朝、メイクの前に鏡に顔を映したとき、肌にポツン、とニキビができているのを発見するとショックですよね。ニキビがあると、その日のテンションも下がってしまいがち。そんなニキビの原因や、正しいニキビケアのポイント、洗顔時に石鹸を選ぶ理由、市販の石鹸に含まれる避けたほうがいい成分などを知り、低刺激でうるおいを保つスキンケアを実践してニキビ予防をはじめましょう!
ニキビ予防の重要ポイント「低刺激」と「保湿」
そもそも、なぜニキビができるのでしょうか。ニキビの原因とメカニズムを理解しておくと、正しいニキビ予防につなげることができます。
ニキビができる原因とメカニズム
ニキビができてしまう原因には、ホルモンバランスの乱れや皮脂の分泌量、肌のバリア機能の健康状態に加えて、食事やストレスなど、いろいろな要素が関係しています。
メカニズムとしては、まず、角質が厚くなったり皮脂が必要以上に増えたりします。角質の増加には乾燥や化粧品の刺激による肌バリアの低下、皮脂の増加には不健康な生活やホルモンバランス、ストレスなどが関係します。毛穴の出口の角層が厚くなり、過剰な皮脂や、汚れなどが混ざり、ニキビの元となる状態(コメド、面皰:めんほう)ができあがります。ふさがった毛穴の中で「アクネ菌」という細菌が増殖し、毛穴の中を傷つけることで炎症が起き、赤くて目立つニキビが形成されてしまうのです。
ニキビ予防の一環として肌表面の健康を保つために、肌に触れる化粧品や石鹸選びに気を配ることは重要です。その場合、「低刺激」と「保湿」の2つがポイントとなります。
顔につける石鹸や化粧品は「低刺激」がポイント
石鹸や化粧品に含まれる着色料や香料、保存料などの添加物は、肌の状態にもよりますが、人によっては肌かぶれを起こしてしまうものがあります。肌かぶれを起こした皮膚は、バリア機能が損なわれ抵抗力が下がり、アクネ菌が増殖しやすくなってしまいます。
また、低刺激という観点で洗浄力が強すぎる洗顔料もよくありません。皮脂が必要以上に奪われてしまうと、バリア機能の低下につながります。
スキンケアは常に「保湿」を意識
ニキビ予防に保湿は欠かせません。なぜなら、保湿が足りていないと肌のバリア機能が低下し、肌が不健康な状態になってしまうからです。その結果、外部からの刺激に弱くなり、普段は問題ない石鹸や化粧品の成分にも反応して肌かぶれを起こしてしまいます。
また、肌は乾燥すると、自分を守ろうとして角質を増やしたり、必要以上の皮脂を分泌したりするのです。その結果、ニキビが発生しやすい肌になってしまいます。
なぜニキビ予防には石鹸がよいの?
顔のニキビ予防のポイントの一つ目である「低刺激の化粧品を選ぶ」ことを考えると、洗顔料も低刺激な成分が配合されているものを選んで使用する必要があります。そこで、ニキビ予防にオススメしたいのは、ズバリ「石鹸」です。なぜ石鹸がニキビ予防によいのか、他のタイプの洗顔料と合わせて説明します。
石鹸は低刺激で保湿にもつながる
洗顔石鹸は、手や身体を洗うための石鹸よりも洗浄力が少し弱く作られていることもあります。洗顔石鹸は、石鹸成分(石鹸素地)である「脂肪酸」と「アルカリ」を反応させた成分で作られた洗顔料のことです。
石鹸成分は、水で洗い流すと肌に洗浄成分が残りにくいという特性があるため、肌にやさしいといえます。キメ細かい泡が立ちやすいというメリットもあります。また、保湿成分が配合されていることもあります。ただし、石鹸によっては、添加物が入っていることもありますので、成分表示をよくチェックする必要があります。
パウダータイプは酵素が刺激になることも
粉状のものをお湯と混ぜて泡立てて顔を洗うパウダータイプのメリットは、しっかり泡立てるとたっぷりのきめ細かい泡になるところ。きめが細かいほど肌に負担をかけにくく優しく洗い上げます。ただし、パウダータイプの中でも酵素洗顔タイプは、タンパク質分解酵素や皮脂分解酵素が配合されており、肌の皮脂や肌の古い角質まで分解して除去する力があります。刺激が強いものについては、毎日は使用しない方がよさそうです。
リキッドタイプは合成界面活性剤に注意
多くのリキッドタイプの洗顔料は、洗い上がりにほどよくうるおいを肌に残してくれるので、つっぱりにくいのがメリットです。多くは合成界面活性剤が含まれ、肌への刺激が強いのでニキビ予防にはマイナスになると考えられます。
ニキビ予防をしている人の多くは、この中でも石鹸を好むようです。
その理由として考えられるのは、石鹸成分は低刺激である上に、泡をしっかり立てることできめ細やかな泡洗顔ができ、肌に優しいという点です。また、洗浄力が少々弱いため、ほどよく皮脂を残し、乾燥を防いでうるおいを残しながら洗顔ができる点もニキビ洗顔に向いていると考えられます。
石鹸で洗顔するときのポイント
ニキビ予防のために石鹸で洗顔をするときのポイントをご紹介します。
よく泡立ててきめを細かい泡で洗う
ニキビ予防の洗顔で大切なのは、刺激をできるだけ与えないこと。できるだけきめ細かい泡で洗うためにも、少しずつ水を含ませながらしっかり泡立ててから洗うようにしましょう。
そっと頬に乗せて泡で洗う
石鹸に限らず、すべての洗顔料に言えることですが、泡洗顔のときには必ずそっと頬にのせて、泡だけで洗うようにしましょう。できるだけ指が直接肌に触れないようにします。もちろん、ゴシゴシこすらないように注意しながら洗いましょう。ゴシゴシこすらないと汚れが落ちにくそうな気がするかもしれませんが、そのようにすると肌への刺激になり、皮脂を落としすぎてしまいます。
皮脂の多い部分から洗う
Tゾーンのおでこや鼻、あごなどの皮脂の多い部分から洗っていくようにしましょう。
しっかりとぬるま湯でしっかりすすぐ
石鹸を肌に残さないように、ぬるま湯でしっかりとすすぐことが大切です。
タオルは顔にのせるように拭く
すすぎ終わったら、水分をタオルで拭きとるときに、タオルで肌をこすらないようにするのがポイントです。肌の上にポンポンと優しくのせるようにして水分を拭き取りましょう。
洗顔後はすぐに保湿する
洗顔後、水分が蒸発するときに乾燥が進みます。角層の水分が奪われないうちに、できるだけ早く化粧水や美容液、乳液、クリームでしっかりと保湿しましょう。
ニキビ予防で避けたほうがよい洗顔料の成分は?
ニキビ予防に適した洗顔料を選ぶときに注意したいことがあります。配合されている成分のうち、避けたほうがよい成分があるためです。そこで、洗顔料に含まれていないほうがよい成分で主なものをご紹介します。洗顔料を選ぶ際には、これらの成分が配合されていないかどうかよく見て選びましょう。
合成界面活性剤
界面活性剤は、水分と油分を混ぜ合わせたり、油性の汚れを落としたりするのに多くの化粧品に使用されています。例えば、洗顔料や化粧水、ファンデーションからシャンプーなどありとあらゆる化粧品です。界面活性剤は化粧品には欠かせないものです。しかし、そうした化粧品を使いすぎると必要な皮脂などを奪いすぎてしまい、乾燥につながってしまいます。
防腐剤
市販の化粧品にはその品質を維持するためにパラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤が含まれています。しかし防腐剤は皮膚炎やアレルギーを起こす恐れがあるといわれているため100%安心とはいえません。ただ、防腐剤の入っていない化粧品は、それだけ劣化が早いということになりますので、早めに使い切ること。
タール系色素
タール系色素とは、化粧品でよく使われるカラー顔料のことです。石油から作られており、メイクアップ化粧品には欠かせない存在です。しかし、まれにタール系色素に肌が反応してしまう恐れがあります。気になる人はタール系色素フリーのものを選ぶといいでしょう。
合成ポリマー
化粧品に含まれる合成ポリマーは、水溶性ポリマーが一般的で、乳化剤やゲル化剤として使用されています。肌に対して刺激や毒性はないといわれています。ただし、合成ポリマーによってうるおっているだけのこともあるため、自分の肌の力でうるおっているわけではないことをよく注意しなければなりません。
まとめ
今回は、ニキビの主な原因、予防で大切なポイント、ニキビを予防したい人が石鹸を選ぶ理由、石鹸で洗顔するときのポイント、避けたほうがよい洗顔料の成分などをご紹介してきました。これらを念頭に置いて、規則正しい食生活や睡眠リズムなどの生活習慣も整えることでニキビ予防が期待できます。適切な対策でニキビに悩むことのない、ストレスフリーな毎日をめざしましょう!
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