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子どものアトピーに、ママ一人で頑張りすぎないで!

更新日:2016.12.09
公開日:2014.02.25
ドクター画像
この記事の監修者
千春皮フ科クリニック 院長 渡邊千春

お子さんのアトピーに苦労しているママは大勢います。特に夜間のかゆみに対しては、繰り返し起こされ寝不足になってしまうケースも多く見られます。ここでは、ドクター監修の記事で、ママ一人で頑張りすぎないアトピーケアをご紹介しています。

大人でも我慢するのが難しいアトピーの強烈なかゆみ。お子さんの場合、かゆみを我慢できないことで皮膚を掻きこわしてしまい、アトピーを悪化させてしまいがちです。また、かゆみによって夜は寝不足になったりと、大人以上にケアは難しいかもしれません。

そんな時、真っ先に犠牲になるが、面倒をみている親など家族です。夜中に子どもがかゆみで目を覚まし泣きわめいてしまう時、背中をさすったり、掻かないよう言い聞かせたりと、お子さんと一緒に寝不足になってしまうケースも多いようです。

寝不足ママの実態

アトピーのお子さんを持つママに行ったアンケート調査によると、半数近くのママがお子さんの皮膚を掻く音で一晩に何度も起こされる。約30%が時々起こされる、そして約1割のママは一晩中眠れないことがあると回答しています。

また、「お子さんの掻く音で目が覚めた時にどうするか?」については、約半数のママが「代わりにかいてあげる」、26%のママが「それ以上掻かないように手を押さえる」、15%のママが「かいちゃダメと言う」という回答でした。

他にも、「濡れタオルで冷やす」、「トントンたたく」などの回答もあり、しつこいかゆみに苦しんでいる我が子を見て、何とかしてあげようと奮闘しているママの姿が目に浮かびます。少しでもかゆみを和らげ、お子さんだけでなく、ママの負担も軽減できるように対策をする必要があるでしょう。

子どものかゆみケアのポイント

アトピーのかゆみが最も強くなるのは夜間です。かゆいからと言って掻きこわしてしまうと、かゆみはさらに増し、症状も悪化していきます。できるだけ子どもに掻かせないようにするケアを徹底しましょう。まず、寝室の温度や湿度、布団の枚数などを調整し、乾燥させないことと、暑くなりすぎないことに注意します。

また、入浴直後ではなく、体のほてりが治まってから就寝させるのもポイントです。入浴後、ママのスキンケアをするタイミングで、お子さんにも丁寧に保湿ケアをします。ただし、ワセリンには、保湿とともに保温効果もあるため、アトピーのお子さんへの保湿ケアにはオススメしません。

そして、精神面での安定や安心も、かゆみケアには重要です。日ごろのスキンシップや、ママがそばに寄り添っていることも、かゆみケアの一助となります。

一人で頑張りすぎず、周囲を巻き込む

お子さんのアトピーに対し、自責の念を抱いているママもいますが、自分自身を責めても仕方がありません。子育てにおいても言えることですが、アトピーを持った子どもを一人で育てようとすると大変です。ママ一人で頑張りすぎていると、寝不足と疲労が蓄積してしまいます。夜間のケアで寝不足になったら、昼間お子さんと一緒に少し昼寝をしてみるとか、家事の手を抜くとか、適度に力を抜いてみましょう。

また、アトピーで苦しむお子さんと1対1で接し続けていると、ついイライラしてお子さんにあたってしまったり、ストレスが蓄積してうつ状態になってしまったりと、精神的にも追い詰められてしまいます。そうなる前に、パパやママ友に頼ったり、地域の子育て支援センターなどの相談窓口を積極的に利用し、子育ての輪を作っていくことが大切です。

実際、昼も夜もママの頑張りによるところが大きくても、パパの理解があり、ねぎらいの言葉があり、夫婦二人三脚で取り組んでいるという意識があれば、心的負担は軽減されるはずです。ぜひ、無理をしすぎず、孤独にならず、周囲を巻き込みながらアトピーに立ち向かっていってほしいと思います。

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