美容成分の浸透を助けるイオン導入。ビタミンなどの有効成分を配合した導入剤を肌に塗り、微弱電流を流すと有効成分がイオン化し、単に肌に塗った時よりも効率的にお肌の奥まで浸透していくと言われています。
このイオン導入は、ニキビに対してはどのような効果があるのでしょうか。ここでは、ニキビ治療時に導入剤としてよく使われるビタミンCのイオン導入について説明します。
ビタミンCの治療効果
ビタミンCには、皮脂の分泌を抑える効果があります。毛穴の詰まりを引き起こす皮脂の過剰分泌を解消することは、ニキビの治療と予防になります。できてしまったニキビに対しては、炎症を抑えて悪化を止めます。
また、メラニン色素を抑える効果により、炎症後の色素沈着やニキビ跡になるのを防ぐこともできます。ニキビ改善の他にも、コラーゲンの合成を促進することで、肌にハリが出るなど、美容効果も期待できます。
ケミカルピーリングとの併用
上述のように、美容効果の高いビタミンCですが、イオン導入を行っても、なかなか浸透しにくいとも言われています。
また、大人のニキビは皮脂よりも「過角化」が原因であることが多く、ビタミンCのイオン導入のみを行っても十分な効果が得られない場合があります。
ケミカルピーリングで余分な角質を取り除いてからイオン導入を行うと、ビタミンCの浸透効率が高まると同時に、毛穴に詰まった角栓や「面皰」が取り除かれ、ニキビに大きな効果を発揮します。
※ケミカルピーリングについては『ニキビの皮膚科治療(7)ケミカルピーリング』をご覧ください。
痛みや副作用について
「電気を通す」と聞くと、不安を感じる方もいるかもしれません。しかしイオン導入で使うのは微量の電流なので、いわゆる電気刺激のようなものはありません。
若干ピリピリする感じがしますが、痛みというほどではないので安心してください。どうしても気になる、電気刺激に敏感と思われる場合には、電流を下げて施術をします。
イオン導入を受けられない人
下記に該当する場合には、イオン導入が受けられません。
- 妊娠している、または妊娠の可能性がある
- ペースメーカーを入れている
- 骨の固定、ファーストピアスなど、外せない金属がある
- 直前にレーザー治療などを受けている
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