赤ニキビは、毛穴に皮脂や古い角質がつまるだけでなく、毛穴の中で炎症を起している状態のニキビです。自然治癒させようと放置したり、潰してしまったりなどの間違った自己ケアはニキビ跡を残してしまうことにつながります。また、赤ニキビの繰り返しにつながる可能性もあるため、正しい対処が必要です。
赤ニキビを早く治すために!5つの治療方法
炎症を起している状態の赤ニキビの治療は、まず、炎症を抑えることが大切です。皮膚科などでも赤ニキビの治療は、抗生物質などを用いてニキビの炎症を抑えることからスタートします。放置すればしこりやクレーター状のニキビ跡などになってしまうことがあります。そのため、赤ニキビができた場合は早めにドクターに相談し、適切な治療を受けることが望ましいでしょう。
赤ニキビに効く内服薬(飲み薬)
アクネ菌の働きを抑えるために、マクロライド系の抗生物質や、テトラサイクリン系の抗生物質などが内服薬として使用されます。テトラサイクリン系抗生物質は、マクロライド系抗生物質に比べて治癒力が高いのですが、マクロライド系抗生物質の方が、色素沈着などの副作用が少ないといわれています。抗生剤はニキビだけでなく感染症などの治療にも用いられる薬剤です。ニキビの場合は長期内服が必要になる場合が多いため、副作用の少ないマクロライド系抗生物質が用いられることが多いとされています。
赤ニキビに効く外用薬(塗り薬)
外用薬として用いられるのは、ニューキノロン系抗生物質やリンコマイシン系抗生物質などの抗生物質や、ディフェリンゲル、トレチノインなどの外用薬が用いられます。ディフェリンゲルはニキビのつまりを改善し、角質が厚くなることを防ぐ効果があるとされています。肌に赤みなどが出る副作用が現れるケースがありますが、通常は2週間ほどで治まるといわれています。ビタミンA誘導体であるトレチノインは、古い角質を剥がし、ターンオーバーを促進する効果があるとされています。できてしまったニキビの治療とともに、新しいニキビの発生を防ぐことができるといわれています。
炎症・しこりがひどい赤ニキビには注射治療も
ニキビの炎症が激しい場合は、内服薬や外用薬ではなく患部に直接、抗生物質を注射することもあります。これは、しこりになってしまったニキビの治療に用いられるケースもあります。また、ドクターによっては抗生物質ではなくステロイド剤を用いられることもあります。
古い角質や芯の除去には面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)
面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)は、ニキビの先端にレーザーや針を使って微細な穴をあけ、ニキビの中にたまっている古い角質や芯を押し出して治療を行います。ただし、炎症がひどい場合はニキビを悪化させることになるため、ニキビの状態をみてからの治療となることが多いとされています。
赤ニキビの予防に効果的なケミカルピーリング
フルーツ酸を含む薬剤を肌に塗り、毛穴のつまりや角質を取り除く方法です。赤ニキビの治療としてよりも、赤ニキビになる前のニキビに対して効果を発揮するため、くりかえす赤ニキビの予防として用いられることがあります。赤ニキビの治療は、起こっている炎症を抑えることが最優先となります。ニキビの状態によってはニキビにつまっている芯や角質などを抜くこともありますが、自分で行うことはニキビ跡を残してしまうリスクが高まるため、医療機関などでドクターの判断を仰ぐようにしましょう。
赤ニキビは皮膚科で治すのがベスト
毛穴に古い角質や皮脂がつまった白ニキビ、白ニキビにつまったものが酸化し黒くなった黒ニキビ、白ニキビや黒ニキビが炎症を起してしまった赤ニキビ、赤ニキビが悪化し化膿した黄ニキビと、ニキビには段階があります。赤ニキビは、第3ステージのニキビといわれ、セルフケアではなく皮膚科やクリニックなどの医療機関で、ドクターの適切な治療を受けることが望ましいとされています。赤ニキビを放置しても治癒することはありますが、そのまま化膿して黄ニキビになってしまうこともあります。ニキビは悪化すればするほど治療期間が長くなり、ニキビ跡になる可能性が高まります。赤ニキビは放置しないことが重要です。
赤ニキビを予防する方法
赤ニキビの予防は、そもそも白ニキビや黒ニキビをつくらないことが重要です。そのためには、肌のターンオーバーを正常にし、皮脂の分泌量を適正に保つ必要があります。ストレスは男性ホルモンを優位にする働きがあり、皮脂分泌を過剰にします。また、脂質の多い食事、タンパク質やビタミンB群が不足した食事は肌のターンオーバー機能を衰えさせ、睡眠不足などの不規則な生活もターンオーバーに影響を与えます。これらに気をつけ、規則正しい生活を心がけましょう。大切なことは、できてしまった赤ニキビを放置せず、適切な対処を行うことが重要です。
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