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腹部膨満感

膨満感とともにお腹が鳴るのはなぜ?腹鳴のメカニズムと対処法

更新日:2018/05/22 公開日:2015/11/24

この病気・症状の初診に向いている科
内科

膨満感があるとき、お腹がグ~っと鳴りやすいのはなぜなのでしょうか。お腹が鳴ることを腹鳴と言いますが、この状態が起こるメカニズムと対処法について、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

腹部膨満感は、お腹が張っている、圧迫感があって苦しいなどの症状が起こる状態です。膨満感がある人はお腹がグ~グ~と鳴りやすいと言いますが、その理由と対処法について以下で解説します。

腹鳴(ふくめい)とは

お腹グ~っと鳴ることを、腹鳴と呼びます。なぜお腹が鳴るのか、そのメカニズムからみてみましょう。

お腹が鳴るメカニズム

お腹が鳴るタイミングには、食べた物を消化するときと、お腹が減ったときの2通りがあります。

胃でどろどろになった食べ物は蠕動収縮運動(ぜんどうしゅうしゅくうんどう)によって、腸へと送られていき、消化・吸収されます。この時、消化管内に存在するガスと消化液そして食べ物が混ざり合って音が鳴ります。これが、食べ物を消化するときの音です。

また、胃の中の食べ物は、通常は食事から2~3時間後にすべて腸に送られます。腸は食べものが来ると強い蠕動収縮運動を始め、胃から十二指腸、小腸へと収縮が広がります。この運動は10~30分続きます。その後、収縮をしない休止期に入ります。

腸はその後も収縮期と休止期を90~120分で交互に繰り返しますが、これは「空腹時収縮」と呼ばれ、次の食事に向けて消化管内に残った食べ物をきれいにする掃除の役割があると考えられています。

空腹時収縮の際にも、お腹にたまったガスと腸の内容物が混ざり合うことで腹鳴が起こります。これが、お腹が減ったときの音です。

腹部膨満感と腹鳴の関係

お腹の中には、食べ物と一緒に飲み込んだ空気のほか、消化する際に発生されるガスや、腸内細菌が生産するガスなどがたまっています。このガスは、げっぷや、おならによって自然に排出されます。しかし、腹部膨満感のある人は、ガスが発生する量が増えたり、排出量が低下することで、ガスがたまりやすくなります。ガスが多いと、腸の内容物と混ざり合った時の音が出やすくなるのです。

では、なぜガスがたまりやすくなるのか、主な原因をみてみましょう。

・呑気症(どんきしょう)…消化器官内のガスの一部は、飲食の際一緒に飲み込んだ空気ですが、呑気症ではこの飲み込む量が多く、ガスがたまって腹部膨満感を起こします。早食いや汁物をすする、炭酸飲料を多く摂る、ガムをよく食べるといった習慣が原因で起こります。

・ストレス…心配事や不安感が大きいとき、緊張したときなど、精神的なストレスがあると、無意識のうちに空気を飲み込んでしまいがちになります。上記の食事以外にも、ストレスによる呑気症でガスがたまりやすくなります。

・ガスを発生しやすい食品を食べる…米や芋類などでんぷん質が多い食品、アクの強い食品など、ガスを発生しやすいといわれるものを過剰に摂取すると、消化器官内のガスの量が増えます。また、腸内細菌である悪玉菌は腐敗ガスを多く出すため、悪玉菌が多くなるとガスの量も増えてきます。高脂肪・高タンパクの食事によって悪玉菌が増えやすくなります。

・過敏性腸症候群…過敏性腸症候群とは、腸自体に異常はみられず、主にストレスなどが原因で便秘や下痢をくりかえす状態のことです。

・癒着性腸閉塞…手術後の癒着によって腸管がせばまることで、内容物やガスが停滞すると、これを排出するために蠕動運動(ぜんどううんどう)が活発になり、腹鳴を起こすことがあります。以前に開腹手術をした経験があり、腹鳴、腹部膨満感のほか、腹痛をともなう場合は早めに医療機関を受診しましょう。

お腹が鳴る時の対処法

腹鳴は胃腸の動きによって起こるため、鳴っているのを止めることはなかなか困難です。そのため、腹鳴が起こらないように予防することが大切です。以下で、予防のための方法を紹介します。

・3食決まった時間に食事をとる

一般的に腹鳴は空腹時に鳴りやすいため、朝食は抜かずにしっかり食べること、食事と食事の間隔を空けすぎず3食を規則正しく摂ることが大切です。

・食事はゆっくりよく噛んで食べる

早食いは呑気症の原因になるため、口を閉じてよく噛んで食べること。食事中、おしゃべりに夢中になりすぎるのもよくありません。

・炭酸飲料やガムはほどほどに

炭酸飲料の炭酸ガスを摂りすぎると消化菅にガスがたまり、腹鳴の原因に。また、ガムを噛む行為も空気を一緒に飲み込みやすくなります。どちらも摂りすぎないよう注意しましょう。

・ストレスを上手に発散

不安感やイライラ、緊張感などのストレスによる空気の飲み込みを避けるために、気持ちをリラックスすることを心がけましょう。お腹が鳴って恥ずかしいと気にしすぎると、ますます腹鳴が起きやすくなります。あまり気にしすぎないように心がけ、趣味や軽い運動など自分なりの方法で気分転換しましょう。

お腹が減っているときにグ~っと鳴るのは胃腸が正常に動いている証拠です。でも、大切な場面で鳴ってしまうと、恥ずかしい思いをするもの。自分の生活スタイルを見直してみて、ここで紹介した腹鳴の原因に当てはまることがあれば解消するよう心がけましょう。また、お腹が減っていないのにずっと腹鳴があるという場合は、なんらかの病気が原因の可能性もあります。一度、医療機関を受診し、相談してみましょう。

胃腸科の医療機関を受診すれば、消化管運動機能改善薬・胃酸分泌抑制薬・漢方薬・整腸剤などの処方を受けることができます。また、内視鏡検査可能な施設では、胃内視鏡検査/大腸内視鏡検査などで、胃と腸に潰瘍やがんなどの病気が潜んでいないか確認することが可能です。

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