40代の基礎化粧品の選び方
40代の基礎化粧品の正しい選び方・使い方
更新日:2017/03/22 公開日:2014/07/01
この記事の監修ドクター
サッポロファクトリー皮フ科・スキンケアクリニック 院長
松本歩 先生
40代こそ、本気のエイジングケアを行うべきで、基礎化粧品も、それに対応するものに切り替える必要があります。
数々の美容法を試してきた40代女性の中には、一時期もてはやされた流行の美容法を鵜呑みにしたまま、偏った知識や誤解により、誤ったスキンケアを続けている方もいます。皮膚科学的にポイントのずれている認識は改め、ここで軌道修正をしましょう。
40代が基礎化粧品を選ぶ際に注目したい、エイジングケア効果のある成分
エイジングケアは化粧品の研究の中でも最先端分野で、次々と新しい化粧品が開発され、何を選ぶか迷ってしまうこともあるでしょう。注目の成分を次に挙げますので、40代の化粧品選びに参考にしてください。
(1)ビタミンC誘導体
ビタミンCの美白効果はよく知られていますが、肌のコラーゲン合成を促進する働きもあります。いくつか種類があり、「APPS」や「リン酸アスコルビル」などの名で成分表示に載っていることもあります。
(2)フラーレン
抗酸化力の強い物質で、ビタミンCの約172倍の抗酸化力があるといわれています。老化の原因、活性酸素を除去するとして、美容液やローションなどに配合されています。
(3)レチノール
ビタミンAの一種であり、もともと人間の身体の中にもあります。お肌のターンオーバー(新陳代謝)を促し、肌内のコラーゲンを増やす働きをします。油溶性であり、クリームや美容液などに配合されています。化粧品の全成分表示では、パルミチン酸レチノールやレチノイン酸、酢酸レチノールなどと表示されていることもあります。
(4)プラセンタエキス
豚や馬の胎盤から抽出された成分で、シミができる際のチロシナーゼを抑制する働きをします。また、血行促進、活性酸素除去など幅広い作用を持つとされ、今後も化粧品の積極的な応用が期待される成分です。
間違った使い方を早めに改める
基礎化粧品は、正しい使い方をしなければ、その効果を発揮してくれませんが、思い込みによっていつの間にか我流のスキンケアを行っている人が少なくありません。
次はいずれもポイントのずれた使い方なので、ご注意を。
×「クレンジングだけで洗顔は十分だから、洗顔料は使わない」
顔の汚れは、メークと、皮脂や汗が混ざり合って乳化した皮脂膜、大気中のホコリなどです。クレンジング料は、油性のメークを落とすもの。対して皮脂膜やホコリなどは水溶性の汚れであり、洗顔料または石けんで落とすほうが適しています。
×「化粧水をつけるときはコットンに含ませ、念入りにパッティング」
化粧水を手でつけるかコットンを使うか、どちらが良いかは一概には言えませんが、コットンを使用する場合には、たっぷりと化粧水を含ませることが重要です。また、強めにはたくようなやり方や100回近くもパッティングをし続けることは、皮膚を傷めてしまうので絶対にやめましょう。あくまでも優しく丁寧に肌を包み込むように化粧水をつけてください。
×「化粧水をたっぷりつけた後は、乳液の油分でフタをする」
乳液は化粧水を逃がさないために“フタ”をするのではなく、肌に不足している油分を補い、配合されている美容成分を肌の奥に届ける保湿の役割をしていると考えましょう。保湿という点においては、セラミドなど水分保持力のある成分が配合された乳液の使用をおすすめします。
このような間違いを信じ込まず、正しい知識を身に着けて、ひとつひとつのステップで本当に必要なケアを行っていくことが、40代からの美肌を保つことにつながります。
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