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乳幼児のアトピー性皮膚炎について

更新日:2016.12.09
公開日:2013.03.28
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

小さいお子さんのアトピー性皮膚炎について、新生児の頃から症状が現れる場合がありますが、そうでない場合もあります。ここでは小さいお子さんに現れやすいアトピーの症状や治療について、ドクター監修の記事で解説します。

アトピー性皮膚炎は、子どもに多い皮膚の病気です。生後すぐにブツブツと湿疹(しっしん)が現れることがありますが、アトピーでない場合もよくあります。また生後2~3ヵ月くらいから、皮膚がカサカサと乾燥してきても、それがアトピーであるとは限りません。焦らずに、まずは病院で相談しましょう。

アトピー性皮膚炎の原因や反応は様々です。ここでは、乳幼児のアトピー性皮膚炎で、よくある症状から原因について解説していきます。

季節や年齢によって変わる症状

アトピーは年齢によって皮脂の分泌が異なるため、症状も異なります。生後2~3カ月から1才ころまでのアトピー性皮膚炎は、顔や頭、耳にジクジクとした湿疹が出てきます。ヒジや足首などの関節の部分に湿疹が出たり、「耳切れ」といわれる耳のつけ根がただれて切れてしまうことがあります。

2~10才ごろは、手足の関節の内側や首、耳たぶなどにカサカサと乾燥した湿疹が出ます。この時期のアトピーを幼小児アトピー性皮膚炎といいます。

また、季節の影響としては、夏場は皮膚の化膿や汗、虫刺されによる刺激でジクジクしやすくなります。冬場は空気の乾燥によって、カサカサし、かゆみも強くなります。アトピーが冬に悪化することが多いのはこのためです。

乳幼児のアトピー性皮膚炎の主な原因

アトピーの原因・症状は人それぞれあります。特に多いと言われているのがダニやハウスダストです。

・ 摂取する食物によるアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因)

・ ダニ・ハウスダスト・鳥の糞などのアレルゲン

・ 入浴の石鹸等の使用により元々弱かった皮膚のバリア機能を弱めていること

・ 皮膚に常在している細菌

・ ストレスの影響

・ カサカサ肌や乾燥肌

・ 汗によって皮膚にうける刺激

・ 環境基準に定められる有害化学物質

どういったケアや治療が必要か

アトピー性皮膚炎の疑いがある場合は、小児科か皮膚科で血液検査を。そして皮膚による食物アレルギーの検査を受けて、医師の指示に従いましょう。やみくもな食事制限は、栄養障害を起こす危険性があるので、素人判断はしないようにしましょう。

医師によるアレルギーテストの結果、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの関与があり、原因となる食物がはっきりし、除去する必要があると判断された場合は、その食物を食べないようにします。

その他、肌の清潔を保つことも必要です。ジクジクとした湿疹には、香料不使用で殺菌力のある石鹸で、乾燥した湿疹の場合は脂分を取りすぎないように、洗浄力の弱い石鹸を使用しましょう。その際、強くこするのではなく、やわらかいガーゼや手のひらを使ってやさしく洗い、皮膚の汚れを落としてあげましょう。

アトピーは、成長すると治る場合が多い

お子さんがアトピー性皮膚炎になってしまったからと、不安になりすぎてしまうことはありません。赤ちゃんや小さいお子さんは、まだ肌の機能が整っていないので、外部からの刺激に弱い状態です。これから成長していくと共に、皮膚は丈夫になっていきます。大きくなっていくうちに症状がおさまって、治ってしまう場合が多いのです。

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