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50代のハリ・シワ・たるみなどに!美容液の選び方とおすすめ5選
更新日:2018/06/08 公開日:2018/05/29
この記事の監修専門家
一般社団法人 時短美容協会 代表理事
並木まき
50代を迎えるころに気になるのが、シミやシワ、くすみ、肌のハリの衰えなどのエイジングサインといわれるもの。このようなお悩みに、肌に合わせて選んだ美容液で賢くアプローチしましょう。美容液の選び方やおすすめ成分、さらにおすすめの製品もご紹介します。
美容液でアプローチ可能!50代の肌悩み
美容液には、各メーカーがこだわりの美容成分をたっぷり配合しているものが多く、年齢肌の悩みにアプローチするものも多くあります。
ゆらぐ年齢肌
50歳前後には、閉経に向けたホルモンバランスの変化により、肌だけでなく体そのものに大きな変化が起こります。
個人差はありますが、日本人女性は平均で50歳ころに閉経を迎えるといわれています。その前後10年間を更年期と呼びます。更年期には卵巣の機能が低下し、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの分泌量も減少します。
美容の観点でエストロゲンの影響をみると、皮膚内のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進する働きがあります。また、プロゲステロンには皮脂の分泌を促す作用があります。皮脂は肌の表面で汗と混じって肌を保護するバリアを形成する働きがあり、肌の保湿にも影響します。
このような変化から、更年期以降は肌がゆらぎやすく、肌悩みも多くなりがちです。
ハリが失われたるみやシワが目立つ
前述したコラーゲンやエラスチンは、肌の弾力やハリを保つ役割があります。そのコラーゲンなどを生成する力が衰えることから、50代になると肌のハリの衰えやたるみが多くなりがち。口の周囲にできるほうれい線やマリオネットラインなども、肌のハリの衰えが関係している場合があります。
それに加え、紫外線などによって肌に炎症が起きたり、日ごろの表情のクセなどによって生まれるシワも50代になるとより深く、目立つようになりがちです。美容液の中には、このようなシワなどに対してアプローチするエイジングケア成分を配合したものが続々と登場し、注目を集めています。
気になるシミも
年齢を重ねると、肌の表面にある角質の細胞の新陳代謝(ターンオーバー)のサイクルも長くなる傾向があります。ターンオーバーのサイクルは、20代くらいでは28日ほどといわれていますが、30代・40代くらいになると45日ほどかかるようになり、50代ではさらに遅くなるといわれています。
ターンオーバーのサイクルが長くなると、肌の表面に古い角質細胞が留まる期間が長くなります。古い角質細胞はくすんだ色をしており、それが肌のくすみとなって現れるのです。また、シミの色素であるメラニンも角質細胞とともに排出されることから、ターンオーバーの乱れによって排出されにくくなり、シミがより表面化しやすくなります。
このような肌悩みに対しては、美白効果のある成分が配合された美容液でアプローチすることができます。
では、具体的にどのような美容液を選べばよいのでしょうか。
美容液の選び方をしっかりチェック
美容液には、美白成分やエイジングケア成分のほか、保湿成分をしっかり配合したものなどもあります。つまり、配合されている成分によって、その美容液の目的が異なるのです。普段使用している化粧水や乳液、クリームにプラスしたい目的に合った美容液を選ぶことが大切です。
50代には必須の保湿ケアにおすすめの成分
まず、50代で必須とも言えるのが保湿ケアです。先ほど述べたように、50代以降の肌は乾燥しやすくなる一方。肌が乾燥すると肌のバリア機能も弱まり、より敏感になってかゆみや炎症も起こりやすくなります。このため、肌の保湿ケアは50代以降のスキンケアで必須とも言えるのです。
保湿ケアにおすすめの成分として、以下のものがあげられます。
- セラミド
- スフィンゴ脂質
- ヒアルロン酸
- コラーゲン など
これらは、肌の表面にあたる角質層に浸透し、水分を蓄える働きを期待できる成分です。
年齢肌の悩みにアプローチするおすすめ成分
また、特にシミやくすみにアプローチしたい場合、以下のような美白成分を配合した美白美容液を選ぶとよいでしょう。
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- トラネキサム酸
- プラセンタエキス など
これらは、厚生労働省で認可されている美白成分です。なお、認可を受けている成分が配合されている美容液などの化粧品は、「医薬部外品」や「薬用」という表記があります。
また、シワを改善したい場合も、シワの改善効果を厚生労働省に認められている成分を配合した化粧品を選ぶのがおすすめです。
なお、肌悩みが気になるときには、美容液だけではなく化粧水やクリームなども美容成分を補うものを選びがちです。また、シートパックなどによるスペシャルケアを定期的にとり入れている方もいるでしょう。その結果、スキンケアを全体で見なおすとやりすぎケアになっている場合もあります。
美容液は、化粧水、乳液やクリームの成分にさらに美容成分をプラスするものです。スキンケア全体のバランスを見て、自分に必要な美容成分が配合された美容液を選びましょう。
50代におすすめの美容液5選
ここでは、50代女性におすすめの美容液を紹介していきます。
Obagi|ダーマパワーX ステムリフトセラム(ロート製薬)
販売価格(編集部調べ):5,400円(税込)
内容量:30ml
- おすすめの理由
- 「そろそろ本格的な美容液で、スキンケアを始めたい」と考えている50代女性が最初に試してみるものとしてもおすすめできる美容液です。ハリ不足に悩みがちな年齢を重ねた肌に、うるおいを与えながら、アプローチしてくれるので、乾燥が気になっている人にも満足度が高いはず。
一般社団法人 時短美容協会 代表理事 並木まき
- 使ってみた感想
- 年齢を重ねた肌には、季節を問わずに若い頃よりも保湿ケアが大切になってくるので、こっくりとした濃厚なテクスチャーの美容液があると、うるおいケアが手軽にできる助っ人としても活躍します。コクのある使い心地を好む女性にもおすすめできる美容液です。
ダブル セーラム EX(クラランス)
販売価格(編集部調べ):11,800円(税込)
内容量:30ml
- おすすめの理由
- 20種類以上の植物由来成分が配合されていて、リッチな使い心地が特徴の美容液です。ベタつかないのにしっかりケアしてくれている使用感。ハリや輝きを失いつつある肌をやさしくフォローしてくれる存在です。
一般社団法人 時短美容協会 代表理事 並木まき
- 使ってみた感想
- ハリの低下、弾力不足など年齢を重ねた肌が抱えがちなお悩みにダイレクトにアプローチしてくれる成分が配合されているので、何からエイジングケアを始めればいいのか迷っている方にもおすすめできる美容液です。また美容液に保湿力を求めている女性でも、満足度が高い美容液になるはず。
ホワイトショット SXS(POLA)
販売価格(編集部調べ):12,960円(税込)
内容量:20g
医薬部外品
- おすすめの理由
- 年齢とともに増えるシミに悩んでいる女性に、積極的に取り入れていただきたい美容液のひとつです。メラニンを消化する「メラノクリア機能」やメラニンの生成を防ぐ「メラノロック機能」など、本物志向の女性でも満足度が高い機能がうたわれています。
一般社団法人 時短美容協会 代表理事 並木まき
- 使ってみた感想
- ベタつきはないのにスーッと伸びていくので、疲れた肌にも使いやすい美容液です。今までどんな美白美容液を使っても満足できずにいた方にも一度試していただきたい商品。デイリーのケアにも導入しやすい使用感で、年間を通じて手元に置いておきたいアイテムとしてもおすすめします。
HAKU|メラノフォーカスV(資生堂)
販売価格(編集部調べ):10,800円(税込)
内容量:45g
医薬部外品
- おすすめの理由
- 濃厚だけれどサラッとした使い心地の美白美容液なので、暑い季節でも使いやすいアイテムです。なめらかに伸びるので、年齢を重ね疲れている肌にも使いやすく、エイジング美白ケアの入門アイテムとしての使い方もおすすめできます。
一般社団法人 時短美容協会 代表理事 並木まき
- 使ってみた感想
- とろっとしているのにサラッとしていて、お肌にスーッと伸びていく感覚です。私の場合、使用後のお肌はつっぱることもなく、うるおいに満ちた触り心地を実感できています。美白有効成分配合なので、これからの季節、絶対にシミを増やしたくない女性にもおすすめです。
エクラフチュール(ALBION)
販売価格(編集部調べ):10,800円(税込)
内容量:40ml
- おすすめの理由
- みずみずしい使い心地ながらも、外部環境から肌を守るようサポートしてくれる仕様の「実力派」美容液です。エイジングにアプローチしながらも、肌のバリア機能も意識できるので、外出時など過酷な環境に肌をさらす機会が多い女性に、一度使ってみていただきたい美容液のひとつです。
一般社団法人 時短美容協会 代表理事 並木まき
- 使ってみた感想
- みずみずしいテクスチャーが特徴で、疲れた肌にもスーッと伸ばしやすい美容液です。私の場合は、暑い季節に紫外線を浴びて敏感になっているときでも安心して使えています。やさしい使い心地の実力派エイジング美容液を探している女性に、ぜひおすすめしたい商品です。
美容液は正しく使って効果的にアプローチ
こだわって選んだ美容液は、効果を引き出すためにも正しい方法で使うことも大切です。美容液を使用するうえで大切なのは、以下の2点です。
- 美容液を使う順番を守る
- できるだけ肌を刺激しないようにつける
洗顔後のスキンケアは、基本的に以下の順番で行います。
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- クリーム
美容液は、油分の多い乳液やクリームの前に使用するのが基本です。また、多くの美容液は化粧水で肌を整えてから使用しますが、中には化粧水の前に使用するブースター(導入)美容液もあります。このような美容液は使用する順番が説明書に記載されているため、確認してから使うようにしましょう。
また、美容液をつけるきにパチパチと手でたたきこむようにつけたり、美容液をすり込むようにつけたりするのはやめましょう。このようなつけ方は、肌に刺激を与えてしまうため逆効果です。美容液をつけるときは、手のひらで肌を覆うようにし、ハンドプレスで浸透させるようにすることをおすすめします。
まとめ
身体の大きな変化にともない、肌もゆらぎやすくトラブルも起きやすい50代。年齢肌の悩みが増えるからこそ、肌の状態や化粧水などのスキンケアにあわせた美容液を普段のケアにとり入れましょう。
美容液には、保湿ケアや美白ケア、エイジングケアなどさまざまな美容成分が配合されています。今回紹介した美容液も参考に、自分の肌にプラスしてあげたい美容液を選んでみてください。また、美容液を使用する順番や使い方も簡単におさえましょう。
毎日のケアの積み重ねが、年齢肌のトラブルに対処するのに効果を発揮します。スキンケアを通じて、「肌がきれいね」とほめられる素肌を目指しましょう。
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