スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

糖尿病

糖尿病が手術で治る!?胃を小さくする手術とは?

更新日:2017/10/31 公開日:2015/09/28

この病気・症状の初診に向いている科
内科

糖尿病の治療は、食事療法と運動療法を基本とし、必要に応じて薬物療法が行われることが一般的です。肥満のケースでは手術も選択肢になります。肥満のケースでの手術についてドクター監修の記事でご紹介します。

糖尿病の治療は、食事療法と運動療法に加え、必要に応じて薬物療法もあわせることが従来の方法でした。肥満のケースでは手術という手段が取られる場合もあります。どのような人に適用されるのかについて解説します。

糖尿病の治療

糖尿病の治療は、一般的に下記のような方法が用いられます。

食事療法

食事の量・質・バランスに注意し、1日に必要なカロリーや栄養素をきちんと摂取しながら血糖値が上がりすぎるのを防いで、正常な状態に整えていきます[1]。

運動療法

運動をすると筋肉がエネルギーを必要とするので、血中のブドウ糖が使われ、すぐに血糖値を下げることが可能です。また、日常的に運動をすることで筋肉でのブドウ糖の取り込みがよくなり、インスリンの働きが向上して血糖値が上がりにくくなるというメリットもあります。ストレスも血糖値をあげる原因のひとつですが、運動によってストレスの解消につながることも好ましい点です[1]。

薬物療法

食事療法と運動療法で思うような効果が得られなかったときに、薬物療法を一緒に行うことがあります。薬物療法には、飲み薬による治療とインスリン注射の2つがあり、組み合わせて行うこともあります[1]。

胃を小さくする「スリーブ状胃切除術」

胃の一部を切除して、胃を小さくする「スリーブ状胃切除術」と呼ばれる方法が、2013年から肥満に対する手術として保険適用されるようになりました。胃の容量を小さくして、食事量を減らせるようにします。糖尿病にかかっており、肥満でもあるアジア人に対して効果があると確認されている方法です[1][2]。

このほかにも、保険適用はないものの、調節型胃バンディング術や胃バイパス術などがあります。

全ての糖尿病患者に適用されるわけではない

日本肥満症治療学会のガイドラインによると、肥満に対する手術の対象となるのは、BMI35以上の高度肥満である場合、あるいは糖尿病がある場合にはBMI32以上の場合です[1][2]。

BMI(体格指数)とは肥満度を判定する国際的な基準で、体重(kg)を身長(m)×身長(m)で割ったものです。日本肥満学会では、BMI22を適正体重、BMI25以上を肥満、BMI35以上を高度肥満としています。

胃を小さくする手術にリスクはないの?

スリーブ状胃切除術は外科手術なので、ほかの手術と同様に出血多量や血栓、感染といったリスクをともないます。高度肥満で薬物療法をしても血糖値が下がらず、合併症が進行してしまっているような場合は、医療機関で相談したうえで検討するのが良いでしょう。

参考文献

  1. [1]寺内康夫編著. 糖尿病グリーンノート. 中外医学社 2016; 267-268
  2. [2]日本肥満症治療学会肥満外科治療ガイドライン策定委員会. 日本における高度肥満症に対する安全で卓越した外科治療のためのガイドライン 2013年版. 日本肥満症治療学会 2013

糖尿病の治療と検査についての関連記事

糖尿病 サブテーマ

糖尿病の治療と検査 記事ランキング

fem.リサーチ