敏感肌だと荒れるのが怖いという理由で、洗顔回数を極端に減らしてしまう方がいます。それよりもまず、肌をいい状態に保ち、老化を早めないためにも、正しい洗顔方法を知り、実践していくことが大切です。
余分な皮脂や角質をそのままにすると、顔全体がくすんだり、色素沈着してシミができたり、深いシワの原因になったりと、トラブルが絶えません。敏感肌にとって洗顔は、とても重要であることを理解し、正しいケアをしていきましょう。
洗顔前のクレンジングにも気をつける
メークがスルッとよく落ちるオイルクレンジングは、洗浄力が強いだけでなく敏感肌にとって強い刺激になってしまいます。また、拭き取るシートタイプのメイク落としも、シートの摩擦で肌を傷つけてしまうので注意が必要です。
オススメはジェル、クリーム、乳液タイプのクレンジングです。オイルと比べて洗浄力は落ちますが、肌への負担が少なくなります。メークを落とすクレンジングは洗顔と同じくらい重要です。多少のメークが残ってしまっても、その後の洗顔で落ちたり、アカとなって自然に落ちます。メークを落とすことに、それほど過敏になることはありません。メークをしっかり落としてしまうことで、必要な皮脂まで落とさないようにしましょう。
敏感肌は洗顔料選びにも注意を
クリームタイプや液状タイプの洗顔料の中には、油分や合成界面活性剤を含んでいるものがたくさんあります。合成界面活性剤は、水で洗い流してもその作用を失うことはなく、肌に残りやすい性質を持っています。さらに肌の中へと浸透し、強い刺激となってしまうので、敏感肌の方はしみるように感じることがあります。
オススメは固形石鹸です。こちらにも界面活性剤が使われていますが、合成ではなく天然のものが使用されているのです。天然の界面活性剤は油分とくっついたり、水で薄まることで働きを失います。肌への刺激が少なく水で洗い流せるので、ちゃんとすすぐことで肌に残ることはありません。
ただし、最近では固形石鹸でも合成の界面活性剤を使っている場合があるので、JISマークの入っている純石鹸(石鹸成分97%以上)のものを選ぶようにしましょう。
ふわふわの泡で、やさしくなでるように。
洗顔で重要になるのは泡のきめ細かさ。まずはネットを使ってモチモチとした弾力のある泡作りましょう。そして顔に乗せる際は、指が直接肌に触れないようにすることがポイントです。洗顔料がなじむと汚れは浮き上がってくるので、こする必要はありません。
泡を乗せる順番にも気をつけます。まずは皮脂が多く分泌さる額や鼻のTゾーンへ。次にほほやあごといった広い範囲のUゾーン、最後にデリケートな目元と口元へ。
顔全体が泡に包まれて汚れが浮き上がってきたら洗い流します。つい熱いお湯で流してしまいがちですが、ここでもグッとガマン。熱いお湯で洗い流すと、その後乾燥しやすくなってしまうためです。かなり水に近いぬるま湯で、20回ほど丁寧に泡を落としていくのが正しいすすぎ方。泡のぬるぬるとした感覚がなくなったら、清潔なタオルで軽く押さえるように水気を取りましょう。
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