大人ニキビは、思春期ニキビとは違った原因でできるとされています。そのため、化粧水も大人ニキビに効果が期待できる化粧水を選ぶ必要があります。では、どのような成分が大人ニキビにやさしいと考えられるのでしょうか。
大人ニキビの特徴
10代にできるニキビは「思春期ニキビ」と呼ばれ、思春期を過ぎてからできるニキビは「大人ニキビ」と呼ばれます。思春期の頃は皮脂が過剰に分泌され、これが毛穴につまってしまうことで思春期ニキビができてしまいます。一方、大人ニキビはストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの乱れが原因であるとされています。また、栄養バランスの悪い食事や、食物繊維の不足、動物性脂肪分の過剰摂取も原因として考えられています。
大人ニキビのケアで大切なこと
大人ニキビをケアするうえで心がけなければいけないことは、生活習慣の改善や丁寧な洗顔、そして肌の保湿です。また、紫外線を浴びすぎない工夫も大切になります。そして、症状がひどい場合はセルフケアだけではなく、病院を受診して適切な治療を受け、薬を処方してもらうようにしましょう。
大人ニキビにおすすめの化粧水の成分
大人ニキビの原因にはさまざまなものがありますが、そのなかの1つに肌の乾燥があげられます。肌の乾燥は、乾燥を防ごうと肌が過剰に皮脂を分泌してしまうからです。このような状況を作らないためには肌の保湿を心がける必要があります。
このときに注意しておきたいことは、化粧水の成分です。化粧水などの保湿剤には、「グリセリン」や「グルコース」といった資化性(しかせい)の高い成分を含んだ商品があります。資化性が高い成分が配合されているということは、それだけアクネ菌の増殖が行われやすいということになります。特に、ニキビのできやすい人は、資化性の高い成分が含まれた化粧水は避けるようにしておきましょう。
大人ニキビを防ぐ生活習慣
大人ニキビを防ぐには、生活習慣が大切です。ここでは、日々の生活の中で意識しておきたいことをいくつかご紹介します。できることから心がけていきましょう。
紫外線対策
紫外線を浴びると、肌は紫外線からの影響を受けないようにと角質を厚くさせてしまうことがわかっています。角質が厚くなると毛穴がつまる原因となり、大人ニキビができてしまうことにつながります。そのため、曇りの日であっても外出をする際は日焼け止め対策をしっかりと行う必要があります。また、日焼け止めの中には「紫外線吸収剤」や「紫外線反射剤」が使用されたものがあり、紫外線吸収剤は肌への負担が大きいため、使用を避けることもポイントとなります。
バランスのとれた食事
食事はいろいろな栄養素をバランスよく食べるように心がけましょう。炭水化物や甘いものは過剰に摂取すると皮脂の分泌を招き、刺激物は肌荒れの原因となってしまいます。また、油が多く含まれたお肉や揚げ物なども、アクネ菌を増殖させる働きをもっているため、摂取しすぎないように気をつけましょう。
お酒やたばこは控える
お酒には、糖分が多く含まれています。そのため、過剰に摂取すると皮脂腺が刺激され、ニキビができやすくなってしまいます。また、たばこにはビタミンCを破壊してしまうニコチンが多く含まれています。ニコチンには血流を悪化させ、肌の新陳代謝を低下させる働きもあるため、肌が老化して大人ニキビができやすくなります。お酒やたばこはできるだけ控えるようにしましょう。
便秘を予防する
便秘とは、腸内に有害物質が溜まった状態であり、肌荒れと深い関係があります。こまめな水分補給を心がけ、食物繊維を積極的に摂取して便秘を予防するようにしましょう。
ストレスを発散する
過剰なストレスは、ホルモンバランスが乱れる原因となり、結果的にニキビを招いてしまいます。リラックスできる時間をできるだけ確保する、適度な運動をする、友人と買い物に出かけるといった、自分なりのストレス発散方法をみつけておきましょう。
睡眠をたっぷりとる
実は睡眠不足も体に大きなストレスを与えます。ストレスは自律神経の乱れも引き起こし、皮脂の分泌を促してニキビができやすい環境を作り出してしまいます。睡眠は十分にとるように心がけましょう。
肌を常に清潔に
雑菌はニキビの悪化を招きます。1日2回洗顔を行うほか、枕などの寝具を清潔に保つ、髪の毛が顔に当たらないようにまとめるなど、肌が常に清潔な状態となるように意識しましょう。ファンデーションのスポンジもこまめに交換するようにしてください。
大人ニキビにやさしい化粧水としては、資化性を多く含んでいないものがおすすめです。資化性が高い成分が入っているとアクネ菌が増殖しやすくなるので気をつけましょう。また、生活習慣を改善することもとても重要です。できることから少しずつ意識していきましょう。
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