コツコツと持続的に服薬を続ければ、3か月から半年程度で回復が見込まれるとされます。

副作用を起こす治療薬はある?

徐放性鉄剤および非徐放性鉄剤はどちらも、副作用として食欲不振や胃のむかつき、腹痛の他、下痢や便秘といった胃腸障害を起こすことがあります。服薬を続けるうちに徐々に症状がおさまるといわれていますが、医療機関で相談することで薬を飲むタイミングを変えたり服薬の量を減らしたりといった対応をしてもらえることも十分あります。なお、鉄剤の服用により便の色が黒くなることがありますが、特に問題はないといわれています。また、お茶やコーヒーに含まれるタンニンが鉄分の吸収を妨げることから、鉄剤の服用中にはこれらを飲んではいけないのではないかと思われる人も多く見られますが、日常的に飲む量では特に影響はないと考えられています。薬を服用する際は、水かぬるま湯で飲むのが基本ですが、お茶やコーヒーで飲んでしまった場合でも、過度に鉄分の吸収が妨げられることを心配する必要は無いかもしれません。

貧血の治療薬を服用するうえでの注意点

服薬治療を続けてしばらく経過すると、徐々に頭痛やめまい、だるさなどの貧血症状が改善されるのを実感するでしょう。しかし、悩ましい症状が現れなくなったからといって、自己判断で服薬を中止するのはよくありません。症状が出なくなるのはもちろんですが、体内の鉄分量が正常な人と比べて遜色ないくらいまで補われる必要がありますから、しっかりと服薬を続けることが大切と言えます。

服薬と同時に、日頃の食生活を見直すことも治療の助けとなり、再発予防にも役立つため推奨されます。吸収されやすいヘム鉄という鉄分を多く含む赤身肉、魚を積極的に食べる他、ビタミンCやタンパク質といった鉄分の吸収を助ける食物を摂取するとよいといわれます。朝食の欠食、外食中心の生活などが鉄分摂取量の不足につながるため、1日3食バランスよい食事となるよう留意するとよいでしょう。

また鉄剤を飲み続けると便が黒くなることがあります。これは腸内で鉄が変化したものですので心配いりません。その他の治療薬のEPO、ステロイド薬、免疫抑制薬、タンパク同化ホルモンなど副作用がでやすいと言われております。気になる際には医師に相談しましょう。

服薬を続ける中で、回復の実感がないことがあるかもしれません。体内の鉄分量は医療機関の検査によって測定することができますから、定期的に検査を受けることで、貧血の程度や改善状況を確認することが可能と言えます。

もし、病院の処方や指導に従って服薬していても状況が改善しない場合は、改めて他の疾患かどうか考えてみることも考慮されます。貧血の症状は他の諸疾患と似ていることもあり、別の疾患が潜んでいることがないわけではありません。もし心配と感じるときには通院時などに相談してみましょう。

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