赤ちゃんのスキンケア基礎知識
新米ママさん必見!赤ちゃんの上手なお風呂の入れ方とは
更新日:2018/07/12 公開日:2017/03/31
この記事の監修ドクター
秋山こどもクリニック 院長
秋山和範 先生
赤ちゃんにとって、お風呂はとても大切です。なぜなら、新陳代謝が激しく、汗やおむつなどの刺激にさらされているデリケートな肌にとって、体からいろいろな刺激物を取り除くのにお風呂は最適な方法だからです。しかし、新米ママやパパにとって、赤ちゃんのお風呂は思った以上に大変です。自分たちにも赤ちゃんにも負担がなくお風呂を楽しむ方法をご紹介します。
赤ちゃんにとっての入浴の大切さとは
赤ちゃんにとって、入浴は体を清潔にするためには欠かせません。乳児湿疹やおむつかぶれの予防にもなります。新生児の間のひと月ほどは、ベビーバスでも十分ですが、それ以降は体が大きくなってくるので、体全体を洗うことができなくなってしまいます。
赤ちゃんにとって、ママやパパと一緒に湯船に入ることは、格別です。湯船にプカプカと浮かぶ感覚は、お母さんの子宮にいるときとほぼ同じ感じだと言います。赤ちゃんがリラックスして、ママやパパとスキンシップするためにも、毎日一緒にお風呂に入るようにしましょう。
赤ちゃんとのお風呂は段取りが大切
赤ちゃんとお風呂に入るのが大変、あるいは苦痛と思っている原因のひとつが「段取り」にあります。この段取りがうまくできないと、赤ちゃんにも自分にも負担になるので、ぜひ覚えておきましょう。
お風呂場や脱衣所を温めておく
特に冬場は、室内の温度と浴室の温度が大幅に違います。お風呂に入る前に浴室や脱衣所の温度を上げておきましょう。赤ちゃんが温度差でびっくりして泣かないように、スムーズに入浴ができます。
シャンプーなどはポンプ式で
赤ちゃんを抱いたまま、せっけんを泡立てたりするのはとても大変です。片手で使えるポンプ式で泡が出るタイプのものを使うようにすれば、赤ちゃんを抱えたままで洗うことができます。
下着をあらかじめ広げておく
赤ちゃんの体は小さいので、すぐに熱が放出されてしまいます。お風呂から上がったら、すぐにタオルで拭いて下着を着せた方がよいので、あらかじめ下着を着せやすいように広げておくことです。赤ちゃんを抱いたまま、うろうろするのはNGです。
湯冷ましやミルクなどを用意しておく
体の小さな赤ちゃんは、お風呂から上がると大人以上にのどが渇いているはずです。哺乳瓶に湯冷ましやジュースなどを用意しておいて、すぐに飲めるように準備しておきましょう。
ママと一緒にお風呂に入る手順
パパが仕事で忙しくていなくても、ママと赤ちゃん二人でお風呂に入る手順をご紹介します。ちょっとした工夫でゆとりも生まれるので、ママも赤ちゃんとの入浴を楽しんでください。
入浴前の準備
赤ちゃんの着替えやバスタオルを用意しておきます。ママが先にお風呂に入る場合は、オムツだけの状態で裸にして赤ちゃんが動き回らないように、バスタオルでくるんでおきます。その間にママは急いで髪を洗ったり、体を洗ったりします。
入浴中
赤ちゃんのオムツを取ったら、ひざの上に仰向けにして抱えます。そして、手早く顔、頭、体の順番に洗っていきます。そのあと湯船に赤ちゃんを上向きにして浮かせるようにして、背中やお尻を洗いましょう。赤ちゃんはこのときとてもリラックスした顔を見せるかもしれません。多少お湯が顔にかかっても心配はありません。子宮にいたころの自分を楽しんでいるのかもしれません。
そのような時間も、あまり長いと赤ちゃんには負担となります。体が小さいので、より熱も伝わりやすいからです。大人としては、もうちょっと温まっていたいところですが、体積が小さな赤ちゃんが湯船に浸かる時間は数分以内にとどめるようにしましょう。
入浴後
赤ちゃんの入浴が終わってからママが体を洗う場合、赤ちゃんは、バスタオルか肌がけにくるんで脱衣所で待たせておきます。そのときは赤ちゃんの周りに危険なものを置いておかないように注意しましょう。赤ちゃんの体をふき終ったら、保湿を中心としたスキンケアをするようにしましょう。
入浴後は、水分補給も大切です。ジュースや白湯などを飲ませるように、前もって用意しておきましょう。
赤ちゃんの入浴時間について
赤ちゃんの入浴は「手早く、短時間」というのが鉄則です。夏場はシャワーのみでもよいでしょう。冬場の寒いときでも、湯船に浸かる時間は数分以内にとどめておくことです。なぜなら、大人の感覚と赤ちゃんの感覚では、大きな隔たりがあるからです。体の大きさの違いから、大人よりも体の小さな赤ちゃんは、すぐにのぼせてしまうので注意が必要です。
新米のママでも、赤ちゃんとのお風呂に慣れてしまえば、とてもリラックスできる大切な時間となります。お風呂は、赤ちゃんと肌と肌で触れ合える貴重な時間です。ママもゆっくりとお風呂に入れるように、そして忙しいパパにも、たまの休みの日には赤ちゃんとのお風呂でのスキンシップを楽しんでもらいましょう。
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