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天然パーマを活かしたおすすめの髪型とヘアスタイリング方法

更新日:2018.02.16
公開日:2018.02.15
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この記事の監修者
スキンケア大学編集部

天然パーマやくせ毛で思うような髪型にならない…という悩みを持つ人は意外と多いもの。ここでは、専門家監修のもと、髪にくせ・うねりが出る原因や改善方法、天然パーマの髪質を活かすヘアスタイリングなどをご紹介します。

子供の頃から天然パーマという人は、いつでも「前髪が決まらない」「髪が広がってまとまらない」「時間をかけても思い通りのヘアスタイルにならない」などの悩みを抱えているものです。でも、天然パーマを治せなくても、スタイリングでおしゃれに見せることは可能です。加齢や生活習慣の影響でくせ毛がひどくなってきた…という人もぜひ、参考にしてください。

天然パーマの原因|遺伝や生活習慣

天然パーマにおすすめのスタイリングを見ていく前に、まず天然パーマの基礎知識をおさらいしましょう。天然パーマには、以下の2つのタイプがあります。

  • 先天性:両親などからの遺伝
  • 後天性:加齢や生活習慣の乱れなどによるもの

天然パーマで悩む人の多くは、両親からの遺伝による先天性のものです。一方で、もとは直毛だったのに、生活習慣や栄養バランスの偏りなど、さまざまな要因で髪の毛のくせやうねりが後天的に強くなる人もいます。

髪にくせ・うねりが生まれる原因は?

毛根や毛穴のゆがみによるものや、髪の内部を構成するタンパク質の影響などが考えられます。

毛根や毛穴のゆがみ
毛根(頭皮内部の髪の毛が埋もれた部分)が曲がっていると、毛穴が斜めにゆがみ、髪が毛穴を通って成長する際に曲がってしまいます。
タンパク質分布の偏り
髪内部を構成する線維上のタンパク質には、硬いものと柔らかいものの2種類があります。この線維が均一に分布していないため、髪がねじれてしまうと考えられます。

髪のタンパク質は複数のアミノ酸の結合法則によって結びついていますが、その一つである「シスチン結合」がぴったりと結合していると直毛に、ずれが大きいほど髪にくせが生まれるといわれています。

以上は主に先天的な天然パーマの原因ですが、毛穴に汚れが溜まっていたり、睡眠不足や偏った食生活で髪に十分な栄養が行き渡らないことなども、後天的なくせ毛の原因となることがあります。

くせ毛・天然パーマの種類

ひとくちに天然パーマといっても、くせの現れ方によって大きく4つのタイプに分類することができます。

  • 波状毛(はじょうもう)…波状にうねって大きくカールするタイプ
  • 捻転毛(ねんてんもう)…髪がコイル状にねじれ、太さに均一感のないタイプ
  • 連球毛(れんきゅうもう)…1本の髪に太さの強弱や玉状の部分があるタイプ。日本人にはあまり見られない
  • 縮毛(しゅくもう)…くせ毛のなかではもっとも強く縮れているタイプ

日本人にもっとも多いのが「波状毛」で、比較的扱いやすい部類に入ります。「捻転毛」や「連球毛」は髪の太さが均一でないためパサつきやゴワつきが目立ちやすく、切れ毛になりやすいのが特徴です。また普段から、

  • 頭皮の毛穴をしっかり洗うこと
  • 髪の保湿ケアをすること

なども大切になってきます。

また、「縮毛」は他のタイプのようにカットでコントロールするのが難しいため、髪質をそのまま活かすか、縮毛矯正をかけてしまうのがおすすめです。

天然パーマやくせ毛を改善する方法

天然パーマやくせ毛をサラサラのストレートヘアにするには、ヘアサロンでストレートパーマや縮毛矯正をかけるという方法があります。また、軽いうねりや広がりであれば、頭皮ケアを意識したシャンプーやドライヤーのかけ方・スタイリング剤などで整えることも可能です。

ストレートパーマ

ストレートパーマでは、1剤と2剤の2つの薬剤を使います。まずパーマ液1剤を髪内部に浸透させ、クセの原因であるタンパク質の結合を外します。それから髪のクセを伸ばし、2剤を使ってタンパク質を再結合して固定します。軽いくせ毛や取れかけのパーマヘアなどに向いている方法であり、縮毛矯正よりも髪へのダメージが少ないというメリットもあります。

縮毛矯正

よりきつい天然パーマやくせ毛を改善するには、縮毛矯正が向いています。縮毛矯正に使う薬剤にも1剤と2剤があり、まず1剤で髪内部のずれたシスチン結合を切断し、洗い流してから高熱のアイロンでシスチン結合が整うように髪をまっすぐにしていきます。その後、2剤でシスチンを再結合させから洗い流して乾燥させます。

縮毛矯正はストレートパーマよりも強い薬剤と高熱のアイロンを使用するため、髪に大きなダメージが加わります。また、髪のねじれが多い「捻転毛」や髪の太さが均一でない「連球毛」の場合は、髪が切れてしまうこともあります。

ストレートパーマと縮毛矯正、どちらが適しているかは、美容師に髪質をチェックしてもらって判断するのがよいでしょう。

シャンプーで毛穴の皮脂をきちんと落とす

頭皮の毛穴の皮脂づまりも、髪の毛のくせ・うねりを強める要因の一つです。シャンプーを行う際は地肌をしっかりと洗い、毛穴の汚れを落としましょう。ただし、爪を立ててゴシゴシ洗ったり、熱すぎるお湯ですすぐのはNGです。基本の洗い方をご紹介します。

  1. シャンプー前にブラッシングを行い、絡んだ毛をほぐし、汚れを浮き上がらせておきます。
  2. ぬるま湯(38℃くらい)で1分ほどかけて頭皮や髪を余洗いします。
  3. シャンプー剤を手のひらに取り、泡立ててから頭皮につけ、指の腹で下から上へマッサージするように洗います。
  4. ぬるま湯で時間をかけてすすぎます。生え際や耳の裏などすすぎ残しがないよう気をつけましょう。
  5. タオルで地肌や髪の水分をやさしく吸い取ります。髪に摩擦を加えないようにしましょう。

天然パーマは髪内側の水分バランスが崩れがちなので、シャンプーの後はリンスやトリートメントなど保湿ケアにも気を配りましょう。

ドライヤーを使った効果的な乾かし方

髪は乾くときに形がつきやすいという特性がある一方で、髪に水分を残したままだと広がる原因になるため、以下のようにうねりや広がりを抑えながら完全に乾かすのがポイントです。一か所にドライヤーの熱を当て過ぎたり、髪がパサパサになるまで乾かしすぎないよう気をつけましょう。

  1. 毛先を中心に、ヘアオイルや洗い流さないトリートメントをつけます。
  2. 髪を内側から持ち上げ、根元からドライヤーの風を当てます。
  3. 髪をまっすぐに引っ張り、クセを伸ばすように乾かします。
  4. うねりが気になるときは、指で毛束をやや内巻きに引っ張るように乾かし、冷風で固定します。

スタイリング剤を使用して、くせ毛を活かした髪型に

ワックスやジェルなどスタイリング剤で髪のボリュームを調整しつつ、毛先に動きのあるスタイリングに挑戦するのもおすすめです。

天然パーマやくせ毛を目立たなくしたいというときは、オイル成分が少なくさらりとしたタイプのスタイリング剤を、毛先の広がりを抑えたいときやツヤを出したいときはオイルタイプのクリームやスタイリング剤を使うとよいでしょう。毛先を適度に遊ばせたいときは固めのクリームタイプのワックスをねじりながら付けるとニュアンスをつけられます。また、湿気の多い日はハード系のスプレーなどでスタイリングをキープすることも忘れずに。

食生活の改善

後天性のくせ毛が気になる人は、栄養不足を解消することも大切です。髪の毛の材料はほぼ99%がタンパク質ですが、そのタンパク質を養分として取り込むサポートを担っているビタミン類や亜鉛、頭皮や髪の毛に栄養を運ぶ血液を作り出す鉄分などを中心に、栄養バランスのとれた食生活が大切です。

  • タンパク質…卵、大豆食品、肉・魚、乳製品
  • ビタミンB群…レバー、にんにく、まぐろ など
  • ビタミンE…ゴマ、アーモンド、アボカド、オリーブオイル など
  • 亜鉛…牡蠣、うなぎ、たらこ、アーモンド など
  • 鉄分…海藻類、ホウレンソウ、ピーマン、干しエビ など

また、睡眠不足の改善や喫煙、適度な運動など、生活習慣の見直しも合わせて行いましょう。

髪の長さ別!天然パーマを活かしたヘアスタイリング

天然パーマは毛先が広がりやすいため、重め・長めの髪型を長年キープしている人も多いと思いますが、時にはイメージチェンジにもチャレンジしたいものですね。髪の長さ別にヘアスタイリングのコツをご紹介します。

ショート

天然パーマのショートヘアは、広がりやハネが気になることがありますが、外ハネなどを利用して毛先に動きのあるヘアスタイルにセットする方法もあります。ハンドブローで軽くくせ毛を伸ばしてから、トリートメントやスタイリング剤でツヤ感やトップのふんわり感をプラスしましょう。

前髪にくせがある人は、長めにすることで毛先に重みを持たせ、くせを目立たなくするのもよいでしょう。

ミディアムヘア

天然パーマのミディアムヘアは、毛先が広がったり、ボリュームが出過ぎてしまうのが悩みです。根元からしっかりと髪をセットして落ち着かせたり、カットの工夫やこまめなヘアトリートメントで髪に重みをもたせるのがコツです。

前髪だけストレートパーマや縮毛矯正をかけたり、ゆるめにパーマをかけてキレイなウェーブを出すのもよいでしょう。

ロング

ロングヘアの人は、毛先を中心にあえてパーマをかけたり、コテで巻くなどして天然パーマをカバーするのもおすすめです。ヘアカラーで軽さや抜け感をプラスするのもよいでしょう。

雨の多い時期は髪が広がりやすいので、この時期だけストレートパーマや縮毛矯正をかけるという対処法もあります。

まとめ

髪にくせやうねりが出る天然パーマには、

  • 遺伝など先天性のもの
  • 加齢や生活習慣が原因で起こる後天性のもの

の2種類があります。後天性の天然パーマは生活習慣などを見直すことで改善することが可能ですし、先天性の場合もストレートパーマや縮毛矯正でサラサラのストレートにするという方法があります。

また、髪型が決まらない、前髪がハネる、雨や湿気の多い季節になると広がる…などの悩みは、ヘアケアやスタイリングの工夫で解決することが可能です。

美容師さんとじっくり相談し、髪質を活かしたヘアケアの方法やヘアスタイルを提案してもらうのもおすすめです。まずは自分の髪質や最適なヘアケア方法を知り、新しい自分らしさを見つけるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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