スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

心筋炎

劇症型心筋炎の治療

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/22

致死率の高い「劇症型心筋炎」の治療には、体外補助循環装置である「大動脈バルーンパンピング(IABP)」「経皮的心肺補助装置(PCPS)」「人工心臓(LVAS)」が用いられます。これらの特徴と効果について、ドクター監修の記事でお伝えします。

医療機器の進歩により、救命できる可能性がでてきた「劇症型心筋炎」。治療に用いられる3種の体外補助循環装置は、どのような状態のときに選択されるのか、その働きについても解説します。

治療不可能から治療可能となった劇症型心筋炎

劇症型心筋炎は、約30年前までは救命できない病気といわれていました。現在でも、致死率が高い病気であることに変わりありませんが、医療技術や医療機器が進歩し、大動脈バルーンパンピング(IABP)、経皮的心肺補助装置(PCPS)、補助人工心臓(LVAS)といった体外補助循環装置が導入され、救命できる可能性がでてきました。

これらの体外循環補助装置は、薬剤による治療では致死性不整脈のコントロールができない、心臓のポンプ機能を補いきれない、と判断された場合に適応されます。

劇症型心筋炎の治療に用いられる体外循環補助装置について、以下で詳しく解説します。

大動脈バルーンパンピング(IABP)とは

心臓の働きをサポートする補助循環法のひとつです。大動脈内にバルーンのついたカテーテル(細い管)を挿入し、心臓の動きに合わせてバルーンを収縮・膨張させることで、心臓の働きを助けます。

IABPは、薬剤投与だけでは心臓のポンプ機能を補助できない、と判断された場合に選択されます。また、経皮的心肺補助装置(PCPS)と併用し、その効果を補助するために使用されることがあります。

経皮的心肺補助装置(PCPS)とは

肺と心臓の両方の機能を補助する装置で、人工心肺の働きをします。

酸素と二酸化炭素の交換(肺の機能)と、血液の循環(心臓の機能)をPCPSが代行するため、その間に心肺機能の回復をはかることができます。しかし、心臓の左心室のポンプ機能を完全に補助できるわけではなく、長期の使用も不可能という欠点もあります。

補助人工心臓(LVAS)

劇症型心筋炎によって、急速に障害された心臓のポンプ機能を補います。

PCPSでは心臓のポンプ機能を補いきれず、全身の血液循環を保つことができない場合に、補助人工心臓(LVAS)の使用が検討されます。

LAVSは、心臓(左心房や左心室)から直接血液を吸引し、人工のポンプの力で全身に血液を送り出します。装着していても体を動かすことが可能です。

心不全症状が重い場合には、植え込み型の人工心臓を移植することがありますが、この手術は指定された医療機関でしか行うことができません。

心筋炎の検査・治療法についての関連記事

心筋炎 サブテーマ

心筋炎の検査・治療法 記事ランキング

fem.リサーチ