ボトルを何回もプッシュして、たくさんのシャンプーを手に取り、髪の毛の上にべっとりと塗り、そこでたくさん泡立てて、頭皮はかゆいところを中心に爪をたてて洗い、熱いお湯で一気に洗い流す……。
このような髪の洗い方を、ほとんど無意識にやっている人は多いかと思います。しかし実は、この爽快に見える髪の洗い方の中には、大きな罠が潜んでいるのです。なぜなら、この洗い方は、頭皮に大きな負担を与えてしまうからです。
傷ついたり弱ったりした頭皮は、髪の毛を支えられなくなるため、薄毛や抜け毛の原因となります。また、髪の毛を美しく保つためには、頭皮の隅々まで栄養が行き渡っている必要があるのですが、頭皮が弱ることでその働きがにぶると、栄養が行き渡らなくなった髪の毛はハリやコシがなくなり、ぱさつきやすくなったり、切れ毛や枝毛の原因になるのです。シャンプーは極力、頭皮に負担をかけない方法で行いましょう。
頭皮に負担をかけるシャンプーとは
では、どんなシャンプーが頭皮に負担をかけるのでしょうか。具体的にみていきましょう。
・シャンプーをたくさんつけて泡立てる。
シャンプーは、泡立てれば汚れが落ちるというものでもありません。市販のシャンプーは洗浄力が強いので、少量のシャンプーでも汚れは十分落ちます。また、シャンプーには界面活性剤が入っています。界面活性剤については賛否両論ありますが、もし、洗い流しきれずに、そのようなものが頭皮に残ってしまうと、頭皮の毛穴を詰まらせる原因となりますので、どちらにせよたくさんシャンプーをつけることは禁物です。
・髪の毛に直接塗る
あくまでシャンプーは、頭皮の脂汚れをとることを目的としています。髪の毛についているのはホコリ程度なので、ブラッシングや水洗いでも十分落ちるのです。ですから、シャンプーは髪ではなく、頭皮にもみこんでいくように洗いましょう。
・爪をたてる
かゆいところに爪をたてると気持ちがいいかもしれませんが、ひょっとして頭皮にかゆみがあるのは、爪をたてて頭皮が弱り、乾燥しやすくなった結果かもしれません。爪をたててゴシゴシ洗うのは我慢をして、指の腹をつかって、マッサージするように洗いましょう。頭皮全体をおおざっぱに洗うのではなく、指を細かく動かして、小さな範囲ごとに少しずつ洗っていけば、かゆいスポットも改善されるでしょう。
熱いお湯で洗う
熱いお湯は、シャンプーを泡立てにくくするので、余分にシャンプーを使いすぎてしまうだけでなく、頭皮への刺激も大きいので、なるべくぬるま湯を使うことを意識しましょう。また、中には渇いた髪の毛にいきなりシャンプーをつける方もいらっしゃるかと思うのですが、まず洗う前はブラッシングをし、ぬるま湯でしっかり頭皮全体が濡れるまで髪を流してから、シャンプーをつけるようにしましょう。
いかがですか?ドキっとしたところはありましたか?正しいシャンプーのやり方を身に付けて、健やかな髪をはぐくんでいきましょう。
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