ニキビ・肌荒れ・吹き出物
吹き出物とは?
更新日:2017/12/01 公開日:2017/05/04
この記事の監修ドクター
スキンケア大学参画ドクター
吹き出物は、すぐに治癒するものもあれば、酷くなるものもあり、顔なども目立つところにできると、特に女性にとっては気になるものです。ここでは、吹き出物ができる原因や治療、予防について見てみましょう。
吹き出物とは
吹き出物というと、顔にできるニキビをイメージするかもしれませんが、顔だけでなく背中やお尻などさまざまな部位にできます。その原因や症状によっていくつかに分類されます。
ニキビ
ニキビは、アクネ菌やマセラチア真菌というカビの一種が原因になっていることが多いでしょう。皮脂の多い部分にできやすいのが特徴です。主に思春期にできることが多く、大人になってからのニキビを思春期後痤瘡(ししゅんきござそう)とよびます。
粉瘤(粉瘤)
皮膚のターンオーバーがうまくいかないことで、皮膚の内側に老廃物が溜まってしこりのようになっているものを粉瘤といいます。痛みや炎症をともなうこともあります。
毛嚢炎(もうのうえん)
ブドウ球菌が毛穴の奥で繁殖することによって起こるものです。膿をともなう赤い発疹で、外見はニキビに似ています。ムダ毛の処理の際に感染して起こることが多いといわれています。
吹き出物ができるメカニズム
吹き出物は、一般的には、毛穴に皮脂が詰まった状態から始まります。そして、詰まった毛穴が炎症を起こすと赤いぶつぶつの状態になります。この段階で、多くの場合は吹き出物ができたことに気づきます。さらに、炎症がすすむと、皮膚の下に膿がたまる嚢腫(のうしゅ)や、患部が広がり硬くなる結節(けっせつ)や硬結(こうけつ)といわれる状態になることもあります。このような状態になると、治癒した後に肌の表面の凹凸はなくなっても、しばらく赤みが残ることがあります。一般的には、この赤みは時間の経過とともに薄くなっていくものです。
しかし、炎症がかなり酷くなってしまった場合や、無理に潰してしまった場合には、炎症後の赤みや皮膚の凹みがなかなか治癒しないこともあります。セルフケアで治癒するケースもありますが、気になったら必ず皮膚科を受診することをおすすめします。
吹き出物ができる原因
吹き出物ができる原因には、個人差もありさまざまです。一般的なニキビの場合は、皮脂によって毛穴が詰まることで菌が繁殖して、炎症を起こすことが多くなっています。また、ムダ毛の処理の際に毛穴に菌が繁殖して炎症を起こすこともあります。
毛穴がつまりやすくなる原因には、
- ストレス
- 睡眠不足
- 不規則な生活
- 間違ったスキンケア
などがあげられます。成人してからできる吹き出物は、女性に多いといわれていて、ホルモンバランスが乱れることも原因になるとされています。
吹き出物の治療
吹き出物が長引くときには、一度皮膚科を受診することをおすすめします。女性の場合、ホルモンバランスの乱れが原因になっていることもあります。その場合は、婦人科などで治療を行うこともあります。症状に応じて、飲み薬や塗り薬が処方されます。場合によっては漢方薬を使用することもあります。毛穴に溜まっている皮脂を押し出す処置やピーリングなどを行うこともあります。
吹き出物の予防
吹き出物はできてしまわないように、日々の生活の中で予防することが大切です。
規則正しい生活
規則正しく、ストレスが少ない生活を心がけましょう。食事はバランスよく摂るようにし、間食はなるべく控えることをおすすめします。食べてはいけないものは特にありませんが、食べることによって悪化したと思う食品があれば、控えるようにするといいでしょう。
肌を清潔に保つ
肌は清潔に保つようにしましょう。顔は、朝晩の2回洗い、汗をかいた後はなるべくシャワーを浴びるようにしましょう。肌が乾燥する場合は、保湿ケアを行ってください。化粧はしても大丈夫ですが、吹き出物を隠すために厚塗りしたり、何度もコンシーラーを塗ったりすることは避けましょう。
なるべくファンデーションは薄めにし、クレンジングなどを使用して洗い残しがないようにきれいに洗い流してください。特に、髪の生え際は洗い残しが多いので、注意して流すようにしましょう。また、カミソリなどでムダ毛の処理を行う際には、清潔なものを使用するようにしましょう。
吹き出物の注意点
吹き出物は、自分で潰すことはあまりおすすめしていません。病院では症状に応じて溜まった皮脂を押し出す処置を行うことがありますが、消毒環境が整っていない場合は余計に炎症が酷くなる可能性があります。
また、吹き出物ができている部分に髪の毛や衣服が常にあたっている状態だと治癒が遅くなったり、さらに悪化したりする可能性があります。隠すためにマスクをしたり、髪の毛で隠したりすることは、あまりおすすめできません。気になる場合は、せめて自宅では髪を束ねるなどして吹き出物に触れないように気をつけましょう。
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