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首まわりのかゆみ、湿疹、皮膚炎、かぶれの原因と対処法

更新日:2018.03.02
公開日:2017.03.29
ドクター画像
この記事の監修者
いなばクリニック 院長 稲葉岳也

ネックレスなどを着用していると、首まわりがチクチクとかゆい、赤いブツブツができたという経験がある方には、アレルギーなどの原因が隠されているかもしれません。ドクター監修の記事で考えられる原因と対処法について解説します。

首は身体の中でも、皮膚が薄く、汗もかきやすく皮脂の分泌も多いので、デリケートな部位の1つです。首に触れる服やアクセサリーは、その素材と付ける人の体質によっては、かゆみや赤く腫れるなどの症状を引き起こすこともあります。首まわりで起こりそうなかゆみや湿疹などの皮膚疾患の原因についてみていきます。

首まわりのかゆみや皮膚炎などの原因

首まわりで起こる肌トラブルには以下のような原因が考えられます。

あせも

夏など汗をかきやすい季節に、肌に赤いブツブツができるあせも(汗疹)は、たいてい「かゆみ」を引き起こします。あせもの原因は肌表面に流れ出るはずの汗が、大量になったときに肌内部に汗が漏れ出して炎症を起こすといわれています。身体の表面でも、汗のかきやすい場所にできやすいので、首まわりもあせもができやすい場所の1つです。

刺激や乾燥

冬など寒い季節に起こりやすい乾燥は、肌内部の水分不足のほか、肌の角質層や皮脂膜がダメージを受けることでも起こります。ダメージを受ける原因は熱いお風呂や、首まわりの肌を洗う際に強くこするなどが例としてあげられます。人によっては以下のようなものが首に触れることで肌への「刺激」を与え、かゆみや湿疹などの皮膚疾患を引き起こすこともあります。

  • マフラー
  • 衣服
  • ネックレス
  • 紫外線など

乾燥や刺激は、場合によっては乾皮症/皮脂欠乏症湿疹という病気を引き起こしかねませんので、注意が必要です。乾皮症/皮脂欠乏性湿疹の原因や症状について詳しくは『乾皮症/皮脂欠乏性湿疹とは?』に掲載されています。

アレルギー

身体が特定の物質を異物と認識することで発症するアレルギー反応により、炎症やかゆみ、蕁麻疹(じんましん)などの症状を引き起こすこともあります。アクセサリーなどが肌に触れて起こる金属アレルギーの場合は、金属が汗などの体液に触れたことにより溶けることで起こるとされています。溶けてイオン化した金属が肌の内部に入り込み、人間の体内にいるタンパク質と合体することでアレルギー源となるのです。

金属アレルギーについての詳しい情報は『金属アレルギーの原因と対処法』に掲載されています。

アトピー性皮膚炎

全身にかゆみや腫れなど、さまざまなトラブルを引き起こす皮膚疾患として現代病として多い病気に「アトピー性皮膚炎」があげられます。しかし、この病気の原因自体はいまだ、はっきりとは解明されていません。現状では、生活習慣の乱れや遺伝によるもの、ダニなどの環境因子のようなものが原因ではないかと考えられています。

症状と対処方法

あせも

かゆみを引き起こすあせもに対しては、肌を清潔に保つことが重要になってきます。また、汗をかいたときには、放置せずに汗を早めにふきましょう。できることならお風呂で汗を洗い流して、清潔な服に着替えられるのがよいです。

アレルギー

アレルギーを発症すると、かゆみや赤く腫れる、かぶれなどの症状が現れると考えられます。アレルギーは1度発症してしまうと、アレルギー物質に反応しないように改善するというのは、なかなか難しいと思われます。自分のアレルギー源がはっきりとわかっている場合は、そのアレルギー物質を避けることが予防につながります。アレルギーへの対処法や、自分がどの物質についてアレルギーをもっているかを調べるためには専門のドクターに相談してみましょう。アレルギー源が肌に触れたことにより起こる、かぶれや炎症に関しては『接触性皮膚炎とは』の記事でも詳しく紹介されています。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は肌に下記のような、さまざまな皮膚の症状を引き起こします。全身に起こる症状なので、もちろん首まわりにも起こりえます。

  • かゆみ
  • 赤い湿疹、腫れ
  • 肌表面からフケのような白いボロボロしたものが落ちる
  • 小さなブツブツがドーム状のように盛り上がる
  • 肌表面がまるで象の肌のように硬く厚い状態になる
  • 肌がただれたようになる

アトピー性皮膚炎は、皮膚科を受診してドクターの指示に従いながら治療を行っていきましょう。完治を目指すというよりは、日常生活に支障がでないように外用薬などを処方してもらい、かゆみや湿疹などの症状を改善させるようにしましょう。

その他乾燥や湿疹など

水分不足で肌が乾燥している場合には、化粧水やクリームなどで保湿、そして髪は首まわりに触れないように結ぶなどして、肌にできるだけ刺激を与えないようにしましょう。また、日焼け対策もしっかり行い、紫外線から肌をガードすることも大切です。

いままで紹介してきた肌トラブルのほかにも、首まわりにかゆみや湿疹などの症状が現れるものでは、皮膚炎の病気の可能性もあります。考えられるものとしては、ビダール苔癬(たいせん)や内因性湿疹、尋常性湿疹など皮膚炎に関する病気は多数存在します。また、それぞれ対処法も異なります。

『湿疹・皮膚炎の種類』では、さまざまな皮膚炎の症状や対処法そして、各疾患へのさらに、詳しい記事を紹介しています。

受診のタイミングとは

単なる首のかゆみなどと思っていても、先ほど紹介したようなアトピー性皮膚炎などの皮膚の病気の可能性ということも考えられます。月日が経過してもなかなか首のかゆみが治まらない、前よりかゆみが強くなった、また、そのほかの症状もでてきたなどといった場合には、できるだけ早く皮膚科を受診することをおすすめします。

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