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オロナイン軟膏を使った毛穴ケアは有効?

更新日:2016.12.09
公開日:2014.08.01
ドクター画像
この記事の監修者
広尾プライム皮膚科 医師 谷口由紀

古くからニキビや切り傷などの常備薬として親しまれてきたオロナイン軟膏ですが、毛穴トラブルのケアにも有効だと言われています。そのメカニズムやケア方法について、ドクター監修のもと詳しく解説します。

オロナイン軟膏を使った毛穴ケアは有効

ストレスや生理あるいは思春期などに伴うホルモンバランスの変化や、肌表面における雑菌の増殖によりできるニキビ。原因となる雑菌は、毛穴に詰まった皮脂や汚れ、古い角質などが酸化することで増殖します。毛穴の中で白血球が雑菌を抑えようと働きかけることで、赤みや腫れという、いわゆるニキビが生じてしまうというわけです。つまり、ニキビを防ぐには、皮脂や汚れによる毛穴詰まりを防ぎ、雑菌が繁殖できなくなるようにすることが大切なのです。

そこで、傷の薬としてなじみ深いオロナイン軟膏を取り入れた、効果的な毛穴ケアの方法についてご紹介したいと思います。

オロナイン軟膏とは?

この薬は、昭和22年に大塚製薬がアメリカのオロナイトケミカル社が開発した当時の新しい殺菌消毒剤を大衆向けに軟膏薬として研究開発したものです。殺菌・抗菌効果に優れ、日常生活における軽い傷や肌荒れなどに効果があるとされ、多くの家庭の常備薬として親しまれています。ただし、オリーブ油やワセリンなどの油脂、界面活性剤が配合されているため、それらが肌に合わない方には逆に肌荒れを悪化させてしまう恐れがあるため注意が必要です。

オロナイン軟膏が毛穴ケアに有効と言われるワケ

オロナイン軟膏の主な有効成分はクロルヘキシジングルコン酸塩液というもので、これには皮膚においての殺菌・抗菌作用があります。その高い効果や持続力から、外科手術などでも使われています。また、皮膚に対する刺激が少なく臭いもほとんどないことから、顔にできたニキビに対する薬としての認知も広がっています。ニキビの原因となる雑菌を殺菌・抗菌するだけでなく、抗炎症作用により赤みや腫れなどの諸症状も落ち着かせてくれるため、毛穴ケアのみならず、できてしまったニキビをケアするのにも適しています。

オロナイン軟膏を使ったケア方法とは

オロナイン軟膏の有効成分をきちんと患部に浸透させられるよう、まずは洗顔と保湿ケアを行いましょう。洗顔は洗顔料や石鹸をしっかりと泡立てて、肌表面に手が触れない程度の力加減で丁寧に行います。洗顔後に化粧水、美容液でケアしたら、オロナイン軟膏を塗る部分以外の部位に乳液やクリームを薄く伸ばし保湿を完了させます。保湿ケアを終えたら、オロナイン軟膏を綿棒に取って、皮脂が詰まった毛穴やニキビに付けます。その際、なるべく患部以外の部分にはみ出さないように注意しましょう。また、直接日光に当たると効果が減少してしまうので、塗った後は紫外線を浴びないように気をつけてください。

オロナイン軟膏はあくまでも薬であって、日常的に使用するためのスキンケア化粧品ではありません。使用した後に発疹・発赤、かゆみ、はれ、乾燥、ひびわれなどの症状が出た場合、また、5日~6日間使用を続けても効果の無い場合には使用を中止し、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

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