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貧血

貧血の予防、対策方法について

更新日:2017/03/30 公開日:2017/03/30

この病気・症状の初診に向いている科
血液内科

貧血とは、血液の中の赤血球やヘモグロビンが基準値より下回った状態を指します。貧血になってしまうと体内の血行が悪くなり体調不良になりやすくなります。そのような貧血の予防や対策方法について、ドクター監修の記事で解説します。

貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンの量が減少し、体内の循環が悪くなるため細胞が酸欠状態になる症状のことです。さまざまな症状を併発する貧血について、詳しく解説していきます。

貧血はどうして起こるのか

血液はさまざまな役目を持っており体の健康維持に貢献していますが、もっとも重要な働きとして全身の細胞に酸素を運搬する働きがあります。そして、この働きを支えているのが血液中の赤血球や赤血球内の血色素(ヘモグロビン)と呼ばれる細胞です。

しかし、貧血の人はなんらかの影響でこの血液運搬能力が低下したり、ヘモグロビンの量が減ったりしてしまっているため、目まいや立ちくらみ、息切れなどの症状が出てしまいます。特に、生理によって定期的に血液を失ってしまう女性に多く見られる症状で、有経女性の1割は貧血、9割以上は鉄欠乏症であるともいわれています。

貧血になる原因

貧血になる原因によって、いくつかの種類に分けられます。原因によって対処方法が違いますので、まずはそれら貧血の種類について解説します。

鉄欠乏性貧血

ヘモグロビンの主な材料である鉄分が不足することでヘモグロビンが作られなくなり、結果として貧血になってしまう症状のことです。偏食や欠食、食事制限によるダイエットなどにより栄養のバランスが乱れ、鉄や栄養が不足することで起きやすいといわれています。

特に、妊娠中や授乳中、思春期の女性、成長期の子ども、アスリート、高齢者などは鉄不足に陥りやすい傾向があります。また、月経過多や痔などの消化管からの出血なども原因となる場合があり、男性の貧血であれば消化管からの出血であることが多いようです。

悪性貧血

赤血球が作られるときにはビタミンB12や葉酸が必要ですが、それらが不足することで貧血になってしまう場合があります。たとえば、ビタミンB12の吸収には胃液の働きが不可欠ですが、別な病気で胃を切除したような場合、ビタミンB12の吸収力が低下して体内で欠乏しやすくなり、最終的には貧血の症状が現れます。

その他、溶血性貧血や再生不良性貧血などさまざまな貧血があります。貧血の原因について気になる方は、ドクターに相談してみるとよいでしょう。

貧血を起こさないための生活習慣

貧血にはさまざまな原因がありますが、鉄は体内で作りだすことができない栄養素なので、食べ物などで補給することが改善への近道といわれています。しかし、鉄は食材にもあまり含まれていないうえに吸収されにくい性質を持つため、意識して摂取することが大切となります。また、貧血の予防には鉄分以外にも必要とされるビタミン類があります。貧血を起こしにくくなる食材を紹介します。

鉄分の補給には肉類

野菜や穀物などに含まれている鉄は「非ヘム鉄」と呼ばれている鉄の種類で、吸収率が2~5%と低い傾向があります。一方、肉や魚には「ヘム鉄」と呼ばれる鉄が含まれており、こちらは15~25%程度の吸収率があります。そのため、肉類や魚類などでヘム鉄を効率的に摂取しましょう。

ビタミンやミネラルも重要

造血効果のあるビタミンB6、ビタミンB12や非ヘム鉄の吸収率を高めるビタミンC、血液を作る葉酸なども積極的に摂取することが重要です。ビタミンB6、B12は牛レバーや魚介類、卵黄などに含まれており、葉酸は牛レバーや大豆、ほうれん草などに含まれています。特に妊娠中の方でつわりなどの影響がすくなければ、意識して食べるとよいでしょう。

生活習慣からの貧血対策

貧血対策におすすめの食材がある反面、摂取を控えたほうがいい食品があります。たとえば、緑茶や紅茶などに含まれている「タンニン」と呼ばれる成分は、鉄の吸収を妨げてしまいます。貧血が気になるときには、食後にこれらを飲むことを控えたほうがよいでしょう。

また、胃液が不足すると鉄やビタミンの吸収を十分行えないといわれています。食事はゆっくりとよく噛んで食べることで胃酸の分泌が促進されますので、日頃から余裕のある食事を心かけてください。その他、喫煙や過度のアルコール摂取なども貧血対策にはマイナスです。

貧血は治療できる?

原因にもよるのですが、通常であれば貧血の治療には薬物による鉄分補充を行います。その場合、体に十分な鉄分が貯まるまで2か月~半年くらいは継続して飲むことが多いです。経口鉄剤としては硫酸鉄、クエン酸第一鉄ナトリウム、オロチン酸第一鉄、フマル酸第一鉄、スレオニン鉄、ピロリン酸第二鉄などがあります。非経口の鉄剤としてはグルコン酸第二鉄、シデフェロンなどがあります。重篤な副作用はあまり報告されていませんが、吐き気や便秘など胃腸系の症状が出る場合があります。気になる場合にはドクターに相談してください。

その他、胃切除によるビタミンB12不足が原因であれば、点滴や注射、経口投薬などで改善する場合があります。いずれにせよ、まずは原因を知ることが大切です。貧血の症状が酷い場合には、ドクターに相談して指示に従って治療をするようにしましょう。

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