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皮膚科で行う白ニキビの5つの治し方と対処法

更新日:2017.08.04
公開日:2017.03.29
ドクター画像
この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

白ニキビに限らずニキビは、気をつけていてもいつの間にかできてしまいます。できてしまった白ニキビは、どのように対処したらよいのでしょうか。白ニキビの治し方と、その特徴についてドクター監修の記事にて解説します。

白ニキビは、毛穴に皮脂や角質などがつまることで毛穴がふさがれニキビとなるとされています。白ニキビはどのように対処したらよいのでしょうか。ここでは、白ニキビの治療法について見てみましょう。

皮膚科で行う白ニキビの治し方

赤ニキビのように炎症を起している場合は、抗生物質などを使用して治療を行いますが、ニキビの初期段階である白ニキビはまだ、炎症を起こしていない状態です。その場合には、以下のように治療を行います。

面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)治療

面皰圧出とは、毛穴がつまってふさがれている状態の白ニキビの表面に穴をあけ、ニキビの内側にたまった角質や皮脂などを排出させる方法です。針やレーザーを使って微細な穴をあけ、面皰圧出器(めんぽうあっしゅつき・アクネプッシャー)と呼ばれる専用の器具で一気に毛穴のつまりを押し出します。医療機関で面皰圧出を行う場合は保険適用となりますが、一度に処置を行える数が5~6個と限られています。

すぐにニキビを消すことができ、即効性が高いというメリットはありますが、できてしまったニキビに対する対症療法であるため、新たにできるニキビの予防はできません。白ニキビの根本的な解決を望むのであれば、体質改善や生活習慣の見直しなどが重要となるでしょう。

ケミカルピーリング治療

フルーツ酸を含んだ薬剤を肌に塗ることで、古い角質をはがれやすくするなどの効果があるとされています。それを利用して毛穴まわりの肌も柔らかくし、毛穴につまった皮脂や老廃物などを排出しやすくさせます。できてしまった白ニキビに対して効果を発揮するといわれていますが、これからできるであろう、白ニキビ予備軍に対しても効果があるとされています。

外用薬「トレチノイン」による治療

トレチノインはビタミンA誘導体の一種で、肌のターンオーバーを促進する作用が強くメラニン色素の排出に効果があるとされています。肌の細胞を活性化させ、毛穴のつまりを排出しやすくさせるといわれ、ケミカルピーリングの代用療法として用いられることがあります。人の体内にも微量ですが存在するためアレルギー反応がないといわれています。

外用薬「アダパレン」による治療

アダパレンは、2008年に厚生労働省によって認可されたニキビ治療薬で、保険が適用になった外用薬です。皮膚科専門医などで処方できるニキビ治療薬として知られており、毛穴のつまりを改善、予防することができるとされています。場合によっては肌が乾燥してピリピリしたり、皮がむけてかゆみや痛みを感じたりするなどの副作用が見られることがあります。通常であれば2週間ほどで改善されるといわれていますが、アトピー要因を持っている方などは強い副作用が現れることもあり注意が必要です。また、ニキビが炎症を起している場合には使用を控えた方がよいでしょう。

ホルモン療法による治療

男性ホルモンが優位になると毛穴のつまりが起こり、ニキビが発生します。そのため、女性ホルモンや似た物質を与えることでホルモンバランスを整えることで治療を行います。体の内側から改善することになるため、くりかえすニキビの予防になると考えられます。

白ニキビは比較的治しやすい

白ニキビは、閉鎖面皰(クローズドコメド)とも呼ばれ、古い角質や皮脂、角栓などで毛穴が詰まった状態のニキビをいいます。毛穴につまった角栓が酸化して黒ずむことで黒ニキビとなり、炎症を起すことで赤ニキビに変化していきます。白ニキビは、炎症を起す前のニキビの初期段階であるといえるでしょう。比較的小さく、痛みがないのが特徴です。放置すると毛穴にアクネ菌が繁殖してしまいます。白ニキビのうちに対処することで、ニキビ跡を残さず、比較的、短期間で治療することができるとされています。

白ニキビを予防するための3つの対処法

できてしまったニキビに対して適切に対処することも重要ですが、ニキビができないように注意することも大切です。ニキビができにくい肌にするために、日常生活で気をつけるべきことをご紹介します。

栄養バランスのよい食事をとる

脂質の多い食事や、タンパク質、ビタミンB群が不足した食生活は肌のターンオーバーを衰えさせ、ニキビができやすい肌を作りがちです。栄養バランスを考え、規則正しい食事を摂取するようにしましょう。特に、肌のターンオーバーを促すビタミンAやビタミンB群、ニキビ跡を改善するビタミンC、ホルモンバランスを維持する働きがあるビタミンEを積極的に摂取することも大切です。

ストレスを避ける

女性の体にも男性ホルモンは存在します。ストレスを感じると男性ホルモンが優位になり、皮脂の分泌が増えてしまいます。これにより角質が厚くなって、ニキビを引き起こすとされています。そのため、ストレスを感じない、もしくは、ストレスを発散するようにしましょう。

十分な睡眠をとる

睡眠不足は肌のターンオーバーを乱し、肌の機能を低下させます。十分な睡眠でリラックスすることで副交感神経を優位にし、男性ホルモンの分泌が増加することを抑えるようにしましょう。規則正しい生活によって、白ニキビのできにくい肌を手に入れましょう。そして、できてしまった白ニキビには、適切な対処をすることでニキビ跡を残さずきれいな肌を守りましょう。

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