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ビタミン不足とニキビの関係とは

更新日:2017.11.22
公開日:2017.03.31
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

ビタミン不足とニキビの発生には深い関係があるといわれています。ここでは、ビタミン不足が引き起こすとされているニキビの原因と、ビタミンを用いたニキビの治療法について、ドクター監修の記事で解説していきます。

ニキビは誰にでも起こりうる身近な肌トラブルですが、その多くは顔にあらわれるため、気になっている方は多いでしょう。ニキビができる原因はさまざまですが、その一つに、ビタミン不足があることは実はあまり知られていません。ここでは、ビタミン不足が原因で発生するニキビのメカニズムや、その治療法について見てみましょう。

ビタミン不足で起きるニキビのメカニズム

ビタミン不足は、肌の新陳代謝を下げ、ニキビができやすくなる原因になるとされています。ビタミンが不足すると肌はどのような状態になるのか、ビタミンの種類別に解説します。

ビタミンA

ビタミンAには、肌のターンオーバーを助ける働きや、過剰な皮脂の分泌を抑える効果があるとされています。しかし、ビタミンAが不足すると、古い角質が溜まっていき、角栓が発生しやすくなります。さらに、過去にできたニキビ跡がなかなか消えないということも起こりえます。ビタミンA不足は、あらゆる肌トラブルを引き起こすといわれています。

ビタミンC

ビタミンCには、メラニン生成の抑制作用抗酸化作用があり、また良質なコラーゲンの生成にも欠かせないとされています。そのため、ニキビができるのを予防したり、治療したりするのに効果が期待できます。ビタミンCが不足すると、肌の老化が進み、ニキビ跡が残りやすくなったりするといわれています。

ビタミンE

ビタミンEには、毛穴につまった皮脂の酸化防止作用活性酸素に対する細胞膜の保護作用血流を促進する作用などがあるといわれています。また、ビタミンEの不足は、毛穴の角化異常(毛穴を詰まらせる原因)に関与するともいわれています。このようにニキビの予防には欠かせないビタミンEですが、摂り過ぎは男性ホルモンの分泌を促し、皮脂の過剰分泌の原因になります。そのため、適量の摂取を心がけるとよいでしょう。

ビタミン不足で起こるニキビの特徴

ビタミンが不足すると、肌にさまざまな悪影響があるといわれています。ビタミンが不足すると、肌に以下のような症状がみられます。

  • 皮脂の過剰分泌
  • 水分量の不足
  • 角栓が発生しやすくなる
  • ホルモンバランスが乱れる
  • 色素沈着しやすくなる
  • 陥没したニキビ跡が治りにくくなる

ビタミン不足で起こるニキビの治療

食生活の改善

ビタミンが豊富な食材を使った食事を心がけることで、ビタミン不足は少しずつ解消できるでしょう。ビタミンが豊富な食材には、

  • レバー
  • ニンニク
  • パプリカ

などがあります。

食生活を変えるのは大変なことです。かえって大きなストレスになるという方は、サプリメントからビタミンを補給する方法から始めてみるとよいかもしれません。

スキンケアによる改善

ニキビがある肌に化粧をするのはよくないという説があります。しかし、スキンケア製品や化粧品は品質性・機能性ともに大きく進化し、ニキビの予防や改善に効果のあるビタミンが配合された製品も増えてきました。そのようなスキンケア製品は、ニキビの治療をサポートする存在として役立てるでしょう。

特に、最近ではビタミンEに関するスキンケア商品の進化が目覚ましいといわれています。ビタミンEは、水に溶けにくく酸化しやすいという点で、スキンケア商品としてまだまだ発展途上でした。そのような中、水に溶けにくいという問題点をクリアしたビタミンEリン酸ナトリウムという成分が注目されています。特に、ニキビの赤みの軽減に効果を発揮するといわれています。

ほかにも、ニキビを予防する効果が期待できる化粧品としては、面皰(めんぽう)という角栓や膿がつまった毛穴を作らないようにする作用があるもの、ニキビの原因である細菌を増やさない作用のあるもの、肌の皮脂分泌をコントロールする作用のあるものなどがあります。ニキビを改善するものとしては、ピーリング作用により古い角質を落とすことができるもの、抗酸化作用があるもの、ニキビの赤みを抑え目立ちにくくするものなどがあります。

最近では、ビタミンC誘導体を用いたスキンケア製品の種類が増えており、効果がより高いものも多く製品化されています。肌への浸透率がよいものなども開発され、肌の深い層へしみこみやすいものや、肌が成分を吸収しやすいものがあり、今後も製品の進化が期待されています。

病院での治療

ニキビの治療では、皮膚科の医師などニキビの専門家に相談し、自分の肌質やニキビの種類に合った治療法を探る方法もあります。病院での治療は、症状に合わせて軟膏やクリームを処方されて治す治療と、専門的な医療器材などを使い、必要な成分を注入するなど即効性の高い治療があります。ほかにも、洗顔指導、ケミカルピーリング、栄養指導などを行う病院もあります。

イオン導入
ビタミン不足によるニキビの治療にイオン導入が用いられることがあります。イオン導入は、ビタミンCをはじめとした美肌成分を肌に直接塗り、微弱電流を流して肌に浸透させる治療法です。こちらは、すでにできてしまったニキビの治療だけでなく、ニキビを予防する方法としても近年注目されています。 実際に、イオン導入を行ったことで、すでにできていたニキビの数が減少したり、ニキビの赤みが軽減して目立ちにくくしたりする効果がみられているという研究結果が明らかになっています。ビタミンを肌に塗布することで、皮脂の過剰分泌を抑えたり、メラニン色素の増殖を抑えたりする効果が見られ、ニキビ治療に効果的といわれています。
ビタミンの点滴
ほかにも、点滴をうってニキビを治療する方法もあります。ニキビの原因となるビタミン不足を点滴によって解消する治療法で、ビタミンC、ビタミンBなどを高濃度で点滴することで、肌の新陳代謝を促進し、ニキビを治療したり、予防したりすることができるとされています。こちらは、ニキビを狙って消すような治療法ではないため、即効性は期待せず、栄養補助としての役割だと認識しておくとよいでしょう。

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